島嶼
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サンゴ礁の隆起等を成因とする標高の低い島を低島といい、成因が地質構造と関連し山地を有する島を高島という[8]
島の生物詳細は「島嶼生物学」を参照

島には、特殊な生物相が見られることがよくある。固有種が多く、また、飛べない鳥の出現なども広く見られることである。島の生物の生態についての研究は、島嶼生物学が扱う。

洋島では、漂着する生物が定着する事によって生物相ができることから、両生類哺乳類を欠くといったような、大陸に比べて偏った生物相になりやすい。ガラパゴス諸島ハワイ諸島小笠原諸島などが有名である。

陸島でも、大陸では絶滅したが生き残っているなど、特殊な生物が見られる例が非常に多い。

しかし逆に何らかの要因で外来種が入ってくると島の固有種に壊滅的なダメージを与えたり、固有種と外来種の雑種が生まれたりするなどの影響が出ることが多い。
統治形態

小島嶼国の完全独立国には、サモアトンガフィジーなどがある[2]

パラオマーシャル諸島ミクロネシア連邦については自由連合盟約(Compact of Free Association)をアメリカ合衆国との間で結んでおり、国防と一部外交権を委ねている[2]

プエルトリコ北マリアナ諸島は、いずれもアメリカ合衆国のコモンウェルスで独自の憲法と内政自治権をもつが、独立国でもアメリカ合衆国の州でもなく、アメリカ合衆国の特別自治領(自治連邦区)となっている[2]

アメリカ領サモア(米国領サモア、アメリカンサモア)やグアムはアメリカ合衆国の準州で、連邦税の支払義務が免除され、アメリカ合衆国議会に議決権のない代表を送ることができるが、大統領を選ぶ投票権は認められていない[2]

また、各国の海外領土として、イギリス領ヴァージン諸島(イギリス)、オランダ領アンティル(オランダ)、フランス領ポリネシア(フランス)、マン島(イギリス)、ケイマン諸島(イギリス)、マルチニーク(フランス)などがある[2]
「島」という言葉・文字

「島」という漢字は、意符「山」と音符「鳥」からなる形声文字である。異体字として「?・嶋・嶌」などがある。和語「しま」は四方を囲われた狭または締の意味。朝鮮語で島を意味する固有語「?(seom)」の語源である百済語の「斯馬」と同語源だという説もある。
「島」の表現を当てるもの
湖沼・河川の中にある陸地

湖沼や河川の中にある陸地は四方を水域に囲まれているため島と呼ばれることがあるが、海洋ではないため地政学における島に当たらない。河川の中にある陸地は中州と呼ばれることもある。
独立したものの象徴としての「島」
陸地地名としての「島」
日本語の「島」には古来より、さまざまな意味がある。川沿いの耕地、一定の領域,集落、盆地の小高い処など。日本各地の内陸には、「島」がつく地名があるが、それらはこれに由来するものも多い。静岡県の蛭ヶ小島、長野県の
島々川中島など。
縄張り
「区画」という意味から、ヤクザが独占的に勢力を及ぼす範囲。「シマ」と片仮名表記されることが多い。
臓器の「島」
膵臓中でインスリンなどのホルモンを分泌するランゲルハンス島は、顕微鏡下の観察で他の膵細胞から独立して見えたことに由来する。
形からの連想で「島」と名付けられたもの
島式プラットホーム
線路に挟まれたプラットホームのことを「島式ホーム」と呼ぶ。
島(パチンコパチスロ用語)
遊技台が設置されている取り付け台を、通路に挟まれている様から「島」と呼ぶ。
デスクや陳列棚の「島」
オフィスや店舗の陳列棚などが数個まとめて配置され、その四方が通路で囲まれているものを島と呼ぶことがある。スーパーマーケットの陳列棚の場合、それぞれの島の両端には店側の最も売りたい商品が並べられていることが多く、大抵は買い得な価格が設定されている。コミックマーケットなどの同人誌即売会では参加者がジャンルごとにまとまって配置されることから、特定のジャンルの参加者が集まっている一帯をジャンルごとに「(作品名)島」「評論島」などと呼ぶ。
庭園を指す「島」

平安時代末期から鎌倉時代初期に記されたと考えられている日本最古の造園書である『作庭紀』(さくていき)は、庭の主たる構成要素として築山、池、島、南庭白砂、鑓水を挙げている。これが転じて、池や築山のある日本庭園のことを島と呼ぶこともある。
脚注[脚注の使い方]
注釈^ 常用外漢字であることから、しばしば「島しょ」と表記される。

出典^ a b “Q2.15:島とは何ですか?”. 国土の情報に関するQ&A. 国土地理院. 2023年2月28日閲覧。
^ a b c d e f g h i j k l m n o p 嘉数啓「島嶼学ことはじめ(一)―島の定義・アプローチ・分類―」『島嶼研究』第2014巻第15号、日本島嶼学会、2014年4月、95-114頁、doi:10.5995/jis.2014.95、.mw-parser-output cite.citation{font-style:inherit;word-wrap:break-word}.mw-parser-output .citation q{quotes:"\"""\"""'""'"}.mw-parser-output .citation.cs-ja1 q,.mw-parser-output .citation.cs-ja2 q{quotes:"「""」""『""』"}.mw-parser-output .citation:target{background-color:rgba(0,127,255,0.133)}.mw-parser-output .id-lock-free a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-free a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/65/Lock-green.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-limited a,.mw-parser-output .id-lock-registration a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-limited a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-registration a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/d/d6/Lock-gray-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-subscription a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-subscription a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/aa/Lock-red-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-ws-icon a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/4/4c/Wikisource-logo.svg")right 0.1em center/12px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-code{color:inherit;background:inherit;border:none;padding:inherit}.mw-parser-output .cs1-hidden-error{display:none;color:#d33}.mw-parser-output .cs1-visible-error{color:#d33}.mw-parser-output .cs1-maint{display:none;color:#3a3;margin-left:0.3em}.mw-parser-output .cs1-format{font-size:95%}.mw-parser-output .cs1-kern-left{padding-left:0.2em}.mw-parser-output .cs1-kern-right{padding-right:0.2em}.mw-parser-output .citation .mw-selflink{font-weight:inherit}hdl:20.500.12000/36615、ISSN 1884-7013。 
^ “コトバンク:日本大百科全書(ニッポニカ)「島」の解説”. 2021年9月26日閲覧。
^ “日本の島の数”. 地理に関する情報. 国土地理院. 2023年4月24日閲覧。
^ 日本の島の面積 国土地理院


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