岩手県
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1872年の発足以降現在に至るまで正式には「岩手県」であるが、明治・大正期には「巌手縣」や「巖手県」の表記も行われ、県報には「巌手県報」の題字が使用されるなど、両方が併用されていた[注釈 1]。「岩手県」に一本化されたのは1923年9月22日で、「岩手県報 第847号」に「縣名ノ文字ニ關スル件」が公示され「岩手県」を正式名としている[2]
地理・地域
自然公園小岩井農場から見た岩手県最高峰岩手山平泉高館から見た東北最大河川の北上川

国立公園

三陸復興国立公園

十和田八幡平国立公園


国定公園

早池峰国定公園

栗駒国定公園


県立自然公園

花巻温泉郷県立自然公園

久慈平庭県立自然公園

外山早坂高原県立自然公園

湯田温泉峡県立自然公園

折爪馬仙峡県立自然公園

五葉山県立自然公園

室根高原県立自然公園


地形

山岳

奥羽山脈 - 秋田駒ヶ岳岩手山焼石岳栗駒山八幡平

北上山地 - 早池峰山室根山五葉山


高原

種山ヶ原


山地・山塊

北上山地、和賀山塊


河川

北上川水系 - 中津川雫石川猿ヶ石川胆沢川衣川


湖沼

田瀬湖

錦秋湖

岩洞湖

南部片富士湖


気候

内陸部は年較差、日較差が大きい顕著な大陸性気候である。内陸北部や高原地帯は湿潤大陸性気候に属し、寒さが非常に厳しい。特に藪川は冬季に-30°C近くまで冷え込むこともある本州最寒地として有名である。沿岸部は海洋性気候で夏は冷涼である。

県内全域が豪雪地帯に指定されているものの、降雪量には地域差が大きい。西和賀町八幡平市松尾村は降雪量がかなり多く、特別豪雪地帯に指定されている。奥羽山脈沿いは、降雪量が多く雪質も良いため、いくつかのスキー場スキースノーボードの国際大会や国内大会が開かれることもある。一方、沿岸部に位置する宮古市、大船渡市などは降雪量が少ない。

太平洋側の盆地である北上盆地は、冬季の西高東低気圧配置になると奥羽山脈が「壁」の役割をはたして晴天になることが多い。そのため、放射冷却によって早朝の最低気温が低くなる。北上盆地に位置する盛岡市は、より北に位置する札幌市青森市などの都道府県庁所在地よりも最低気温を下回ることが多く、都道府県庁所在地で最寒都市である日が多い。実際、北上盆地の各都市(盛岡市花巻市北上市奥州市)は今でも厳冬期に気温が-15°C前後まで下がることは珍しくない。しかし、冬季の深夜・早朝は市街地と郊外の気温差が非常に大きく、盛岡、北上、一関を中心にヒートアイランド現象が顕著に見られる。

北上盆地の夏は、フェーン現象の影響で、南にある仙台市よりも最高気温が高いことがしばしばあるが、沿岸部は仙台市と同様の気候となることが多い。

岩手県内各地の平年値(統計期間:1971年 - 2000年、出典:気象庁・気象統計情報)平年値
(月単位)三陸海岸北部内陸北上高地
洋野町
種市久慈普代岩泉町
小本宮古山田釜石大船渡軽米二戸八幡平市
荒屋八幡平市
岩手松尾一戸町
奥中山久慈市
山形葛巻盛岡市
藪川宮古市
区界
平均
気温
(°C)最暖月21.1
(8月)21.6
(8月)21.0
(8月)21.5
(8月)21.2
(8月)21.9
(8月)22.9
(8月)23.0
(8月)21.1
(8月)22.7
(8月)21.7
(8月)21.3
(8月)20.8
(8月)20.9


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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