昭和時代にはしばしば、大衆的な路線を貫く講談社と対比された[要出典]。
創業以来岩波書店のマークは橋口五葉が描いた「甕(かめ)」を使用していたが、1933年(昭和8年)12月10日の岩波全書の創刊からミレーの絵画『種まく人』を題材にとったマークの使用を開始(当初デザインを依頼された高村光太郎作のマークは帽子が鉄兜のようで軍国調だとして別人に依頼された。今日まで用いられているマークは児島喜久雄によるものといわれる[4])。
1949年(昭和24年)4月25日に株式会社に改組[5]。社長も岩波家の世襲から脱したが、戦後も羽仁五郎の著作を出版するなど講座派の影響は持続している[要出典]。
戦後は、@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}日本の単巻辞書としては最大級の収録数である国語辞典[要出典]『広辞苑』(新村出著・編)を発行している。
本社の隣には一ツ橋グループの小学館、集英社があり、2017年(平成29年)には所有していた岩波書店一ツ橋別館を小学館に売却している[6][7]。 岩波書店は、多くの出版社が用いる委託・返品制を採用しておらず、全て書店側の買取という責任販売制の形を採っている[9]。また、比較的高正味(=取次への書籍の卸値が高く、出版社側の取り分が多いこと)である[9]。 2013年度定期採用は、著作者等の「紹介」を応募条件とすることを発表した[10]。これは、事実上縁故採用に限定する方針であるとして批判を受けた。岩波書店はウェブサイト上で「あくまで応募の際の条件であり、採用の判断基準ではありません。採用予定人数が極めて少ないため、応募者数との大きな隔たりを少しでも少なくするためのものです。」とする謹告を出した[11]。
沿革
創業:1913年8月5日[2]
設立:1949年4月25日(株式会社に改組)[5]
歴代社長
- 1946年:岩波茂雄
1946年 - 1978年5月30日[8]:岩波雄二郎
1978年5月30日[8] - 1990年:緑川亨
1990年 - 1998年:安江良介
1998年 - 2003年:大塚信一
2003年 - 2013年:山口昭男
2013年 - :岡本厚
2021年6月 - :坂本政謙
販売店での扱い
雇用における特徴
出版物
雑誌
図書 - 新刊案内・エッセイ雑誌。1936年(昭和11年)に『岩波書店新刊』として創刊。客に無料で配布する書店もある。岩波は「読書家の雑誌」と形容している。
世界 - 言論誌。1946年(昭和21年)創刊。
科学 - 自然科学雑誌。1931年(昭和6年)創刊。
思想 - 人文科学・社会科学雑誌。1921年(大正10年)創刊。
かつて刊行されていた雑誌
へるめす - 文化総合雑誌。1984年(昭和59年)創刊、1997年(平成9年)廃刊。
文学 - 文芸誌。1933年(昭和8年)創刊、2016年(平成28年)廃刊。