山路和弘
[Wikipedia|▼Menu]
□記事を途中から表示しています
[最初から表示]

続編『アドレナリン:ハイ・ボルテージ』では、エンドロールでのステイサム本人によるNGシーンも吹き替え版では山路が声を当てた[31]

また、自身とステイサムの声が似ていると言われる件については「自分の声が嫌いだから“似ている”と言われると“う?む”となりますけど、彼の声は嫌いじゃない。不思議ですね」と複雑な心境を明かしている[31]

末長く吹き替えをしていきたい役者であると同時に、一時期ステイサムが「007をやりたい」とコメントしていた件についても触れており、「彼は007のイメージに合っていると思うし、ぼくも吹き替えをしてみたいです」とステイサム本人と共にジェームズ・ボンドの吹き替えにも意欲的な姿勢を見せた[31]

2023年以降はアニメにおいてステイサムを意識したパロディキャラクターにも山路が起用されることがあったほか[39]、他のキャラクターを演じる現場でも「ステイサムでやってください」と言われるようになり[33]、『オペレーション・フォーチュン』日本公開時には同作に絡めたコメントを出しつつも、ステイサムをテーマにしたインターネット・ミームにも触れるなど更にステイサムとの関わりが深くなっている[40]

また、今後『エクスペンダブルズ』シリーズなどで後述するヒュー・ジャックマンラッセル・クロウウィレム・デフォーといった自身が長年声を演じてきた俳優陣がステイサムと共演する可能性について問われた際には、自身の持ち役を代わりに演じる声優には多少の嫉妬を抱きつつも、ステイサムの吹き替えを優先する意向であることを明かしている[32]
ヒュー・ジャックマン

ヒュー・ジャックマンの吹き替えを『ソードフィッシュ』(ソフト版)から長きに渡り担当している。

山路はジャックマンの演技について「ソン・ガンホもそうですが、役者さんとしてどんどん深みが増している。いい役者になったなということをしみじみと感じますね」と語っており、年齢を重ねたヒューの顔についても「(ヒュー・ジャックマンって)シワがあるじゃないですか。あれがクリント・イーストウッドの若い時に似ていて。この人の顔をどんどん良くしているようで、僕は好きなんですよね」とも語っている[41]

山路本人もお気に入りとして挙げている作品『LOGAN/ローガン』では、ジャックマン本人が本編にアフレコをしている動画をSNSに発信した際には衝撃を受けたといい、「なんと言うか、“すみません!”という感じでしたね(笑)。“本人があんなに一生懸命やっているのだから、声を当てているオレも今以上に頑張らなきゃいけないな”と思いましたよ。彼のプロ根性には頭が下がりました」と胸の内を明かしている[42]

ジャックマンと山路の声質は異なるものの、山路自身はほとんど違和感は感じていないといい、演じること自体はあまり難しくないとしつつも「ただ、呼吸の仕方とか、センテンスを区切るタイミングについては、自由自在なところがある」と述べ、あまり気にしても仕方がないと割り切っているとのこと[42]

また、『The Son/息子』の日本公開時には長年ヒューの吹き替えを務めた声優として山路によるコメントも寄せられた[43][注 2]

上述の通り、ステイサムやジャックマンといった山路の担当俳優が一つの映画作品で共演するケースが今後あった場合について問われた際には、山路の意向としてはステイサム最優先としつつも、その際山路に代わってジャックマンを演じることになる俳優には「悔しいまなざしを向けると思う」と語るなど、ジャックマンに対しても愛着を見せている[32]
ラッセル・クロウ

『ラフ・マジック』以降、20年以上に渡りラッセル・クロウの吹き替えを担当しており、「クロウの日本語吹替え声優でおなじみの山路和弘」と評されるほどに定着している[44]。なお、2024年には実際にクロウ本人とも交流があることも明かしている[45]

山路はクロウの魅力について「この人の魅力はとにかく“眼差し”です。多くを語らなくても、すべてを語っているような気がして、しかも作品によって眼差しが変わる。そこがすごいところだなと思っています」と分析しており、「最近は目つきに憂いが増してきている。いい歳の取り方をしているなと思いますし、目にすべての経験が宿っているような、そんな表情に見えてきます」とクロウの演技を称賛している[45]

吹き替えをしてきた中でも印象的な作品にクロウがアカデミー賞主演男優賞を獲得した代表作『グラディエーター』を即座に挙げており[45]、同作で主人公・マクシムスを演じたクロウの吹き替えをした際には、「役に入り込んでしまった」と話しており、特に印象深いシーンに家族を殺されてしまったときの衝撃に狂乱するシーンを、苦労したシーンに闘技場で自分の名前を名乗るシーンを挙げ、「長い名前だったので苦労した思い出があります」と照れ笑いを浮かべながら語り、クロウがアカデミー賞を獲った際は山路も喜びを感じたという[45]


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:388 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef