岸田國士
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1937年(47歳) - 9月6日、久保田万太郎、岩田豊雄と共に劇団文学座を結成する。10月、文藝春秋の特派員となり北支戦線視察に赴く。

1938年(48歳) - 3月、明治大学文芸科長となり、演劇映画科を新設する。

1940年(50歳) - 10月、明治大学文芸科長を辞し、大政翼賛会文化部長に就任する。

1942年(52歳) - 7月、大政翼賛会の官僚化を不満とし、組織改編を機に、文化部長を辞任する。

1949年(59歳) - 3月、次女岸田今日子、文学座研究所に入所。戯曲『女人渇仰』を「文學界」9月号に発表。

1950年(60歳) -「演劇」と「文学」との立体化を目指し『雲の会』を結成。三島由紀夫福田恆存木下順二千田是也小林秀雄らが参加。この会がきっかけになって、椎名麟三石川淳中村光夫大岡昇平石原慎太郎武田泰淳といった小説家が戯曲を書き、舞台化された。

1951年(61歳) - 戯曲『カライ博士の臨終』を「世界」新年号に発表。

1952年(62歳) - 3月、小説執筆中に脳神経麻痺を引起し、東大病院沖中内科に入院。5月、退院。

1954年(63歳) - 3月4日、神田一ツ橋講堂で舞台稽古を監督中に、再び脳卒中で倒れる。東京大学医学部附属病院沖中内科にて手当てを受けたが、翌日5日午前6時32分、永眠。8日、文学座にて無宗教による告別式が執り行われた。

栄典

1913年大正2年)2月20日 - 正八位[6]

著書

『岸田國士全集』
新潮社(全10巻)、1954年9月-1955年

『岸田國士全集』岩波書店(全28巻)[7]、1989年11月-1992年6月

戯曲

『岸田國士戯曲集』
第一書房 1925年

『紙風船 現代戯曲選集』春陽堂 1926年

『麺麭屋文六の思案 外四篇』改造社 1926年

『落葉日記 戯曲集』第一書房 1928年

『牛山ホテル 戯曲集』第一書房 1929年

『昨今横浜異聞 喜劇集』四六書院 1931年

『浅間山 戯曲集』白水社 1932年

『チロルの秋 外三篇』春陽堂文庫 1932年

『職業』改造社 1934年

『沢氏の二人娘・歳月』新撰劇作叢書 白水社 1935年

『落葉日記 戯曲集』白水社 1937年

『歳月 他二篇』創元社 1939年

『村で一番の栗の木』白水社 1941年

『序文 戯曲集』冬至書房 1946年

『速水女塾 四幕と声のみによる一場』中央公論社 1948年

『道遠からん』創元社 1950年

『岸田國士戯曲選集』京橋書院 1950年

『ある夫婦の歴史 コント集』池田書店 1951年

『古い玩具 他五篇』岩波文庫 1952年、復刊1993年

『岸田国士ラジオ・ドラマ全作品集』宝文館・ラジオ・ドラマ新書 1955年

『岸田國士I 紙風船/驟雨/屋上庭園ほか』ハヤカワ演劇文庫 2011年

『岸田國士II 古い玩具/チロルの秋/牛山ホテルほか』同上 2011年

『岸田國士III 沢氏の二人娘/歳月/風俗時評ほか』 同上 2012年

小説

『我等の劇場』
新潮社 1926年

『由利旗江』朝日新聞社 1930年 のち角川文庫

『鞭を鳴らす女』作品社 1935年 のち角川文庫

『雙面神』創元社 1936年 のち角川文庫

『牝豹』三笠書房 1937年

『落葉日記』白水社 のち角川文庫

『幸福の森』三笠書房 1938年

『岸田國士長篇小説集』全7巻 改造社 1939年第4巻(都会化粧)

『花問答 他七篇』春陽堂・新小説選集 1939年

『泉』朝日新聞社 1940年 のち角川文庫

暖流』三学書房 1943年 のち新潮文庫

『岸田國士長篇小説集』全9巻 八雲書店 1947年-1948年第7巻(幸福の森)第9巻(愛翼千里)

