エドワード・オールビー原作の『アメリカの夢』の青年役で初舞台[9]。
若い頃は俳優志望であり、声優には興味がなかったが、「後学のために」と『バルジ大作戦』の吹き替え現場へ出演する納谷悟朗と村越伊知郎の付き添いで見学に来たところ、音響監督の春日正伸から突然出演を命じられ[注 1]、いきなり初アテレコをすることになったとのこと[5][12][14]。
その後、洋画の吹き替えを何度か経験した後に1978年、『宇宙魔神ダイケンゴー』のユーガー役でアニメデビュー。以降は、数々の作品で活動している。
テアトル・エコー[6]に入団してから間もなく劇団の先輩から「日俳連の活動に参加しませんか」と誘われて日本俳優連合に参加したという[15]。 趣味はマジック、読書、観劇[7]。 役柄としては、主役・脇役を問わず幅広い役柄を演じ分けている[4]。 吹き替えではスティーヴ・カレルやマーク・ハミルの声を多く担当している。 「スーパー戦隊シリーズ」では幹部クラスに相当する悪役を多く演じている。東映公式からも「シリーズファンにはお馴染み」と紹介され[16]、『海賊戦隊ゴーカイジャー』では「アフレコでは朝から晩まで声を出しっぱなしでどの登場人物よりも喋っていて、実はハリケンジャー編の一番の功労者かもしれない」と紹介された[17]。 ゲーム「スーパーロボット大戦シリーズ」では一般兵の声を幾度も演じたことがあり、プロデューサーの寺田貴信に「キング・オブ・スパロボ一般兵」と評されたことがある[18]。島田が担当する一般兵を指して「島田兵」と呼ばれることもある[19]。 『スクライド』においては脚本担当の黒田洋介が「島田さんは悪役に出来ない」として、瓜核を人情深いキャラクターへと変貌させた[20]。 2005年劇場アニメ『機動戦士Ζガンダム A New Translation』のアフレコのテスト録音で音響監督にパプテマス・シロッコの役作りが変わっていることを指摘され、昔を思い出しながら改めて丁寧に役作りしたという。シロッコについては彼なりの世界観や正義があったと述べ、自身がやってきた悪役の中でも燦然と輝く際立った役であると語っている[21]。 2010年に病気療養のために役を降りた青野武に代わり、『ちびまる子ちゃん』のおじいちゃん(さくら友蔵)役を同年6月27日放送回より引き継いだ[22]。初収録時は、長く愛されている番組で不安もあり気が重かったが、スタジオに入った瞬間に拍手で迎えられ「おじいちゃん、ここお座りください!」と言われて涙が出そうになったという。このことを、「これまでのキャリアの中で思い入れのあるキャラクター」という質問に対して、役ではなくチームとして『ちびまる子ちゃん』を挙げてインタビューに答えている[23]。なお同年以降は『ちびまる子ちゃん』以外にも青野が受け持っていた役[注 2]を数多く引き継ぐようになった。 過去、自転車の盗難に遭い、交番に被害届を出した際、職業に「自由業」と答えたが、警官に詳細を求められ、声優と答えたら、「エルドランシリーズの島田敏さんですか!」と驚かれたという。その後、警官に激励され、無事に自転車も戻ってきたと話した[24]。 40代前半に網膜剥離で入院し、手術を受けており、再手術が必要になり、2週間入院[5]。レギュラー番組に代役を立てたり、出演分を抜いて収録したりしてしのいだという[5]。その時に仕事に対する責任感から、復帰まで落ち着かない日々を過ごしていたという[5]。 持病の腰痛の対策として、腹筋と背筋を鍛えるために水泳に通っている[25]。また、同じ青二プロ所属の田中真弓と共に、テアトル・エコー同期入団の盟友で糖尿病のために左足を切断し右目を失明した俳優、安西正弘への支援をおこなっていた(安西は2009年に現場復帰)[26]。龍田直樹の声優グループ「龍のとなり」のメンバーである[27]。龍田からは「敏ちゃん」と呼ばれており[3]、仲が良い。事務所の後輩で島田や龍田と一緒に仕事する機会が多かった野島健児は「2人とも見ている僕まで楽しくなるほど生き生きと仕事をされる」「本当にこの仕事が好きなんだな」とありありと感じたという[28]。 太字はメインキャラクター。
人物
特色
エピソード
出演
テレビアニメ
1978年
宇宙魔神ダイケンゴー(ユーガー)
1979年
ドラえもん(テレビ朝日版第1期)(1979年 - 2004年、ゴンザ 他)
1980年
伝説巨神イデオン(ギャバリー・テクノ〈3話〉[29]、兵士)
トム・ソーヤーの冒険(インディアン、黒人、ボブ)
魔法少女ララベル
無敵ロボ トライダーG7(一郎)
1981年
怪物くん(イモンガー)
銀河鉄道999(サブデンドロ)
最強ロボ ダイオージャ(1981年 - 1982年、デュラン、ニール)
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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