神保町にある岩波書店所有のビルには、岩波の書籍を主体とする書店「岩波ブックセンター」があったが、運営していた信山社の倒産に伴い2016年に閉店した。その跡地には2018年4月、小田急グループ企業のUDS社が書店と共用オフィス(コワーキングスペース)などを組み合わせた施設「神保町ブックセンター with Iwanami Books」を開設した[14][15][16]。
関連人物
岩波茂雄(創業者、初代店主)
岩波雄二郎(二代目店主、初代社長)
吉野源三郎(常務、編集者で「世界」初代編集長)
小林勇(支配人、のち会長、編集者で岩波文庫創刊に関わる)
長田幹雄(元専務、編集者で岩波新書を名づける)
緑川亨(2代社長)
安江良介(3代社長、元「世界」編集長)
大塚信一(4代社長、編集者で哲学・思想書を担当)
山口昭男(5代社長、元「世界」編集長)
岡本厚 (6代社長、取締役編集局担当、元「世界」編集長)
高野悦子(「岩波ホール」総支配人)
小熊英二(元社員、社会学者)
西島麦南(校正者、俳人)
備考
2017年4月9日、Story ?長寿企業の知恵?の#008において、7代目である岡本厚が取り上げられた[17] 。
夏目漱石に宛てて知人・門下生・読者から送られた絵葉書類312通が、岩波書店に保管されていることが判明した。保管に至る詳しい経緯は不明[18]。
吉本隆明は、「朝日新聞や岩波書店は、戦時中は戦争肯定の新書などを出していたのに、戦後、いつでも簡単に変われるといわんばかりにいとも簡単に変わったことを目にして、そういう戦後民主主義者や市民主義者とは思想的に一線を画する、こんなのと一緒にされちゃ困るとずっとやってきた」と述べている[19]。
黒田勝弘は岩波書店を朝日新聞と自身がかつて所属していた共同通信と共に日本の左派だけでなく、日本国内で「知識人」ならば「韓国開発独裁批判・北朝鮮独裁賛美」するという風潮を導いた、北朝鮮の拉致が提議された際には「拉致疑惑」は差別による嘘だとする意見を出版していた、など日本の世論を誤った方向に向けていたとし、未だに社として謝罪していないとして批判している[20]。
平川祐弘は、戦後に岩波書店がイデオロギーの旗振りを行ったのは、「岩波茂雄の創業の精神に悖ると思う」と述べている[21]。
脚注[脚注の使い方]
出典^ a b c 株式会社岩波書店 第74期決算公告