崖の上のポニョ
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宗介と耕一から「リサ」と呼ばれている。保育園の隣にあるデイケアサービスセンター「ひまわりの家」で働いている。「リサ・カー」と呼ばれるピンクの三菱・ミニカトッメBH20系(クラッチペダル描写があるためMT車)で、海沿いのワインディングロードを駆け抜ける。スーパーでの買出しの大荷物を軽々と持ち上げるほどの力持ちで、運転中にサンドイッチを貪るなど危なっかしく、行動に無鉄砲な所もあるが、優しい性格。夫婦仲は良好でそれだけに、夫が帰れなくなると不貞寝したり、信号灯のモールス信号で罵倒したりすることもある。
耕一(こういち)
声 - 長嶋一茂30歳。リサの夫で、宗介の父。宗介とリサから「耕一」と呼ばれている。内航貨物船「小金井丸」船長。仕事柄、家を留守にしていることが多いが、家族を愛しており、宗介を自慢の息子と思っている。
フジモト
声 - 所ジョージポニョの父。かつては人間だったが、人類の破壊性に愛想を尽かし、現在は海の眷属(けんぞく)として生きる魔法使い。自身の経験からポニョの人間界への興味に反対を示しており、ポニョおよびポニョの妹達には反抗心を持たれている。海中では自作の潜水艦ウバザメ号」を駆り、水魚などの魔物を操る力や、水棲生物を除ける結界を張る能力を持つ。生物によって張る結界が異なり、作中ではカニ除けの結界が切れたことにより彼らの進入を許していた。海底にある珊瑚で出来た塔に住み、クラゲなど海棲生物の増殖を行っている。1907年前後から[6]魔法で海水を浄化・精製した「生命の水」の抽出を開始し、珊瑚の塔の内部にある井戸に貯蔵している。フジモトは「生命の水」の力を使ってカンブリア紀のような「海の時代」の再来を夢見ていたが、ポニョにより「生命の水」をすべて奪われてしまった。さらにはポニョ自身が取り込んだ魔法をどんなものか分からないまま見境なく使用したせいで月と地球が接近し、人工衛星の落下や潮汐力増大に伴う津波が発生したことから、混乱の解決に奔走することになった。鼻は高く、ポニョと同じく髪は赤毛で、スマートな長躯の持ち主である。皺が多く、珍妙な化粧をしている。海中、陸上問わず、ストライプの入ったジャケットを着こなし、時に上着をマントのように羽織っている。珊瑚の塔の室内には複数のジャケットが吊るしてあり、本編内でも複数の柄のジャケットを着用している。実の娘のポニョからは「悪い魔法使い」呼ばわりされることもあるが、「ひまわりの家」の老人たちからは悪い人ではないと評されている。元々は人間だったため陸上でも活動出来るが、肌の乾燥を防ぐため海洋深層水を周囲に散布する。しかし、リサには庭に除草剤を蒔き散らす変人と思われるなど、不審者に間違えられることもある。海中では窒息を防ぐため、頭部をマスクのような泡で覆っている。グランマンマーレとの間にはポニョら娘達を多くもうけた。しかし、「海なる母」としての存在であるグランマンマーレをフジモト一人が独占することは許されないため[6]、止むを得ずグランマンマーレと離れ離れに暮らしており、ポニョら子供達を男手一つで育てている。若い頃は『海底二万里』に登場する潜水艦「ノーチラス号」にて唯一の東洋人乗組員として働いていたが、グランマンマーレに出会い恋に落ちて結ばれ、海棲生物を育てる魔法使いになったとされている[6]。なお本編中では、人間を辞める際の苦労を振り返る発言があるが、魔法使いになる迄の前歴を示す描写はない。終盤では人間の優しさによって改心して、宗介とポニョに謝罪し、「ポニョをよろしく頼む」と、父親としてポニョの今後を宗介に託した。
グランマンマーレ
声 - 天海祐希ポニョの母で、フジモトの妻。フジモトにとって頭が上がらない存在である。公式設定では海なる母とされており、海全体の女神のような存在。海中での光り輝く姿を見た船員らからは「観音様」と呼ばれていた。大きさを人間大から大型船超まで自由自在に変えることが出来ていて、ポニョ曰く「とても怖い」。神であるため、美しい容貌のまま何時までも歳を取らない。フジモトとは対照的にポニョの人間への興味を支持しており、ポニョからもよく慕われている。ポニョは彼女の血を引いているため、強い魔力を持っている。また、公式設定では、正体はチョウチンアンコウであり、他にも男がいるとされている。チョウチンアンコウの交尾はオスがメスに噛み付き、一体化するため、他の男はグランマンマーレに吸収されたか別に暮らしていると考えられる。
ポニョの妹達
声 - 矢野顕子百匹近くもの数がいて、姉のポニョを慕っている。ポニョが解放した「生命の水」の力で巨大魚に変化する。
水魚
声 - 所ジョージフジモトが操る魔物。一見するとただの波のようだが、目が2つあり自分の意思を持つ。フジモトの命により、ポニョを連れ帰った宗介を監視したり、フジモトを自らの背に乗せることも出来る。その姿は子供にしか見えないとされている。声のキャストはフジモトと同じく所ジョージが務めた。
トキ
声 - 吉行和子「ひまわりの家」の利用者で、電動車椅子に座っている。他の住人と異なり、憎まれ口を叩いてばかりいるが、根は優しい。宮崎駿の母がモデルとされている(前出「プロフェッショナル」など)。水が怖いらしく、ポニョに最初に出会った時、「人面魚だ、津波が来る」といい、「人面魚」とバカにされて怒ったポニョに水をかけられてしまった。しかし、終盤でフジモトの策略に操られている宗介に「フジモトに騙されちゃダメ」と忠告し、克服して水に当たっても我慢して、宗介とポニョを守った。
ヨシエ
声 - 奈良岡朋子「ひまわりの家」の利用者。トキと同じく車椅子に座っている。宗介を実の孫のように可愛がるなど心優しい老人。耳は悪くないが老齢ということもあってか自信を持てず、実際には聞こえていても空耳と勘違いすることもある。
カヨ
声 - 左時枝「ひまわりの家」の利用者で、ヨシエと一緒に行動することが多い。若いころはキャリアウーマンだったらしい。
婦人
声 - 柊瑠美ポニョと宗介が出会った子連れの女性。昭和30年代風の古風な出で立ちで、おっとりとしている。
アナウンサー
声 - 羽鳥慎一日本テレビアナウンサー〈当時〉)テレビニュース番組で、緊急気象情報台風)を伝える。
クミコ
声 - 平岡映美「ひまわり園」の園児で、宗介の女友達。勝気でおしゃまな女の子でおしゃれが大好き。しかし、ポニョとは気が合わない。バカにされた事に怒ったポニョが顔面に向かって水をかけ、せっかくの新しい服がびしょ濡れになった為、大声で泣き出した。洪水になった時はすでに立ち直っていて、宗介が乗ったポニョの魔法で巨大化したボートに乗りたがっていた。
カレン
声 - 大橋のぞみ「ひまわり園」の園児。いつもぼーっとしている女の子。
その他の声優
竹口安芸子山本与志恵片岡富枝田畑ゆり佐々木睦山本道子金沢映子斎藤志郎石住昭彦田中明生、脇田茂、つかもと景子山本郁子、沢田冬樹、渋谷はるか、川辺邦弘、手塚祐介柳橋朋典、塚本あい
スタッフ
クレジット表記について

