島木譲二
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1989年、映画『ブラック・レイン』に役者として出演した[15]際には、監督のリドリー・スコットにパチパチパンチを披露して「ナイスボーイ!」と賞賛されたという[16]2008年、自身のネタ名から名付けられたプロデュース店として「焼肉パチパチパンチ島木譲二」などがオープンしている[17]

最後の仕事は2010年12月26日、大阪・なんばグランド花月の吉本新喜劇公演の出演だった。 

2011年に入って体調不良を訴えたため、大阪市内の病院に通院治療を受けていた。早期回復のため、舞台などの芸能活動を休止して自宅治療に専念したが[18]2016年12月16日午前9時6分に入院先の大阪市内の病院で脳溢血によって死去した[19]。72歳没[20]

生前のプロフィールでは1946年(昭和21年)生まれとなっていたが、訃報の知らせる吉本側からのFAXには1944年(昭和19年)年生まれが正式なものとなっており、実際には2歳若く自称していた[3]

通夜は同年12月17日、告別式は12月18日に大阪市淀川区内で営まれ、間寛平、六代目桂文枝桂文珍池乃めだかオール巨人トミーズ雅小籔千豊内場勝則辻本茂雄すっちー未知やすえ末成由美宇都宮まきかつみ?さゆり藤井隆ら多くの芸人仲間が参列し、島木との別れを惜しんだ。法名は「慈願院釋譲道」(じがんいんしゃくじょうどう)[21]

2022年には新喜劇のゼネラルマネージャーに就任した間寛平の提案で、新喜劇の後輩芸人のタックルながい。が「島木譲二の弟分」として、島木の夫人の了承を得た上でネタを継承することになった[22]
ネタ

この節には独自研究が含まれているおそれがあります。問題箇所を検証出典を追加して、記事の改善にご協力ください。議論はノートを参照してください。(2016年12月)

この節には、過剰に詳細な記述が含まれているおそれがあります。百科事典に相応しくない内容の増大は歓迎されません。内容の整理ノートで検討しています。(2017年6月)

体を張ったネタおよび道具を使ったネタ

大阪名物パチパチパンチ
上半身裸になり、2、3回手を前に突き出してから胸を平手で叩くギャグ。なお、裸になって、いきなり胸を叩いているわけではなく、右手で左部分を、左手で右を叩いてクロスさせている。島木の持ちネタでは一番有名であり、島木といえばパチパチパンチを連想させるほど関西ではおなじみのギャグである。後に
K-1を開催する正道会館のオープントーナメント全日本空手道選手権大会に出場した経験がある。

ポコポコヘッド
アルミの金色の灰皿を2枚重ねて頭を叩く。内場や辻本を始めとした他座員によく「うわ、灰皿出す気やな(灰皿やろ)」(あるいはひとつ前のネタがひと段落した際に『もうええ、灰皿行こ』と促される場合もある)とネタバレされる。その場合は灰皿のかわりによさこい祭りの鳴子を使うこともある(この場合は「いい音鳴子」と言って出す)。なお、仮に灰皿が出てくる場合でも「今日は何出るかわからんぞー!」などと叫びながら出すことが多い(たいていは結局灰皿である)。これの後は「どうや!どうや!!どうや????!!どうや?ワシの神通力は?」と客席及び共演者にアピールする。このポコポコヘッドの灰皿は、煙草の吸殻入れとして使われたことがある。新人時代の秋田久美子が「灰皿無いか」と言われて、島木のこの灰皿を差し出していた。その後島木が「ワシの灰皿使うたの誰じゃ」と憤慨した。後に、島木は秋田を喫茶店に誘い「灰皿は頭を叩くためのものや」と優しく諭した[23]

「カンカンヘッドは、男のロマン」
一斗缶を頭に何回も叩きつける(下記のセリフネタ同様、「男のロマン」を共演者によく先に言われる。なお池乃めだかから「男のロマン」と言うところをアドリブで「もう飽きた」と言われたことがある)。このネタの続きとしては、「角でガツーンいかな」と言われると、「やったるわ!」と言い返すものの、実際には、本気で1斗缶の角で頭を叩くふりをして、最後に「できるか!」と言い返すオチのものがある。使用する一斗缶は、元の状態だと角の部分で手を痛めてしまうため、一度分解して角を丸めて裏側から養生し直したものを使用していた。

なお、大抵の場合、この3つはセットで、パチパチパンチ→ポコポコヘッド→カンカンヘッドの順に行う。全部または1つネタが終わると客席に向かって『どうや!どうや!』と拍手を求めると返ってくるが、「どうや言われたら拍手せなしゃあないがな」と共演者から突っ込まれる。

キックアンドキック
(島木)「お前らに怖いモノ見せたらぁ」(共演者)「何や?」(島木)「キックアンドキックや!」(共演者)「蹴り、そして蹴り…」(島木)「そうや、蹴りばっかりや!よう見とけ!」以後、ロシアコサックダンスをし、ある程度やったら転ぶ。その後、(島木)「今のはちょっとバランスを崩したんや」(烏川など)「顔のバランスは最初から…」(島木)「やかましいわ!!」なお、を痛めてからはうまくできなくなっており、見る機会は少ない。

