川崎競輪場
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トータリゼータシステム富士通フロンテックを採用しており、締め切り時(5分前)の音楽はヴィヴァルディの『』を通年で使用している。場内における飲食店の充実ぶりは静岡競輪場なみに評価が高く、場内店舗で販売される飲食物の種類は、価格設定も比較的廉価。

マスコットキャラクターはネコの 『九ちゃん』だが、名前の由来は川崎区出身の坂本九と、 競輪は9人戦が基本であることを掛けて命名された。2015年と2016年には『坂本九カップ』も開催されている。

2018年度の新イメージユニットには、女性声優3人組のグループ「Sinquacious(シンクヮイシャス)」が担当した[8]
チャリロト

2012年8月25日からの開催より、重勝式投票にあたるチャリロトが発売される。なお川崎は平塚競輪場小田原競輪場松山競輪場キャリーオーバーを共有する『グループA』としての発売となり、キャリーオーバーの対象外であるチャリロト3は川崎の開催では発売されない。

2017年4月8日から場内のバックスタンドと西スタンドの2ヶ所に「チャリロトプラザ」がオープンし、会員登録により場内での重勝式購入が可能となっている[PR 2]。なおバックスタンド側は本場・場外の非開催日でも毎日昼間に営業している。なおナイター開催日は昼間より最終レースまでの営業となる[PR 3]
バンク特徴

一周400mの標準的なバンク。かつてのバンクはレムニスケート曲線のうえ直線部分が短く、さらにコーナーに差し掛かる部分のカーブが比較的急であったことから、選手からは「煎餅バンク」「四角いバンク」などと表現されていたが、後のバンク全面改修で曲線部分が大幅に改善されている。ややカント(傾斜)が大きいからかコーナーから捲りが決まりやすく、特に3-4コーナーからは選手が勢いをつけて最後の直線でよく伸びるので、後方にいてもチャンスはまだある。捲りが有利な展開が多いが最後の直線で後ろの選手数人に抜かれる「ズブズブ」を食らいやすく、自力型の選手には厳しいバンクといえる。

地理的に区内全域が平地であることから海からの風が届きやすいが、かつてはホームスタンド以外の建物がそれ程高く無いので圧迫感はなく開放的で、風も吹いても渦巻く事はなかった。しかし2014年に西スタンド(後述)が完成したことから、スタンドの影響を受けないバック側が主に風の通り道となっている。

大型映像装置は2コーナー側に設置されている。なおバンク内側には陸上競技対応のミニトラックが敷設されているが、これは開設前の当地が陸上競技場だった名残りである。

バンク

観客席

電光掲示板

アーバンナイトレース

観戦スタンド

かつてはバンクを取り囲む様に観戦スタンドがあり、360度好きな所から観戦する事ができた。ただし以前は前出の法令によりスタンドの改修に制限がかかっていたため、大変古い建物もある。特にコーナーにあるスタンドではベンチが斜めになっているなど、おおよそ快適とは言い難い。

そこで施設を所有する川崎市では法令の「建て直す事は許可がいる」を逆手に取り、「内装を変更する(つまりリフォーム)」で観戦設備の改修を行い、これによって旧発売窓口を利用したシアター指定席、短期間で建築物の新築とリフォームを二段階で行なったバック側特別観覧席、既存のホーム側特別観覧席にガラスをはめ込む工法で2006年4月に完成した新特別観覧席などを造成している。
暴動

1950年(昭和25年)2月5日、八百長騒ぎが契機に暴動に発展。約2万人が場内に乱入する騒ぎとなった[9]

1968年(昭和43年)3月8日、第7レースで6台が落車。レースが不成立になると、場内に居た1万9000人の観客が騒ぎ出して騒乱状態になった。第8レース以降は中止となったが約200人ほどが帰らずに居残り、駆け付けた警官隊に投石を繰り返したため2人が逮捕された。また、投石は競輪場横の道路を走行していた路線バスにも当たり、乗客1人が割れた窓ガラスで負傷している[10]

アクセス

川崎駅JR東日本)東口または京急川崎駅中央口から東へ徒歩15分

川崎アゼリア(川崎駅地下街)26番出口付近の21番乗り場から無料送迎バス(10時 - 15時)で約5分。


川崎鶴見臨港バス川崎市バス 『競輪場前』停留所下車すぐ。

富士見公園および川崎富士見球技場の駐車場(無料)があるが収容台数は少ない。

場外車券売場

ラ・ピスタ新橋 - 会員制(東京都港区京王閣競輪場主催の東京都十一市競輪事業組合と共管)

サテライト横浜 - 会員制(横浜市中区2015年より小田原競輪場主催の小田原市平塚競輪場主催の平塚市と共管)

他場との関係

観客の取り合い防止と施設駐車場割り当てなどの関係上、近隣の川崎競馬場との日程を調整しており、台風や降雪、その他不測の事態で延期になった場合を除いて、以前は基本的には同じ日に本場開催されることは無いようにしていた(ただし場外発売を除く)。

また、かつては近隣の花月園競輪場(2010年3月廃止)とも場外発売を含め、同じ日に開催されることはなかった。(ただし、花月園競輪と川崎競馬は同じ日に本場開催されることはあった他、同じ神奈川県内にある平塚競輪場及び小田原競輪場、比較的近い場所にある京王閣競輪場及び立川競輪場とは同じ日に本場開催されることはある)
歴代記念競輪優勝者

年優勝者登録地
2002年岡部芳幸福島
2003年小橋正義岡山
2004年池尻浩一福岡
2005年小野俊之大分
2006年新田康仁静岡
2007年山崎芳仁福島
2008年
2009年村上義弘京都
2010年坂本亮馬福岡
2011年開催中止[注 3]
2012年深谷知広愛知
2013年成田和也福島
2014年岩津裕介岡山
2015年諸橋愛新潟
2016年稲川翔大阪
2017年郡司浩平神奈川
2018年小原太樹
2019年郡司浩平
2021年
2022年[注 4]郡司浩平
松浦悠士神奈川
広島
2024年1月郡司浩平神奈川
同年4月嘉永泰斗熊本

※1節4日間制開催となった、2002年4月以降の歴代記念競輪優勝者を列記。


アーバンナイトカーニバル

年優勝者登録地
2017深谷知広愛知
2018荒井崇博佐賀
2019山岸佳太茨城
2021[注 5]吉澤純平

場内改修

かつて川崎競輪場を近隣の川崎競馬場内へ全面移転し、競馬場のトラック内地下に競輪用のバンクを造成する計画が持ち上がったが、これは競馬場所有のよみうりランドが難色を示したため実現しなかった。

2010年に川崎市は川崎競輪場の全面改修計画を発表したが、これは近隣の富士見公園と一体で敷地区分の整理を図ることや設備の刷新を目的としたもので、競輪場はコンパクト化されることになり、メインおよびバックのスタンドは現在のものを残すが、東側を大幅に縮小して公園敷地に転換し、バックスタンドの裏側に新しい選手宿舎を建設してGIクラスの特別競輪の誘致を図る。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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