『防風林』北条書店 1950年

『善魔』雲井書店 創元文庫 1951年 のち角川文庫

『罪の花束』角川書店 1953年

『驟雨』新潮社小説文庫 1956年

『岸田国士長編小説全集』全12巻 鱒書房 1956年第3巻(都会化粧)第10巻(善魔・望楼)第11巻(光は影を・防風林)

評論・随筆・紀行

『言葉 言葉 言葉』
改造社 1926年

『現代演劇論』白水社 1936年

『時・処・人』人文書院 1936年

『北支物情』白水社 1938年

『従軍五十日』創元社 1939年

『現代風俗』弘文堂 1940年

『文化の新体制』大政翼賛会宣伝部・大政翼賛叢書 1940年

『生活と文化』青山出版社 1941年

『生活の黎明』大政翼賛会文化部編 目黒書店 1941年

『力としての文化 若き人々へ』河出書房 1943年

『風俗時評』鎌倉文庫 1947年

『演劇美の本質』早川書房・悲劇喜劇選書 1948年

『日本人とはなにか 宛名のない手紙』養徳社 1948年

『日本人とは?』目黒書店 1951年 のち角川文庫

『新しき演劇のために』創元文庫 1952年

『演劇入門』要書房・要選書 1952年

『ふらんすの芝居』三笠文庫 1953年

『日本人畸形説』評論社・復初文庫 1968年



飯田の町に寄す
[8]

翻訳

ジユウル・ルナアル『葡萄畑の葡萄作り』
春陽堂 1924年、白水社 1934年、のち「ぶどう畑のぶどう作り」岩波文庫(改版)

ルナアル『幼な馴染 「葡萄畑の葡萄作り」より』白水社 仏蘭西文学訳註叢書・第7篇 1927年


エルヴィユウ『炬火おくり』春陽堂 フランス文学の叢書 劇の部 1925年

ルノルマン『時は夢なり』春陽堂 フランス文学の叢書 劇の部 1925年

モオパツサン『二人の友・真珠嬢』白水社 仏蘭西文学訳註叢書 1925年

ルノルマン『落伍者の群』春陽堂 フランス文学の叢書 劇の部 1925年

ジュウル・ルナアル『別れも愉し』春陽堂 フランス文学の叢書・劇の部 1925年、のち「別れも愉し 他一篇」岩波文庫 

『悲劇喜劇七篇 仏蘭西現代戯曲集』第一書房 1926年

クウルトリヰヌ『我が家の平和 附・仏蘭西の劇作家』白水社 1926年

ルナアル『にんじん』白水社 1933年 のち岩波文庫(改版)

『現代世界文学全集 にんじん 葡萄畑の葡萄作り 博物誌 晩年の日記』三笠書房 1953年


ポルト・リッシュ『過去』岩波文庫 1935年

『ルナアル日記』全7巻、白水社 1936-1938年。新潮文庫 1955年

ルナアル『博物誌』白水社 1939年 のち新版。のち新潮文庫(改版)- 散文詩集

『仏蘭西演劇に関する法規』訳編 演劇調査資料 文部省 1941年

カザノヴァ回想録カザノヴァ、岩波文庫 全7巻、1952年-1956年 復刊1988年

アルフォンス・ドーデ『プチ・ショーズ』原千代海共訳、三笠書房・若草文庫 1953年

映画化

2011年3月26日に公開されたオムニバス映画『紙風船』(監督4名の競作で、スタッフは1980年代生まれ世代の東京芸大院生らで、主演は仲村トオル緒川たまきほか多数)は、岸田の原作を現代にアレンジした作品である。
脚注[脚注の使い方]^ “岸田国士”. 百科事典マイペディア. 日立ソリューションズ・クリエイト (2010年5月). 2016年2月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年2月21日閲覧。
^ a b c 加藤新吉 (1995), “岸田国士”, 日本大百科全書, 9 こうは?さう, 小学館, https://archive.is/bHnlP 
^ 青空文庫-ゼンマイの戯れ
^ 青空文庫-ゼンマイの戯れに就いて


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