岡田麿里
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2011年上半期に、『フラクタル』『放浪息子』『GOSICK -ゴシック-』『花咲くいろは』『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』(以下、『あの花』と略記)など延べ6クール分のシリーズ構成を同時に担当した(そのうちの3作品『フラクタル』『花咲くいろは』『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』は原作のないオリジナルアニメであるが、それぞれのシリーズ構成・脚本を実際に執筆した時期が全て重なっていたわけではない)。

2017年以降、実写映画・ドラマの脚本も執筆するようになる。

2017年4月に自伝『学校へ行けなかった私が「あの花」「ここさけ」を書くまで』(文藝春秋)を刊行[29][30][31]。この自伝はNHK BSプレミアムにて2018年9月に実写ドラマとして放映されることが同年5月に発表され、岡田自身が脚本を執筆する[32]

2018年2月24日、初監督作品となる劇場アニメ『さよならの朝に約束の花をかざろう』(以下、『さよ朝』と略記)が公開。詳細は当該項目および本項副節#『さよ朝』に関してなどを参照。同年3月、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭の第5回ニューウェーブアワード(クリエイター部門)を受賞。岡田は表彰式において「映像作品は人との出会いで生まれるもの。新しい人と出会ったり、少しでも座組が変わったりするとまた新しい作品が生まれてきます。これからも楽しんで作品を生み出せるようにがんばっていきます」と述べている[33]

2022年度の第50回アニー賞で、脚本を担当したNetflixのアニメーション『ONI ? 神々山のおなり』(監督 堤大介)が、リミテッドシリーズ作品賞を受賞した[34]

2023年9月15日、監督・脚本を務めた『アリスとテレスのまぼろし工場』が公開され、制作には『さよならの朝に約束の花をかざろう』のメインスタッフが再集結した[35]。岡田の監督作としては2作目となる[36]。同作は第78回毎日映画コンクールアニメーション映画賞を受賞した[37]
人物像

全話の脚本を担当した『おとぎストーリー 天使のしっぽ』では、ネットで原作ファンからの「死ね」という言葉を含む書き込みを見てひどく落ち込み、「自分の死が願われ続けている」という恐怖から体重が減少し、本人はこれを「不幸ダイエット」と呼んでいた[38]。一時ネットも見なくなったが、スタッフの勧めで評価するコメントを目にして嬉し泣きし、これを契機に本格的にアニメのライターを志した[38]

テレビアニメ『ローゼンメイデン』の水銀燈が、アニメ第1期の第8話「蒼星石 Lapislazuri Stern」で血圧が上がり苦しむ元治に発したセリフとして「乳酸菌摂ってるぅ?」があるが、そのセリフを発案したのはこの回の脚本を担当した岡田であると、松尾衡監督が語っている。

テレビアニメ『花咲くいろは』の原案は『航空宅配便に乗るヒロインの物語』だったにもかかわらず、岡田の意見により温泉旅館を舞台にした物語に変更になった[39]
『あの花』に関して

『あの花』は企画コンペへの応募作品で、「本当に書きたいものを書いてください」というリクエストに対して、「登校拒否児は魅力的なキャラクターとして成立するか」という興味から、それを主人公とする作品を提案した[40]。この作品では、岡田が監督とキャラクターデザインの希望を出してよいという話になり、長井龍雪田中将賀の名を挙げたという[41]。当初、舞台として故郷の秩父をモチーフにしながらも、それを明示することは拒否していた[42]。スタッフによるロケハンで実家に寄った際に、「参考」としてその内部の写真が撮影され、岡田は「あくまで参考」と主張したが、最終的にそのまま使用された[43][31]
『さよ朝』に関して

初のアニメ監督作品である『さよ朝』は、岡田と縁の深い堀川憲司P.A.WORKS代表)による「いつか岡田麿里の100%をさらけ出した作品を見てみたい」という発言を自分なりに咀嚼した結果、「監督をやらせてください」と願い出て製作が実現した経緯がある[44]
作品
テレビアニメ
1998年


DTエイトロン

2001年


おとぎストーリー 天使のしっぽ

2003年


とっとこハム太郎

クラッシュギアNitro

ポポロクロイス

2004年


北へ。


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