クルクルマシーン
「おのれの目ぇ回したらぁ!!」っと脅して相手の顔の前で人差し指を立てて回して目を回させようとするが逆に自分の目が回ってしまい倒れる。

「わしのな、マスコットのキュウキュウキュウベェの裏の声聞かしたる、これ見たらびっくりするでぇ」
(表の声は?)「表の声もあるがな!(鳴るのは赤ん坊のオモチャのようなブヒブヒ音)」後述の「ひどい!ひどいわっ!…」の後、「もう泣きとうなってきたわ…思い切り泣こ…」と言って鳴らしながら引き下がっていくこともある。

スピードハット
帽子のゴムの部分をつかんだまま飛ばして脅す。その際、「わしの飛び道具のスピードハットや!」と言う。「取れるもんやったら取ってみい!!」と言って再び飛ばすが、あっさりキャッチされ、サッカーボールのように手荒く扱われ、取り返そうとして手で拾うと「ピーッ、ハンド!」と言われて、思わず手を離し、またサッカーボールのように扱われる。このやりとりを何度か繰り返し、やっと帽子を取り返す。

「このロープでお前らの首絞めたらぁ」
「このロープでお前らの首絞めたらぁ」と言ってロープを取り出し、「首絞めたらどうなるか見せたろ」と言って自分の首にロープを巻く。共演者が「いや、おかしいやろ!!自分の首絞めてますやん!!」などとツッコミを入れ、それに対して「あほ!サンプルや!よう見ぃ!」と言ってロープを引っ張る。ロープは首からするりと抜けて、観客から拍手喝采が来る。ポコポコヘッドの時のように「どうや!どうや!どうや??!!」と観客席に猛アピールすることもある。

早口言葉真空投げ
(島木)「こうなったらワシの必殺・早口言葉真空投げでいてもうたらぁ!!俺がな、早口言葉を言い終わったら、お前らあの世ゆきや」(共演者)「ええっ」/「はぁ?」(島木)「かえるぽこぽこ…」(共演者)「いや、言えてへんし」もしくは「ちょっと今の言ってみて…」と別の共演者に振ることもある。振られた共演者は正しく言う。(島木)「やかましわ!」

爆弾チョップ
ドンドンドン…と手踊りで暴れたかと思いきや、キーッと軽くうめくだけ。また、イライラした時のネタ「イライラギッチョン」の時にも、「爆弾チョップ」と同じようなキーッとうめくポーズを取る。他のセリフネタを先に言われた後にこれをやり、「これは真似できん」と言うのが定番である。

ピクピクトーク
胸筋を動かすことによって乳首を動かすギャグ。

宮島のしゃもじ
ボコボコヘッドを別バージョンにしたもので、島木が客席に向かい「みやじまの?しゃ・も・じ♪」と頭に宮島名物のしゃもじを叩く。(内場)「そんなんイタないやん?」(島木)「あかん、灰皿家に忘れてきた」(内場)「ほんならこれで…あ、でもこれは痛いわ」(アルミの大型灰皿を2枚差し出す)(島木)「貸せ!」(灰皿を床にたたきつける)(内場)「ははーん、堅さ調べてんな」(島木)「やかましわ!やったらぁ、ほんまにやったらぁ!(叩く。ぽこっと鈍い音がする)」(島木)「頭の中が…」(以下、ポコポコヘッドのやりとりに続く)

「のうまくさんまんだ…」
ヤクザ役や銀行強盗役などで登場して暴れ回った末に、共演者たちに取り押さえられてゴム棒でどつかれた時に、ゴム棒で頭を叩かれるのに合わせて、両手を合わせて合掌しながら、真言宗護摩供養で(不動明王に対して)唱えられる「のうまくさんまんだ…」の真言を唱えた後、「わしゃ、紀三井寺木魚か!?」などと突っ込む。

「いい音鳴子」(最近はあまり見られなくなった)
上記灰皿や宮島のしゃもじ同様、「よさこい節」などで用いられる鳴子を両手に持って自分の頭を叩いて音を出す芸。

このほか、「椅子人工衛星」というものがあった。

いじられネタ
熊ネタ

座長(主に
内場石田靖)「あっ、や!死んだふりせえ」(全員が死んだふりをする)島木「誰が熊やアホンダラ!!わしゃ人間や人間、みな起きぃ、起きんかい!…(桑原和男がいる場合)こら、そこのおばはん!トビウオみたいな変な格好すな!、(めだかがいる場合)おい、逆立ちで死んだマネすな!」、(チャーリー浜がいる場合)「おい、きゅうりのヘタ。立って死んだふりすんな!」、「おい、○○(ヤクザ役の場合、子分役の名前)、お前まで死んだふりして」子分役「すんません、急に見るとつい」

または下のパターンになる。島木「誰が熊じゃ、わしゃ人間じゃ、熊なんて言われたんは久しぶりじゃ、久しぶりぶり」共演者「ブロッコリー」島木「言うなー!」

そこから桑原やめだかがいれば桑原のトビウオやめだかの逆立ちになる。

間寛平が在籍していた頃は、「頼むから食わんといてくれ」(島木)「誰が食うか!わしゃ人間じゃ」というやり取りが見られた。

内場が声を殺してゆっくり死んだふりをするバージョン内場(島木の顔を見て気絶するような感じで死んだふりをする)共演者「どないしたん?」内場「熊や、死んだふりを」共演者「そんな熊て…アァ?ッ(島木を見て声を殺しながら倒れる)」(全員が死んだふりをする)島木「どないしはったん?」内場「熊です。


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