岩波書店
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(2023年3月期)[1]
決算期3月31日
外部リンクhttps://www.iwanami.co.jp/
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株式会社岩波書店(いわなみしょてん、: Iwanami Shoten, Publishers.)は、日本出版社である。

文芸・学術の幅広い分野における専門書から一般啓蒙書までを広く扱い、国内外の古典的著作を収めた「岩波文庫」や「岩波新書」などの叢書や、国語百科事典『広辞苑』の刊行でも有名。
概要

1913年大正2年)8月5日岩波茂雄東京市神田区南神保町16番地(現・東京都千代田区神田神保町)に開いた古書店として出発。正札販売方法を採用し、注目を集めた[2]。同年12月1日に蘆野敬三郎の『宇宙之進化』、翌1914年(大正3年)9月20日夏目漱石の『こゝろ』を刊行し、出版業にも進出[2]。漱石没後に『夏目漱石全集』を刊行し、躍進する。看板は漱石の筆による[3]

昭和時代にはしばしば、大衆的な路線を貫く講談社と対比された[要出典]。

創業以来岩波書店のマークは橋口五葉が描いた「甕(かめ)」を使用していたが、1933年昭和8年)12月10日岩波全書の創刊からミレー絵画『種まく人』を題材にとったマークの使用を開始(当初デザインを依頼された高村光太郎作のマークは帽子が鉄兜のようで軍国調だとして別人に依頼された。今日まで用いられているマークは児島喜久雄によるものといわれる[4])。

1949年(昭和24年)4月25日株式会社に改組[5]。社長も岩波家の世襲から脱したが、戦後も羽仁五郎の著作を出版するなど講座派の影響は持続している[要出典]。

戦後は、@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}日本の単巻辞書としては最大級の収録数である国語辞典[要出典]『広辞苑』(新村出著・編)を発行している。

本社の隣には一ツ橋グループ小学館集英社があり、2017年平成29年)には所有していた岩波書店一ツ橋別館を小学館に売却している[6][7]
沿革

創業:
1913年8月5日[2]

設立:1949年4月25日(株式会社に改組)[5]

歴代社長

- 1946年:岩波茂雄

1946年 - 1978年5月30日[8]岩波雄二郎

1978年5月30日[8] - 1990年緑川亨

1990年 - 1998年安江良介

1998年 - 2003年大塚信一

2003年 - 2013年山口昭男

2013年 - :岡本厚

2021年6月 - :坂本政謙


販売店での扱い

岩波書店は、多くの出版社が用いる委託・返品制を採用しておらず、全て書店側の買取という責任販売制の形を採っている[9]。また、比較的高正味(=取次への書籍の卸値が高く、出版社側の取り分が多いこと)である[9]
雇用における特徴

2013年度定期採用は、著作者等の「紹介」を応募条件とすることを発表した[10]。これは、事実上縁故採用に限定する方針であるとして批判を受けた。岩波書店はウェブサイト上で「あくまで応募の際の条件であり、採用の判断基準ではありません。採用予定人数が極めて少ないため、応募者数との大きな隔たりを少しでも少なくするためのものです。」とする謹告を出した[11]
出版物
雑誌

図書 - 新刊案内・エッセイ雑誌。1936年昭和11年)に『岩波書店新刊』として創刊。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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