本作のスタッフクレジットは従来のジブリ作品と異なり、「このえいがをつくった人」として全出演者とスタッフの名前が50音順に表記されている。役名や肩書きなしに氏名だけが表記され、誰が何を担当したのか判らないという珍しい作りで、その後は「スタジオジブリ」「おわり」の順となっている。この様式は次作の『借りぐらしのアリエッティ』でも採用されている。そのため、本来使われるスタッフクレジットは、後年発売されたDVDのジャケット裏面で型に埋めるような形で記載された。

なお、オープニングではタイトルの前に「はじまり」という異例の演出が取り入れ、キャスト・スタッフは代表的な人物数人のみであるものの、担当した業種も添えて表示されている。
スタッフ一覧

製作星野康二
原作
脚本
監督宮崎駿
プロデューサー鈴木敏夫
作画監督近藤勝也
作画監督補高坂希太郎賀川愛稲村武志山下明彦
原画田中敦子、山田憲一、芳尾英明、山森英司、小野田和由、松尾真理子、古屋勝悟、鈴木麻紀子、
田村篤、米林宏昌、横田匡史、佐藤雅子、今野史枝、廣田俊輔、二木真希子大塚伸治
浜洲英喜小西賢一、栗田務、杉野左秩子、箕輪博子、武内宣之、山川浩臣、末吉裕一郎
橋本敬史本田雄
動画チェック舘野仁美
動画チェック補中込利恵、藤井香織
動画手島晶子、斎藤昌哉、大村まゆみ、中村勝利、アレキサンドラ・ワエラルフ、鈴木まり子、大橋実、山田伸一郎、
高橋もよ、石角安沙美、檜垣恵、三浦智子、東裕子、松村舞子、北澤康幸、真野鈴子
西戸スミエ、東誠子、槇田喜代子、土岐弥生、椎名律子、大谷久美子、富沢恵子、藤森まや、
大友康子、矢地久子、梅林由加里、宮田知子、渡辺恵子、太田久美子、岩柳恵美子、松下敦子、
寺田眞佐子、国島裕子
谷平久美子、山浦由加里、中里舞、菅原隆人、金子由紀江、中西雅美、小山正清、福井理恵、
鈴木理沙、大谷茜、田名部節也、岩上由武、中野洋平、佐川芳美、高村和宏、保坂恒、
西河広美、寺田久美子、伊藤かおり、近藤梨恵、黄順河、増田朋世、久保田彩、奥山鈴奈、
大原真琴、石井邦俊、沖田博文、松本恵、三谷暢之、元矢陽子、高瀬有奈、市村俊太郎、
矢永沙織、鈴木和音、中村恵美、高島孝広、斉藤ゆか、小島知之、佐藤充夫、上田祐平
作画協力アニメトロトロ、中村プロダクションスタジオたくらんけスタジオコクピット


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