ショーン・ペンは『Uターン』で初担当。ペンの吹き替えでも同業者間で高い評価を得ており、『LIFE!』がザ・シネマで新録吹替が制作された際には、殆どの声優陣が一新された中で、旧録版における山路のペンはシンクロ度が高かったことから唯一の続投となった[69]。
『シュリ』のイ・ジャンギルの吹き替えを担当して以降、20年近く吹き替えているソン・ガンホに関して、『大統領の理髪師』で吹き替えた際に「加速度的に素晴らしい役者になっていた。“腐った魚の眼”ができる役者になっていた」と絶賛している[70]。
持ち役の一人であるヴァンサン・カッセルについては、『ジェイソン・ボーン』で吹き替えた際に「彼の声を吹き替えるようになって、もう随分経つが…変わらない。匂い立つような、あの声あの顔。私より一回り歳下の色っぽいこの男は、今一番いい時なのかも知れない。派手ではないが、生々しいアクションもいい」と評している[71]。
野沢那智の没後、アル・パチーノの吹き替えを引き継いでいる。『ゴッドファーザー』シリーズは1・2作目のみの担当であり、『ゴッドファーザー PART III』は担当していない。このことについては「もう何年かしたら、野沢さんに手を合わせながら、(3作目を)ぜひやらせていただきたいですね。でも、やっぱり野沢さんはまるで私とは違う、永遠に超えられない大先輩。そんな感じであの方を見ています」と語っている[72]。
自身が吹き替えを担当する中でも苦手な俳優にケヴィン・ベーコンを挙げており、ベーコンの吹き替えの仕事が入ると、一瞬だけ憂鬱な気分に陥ると語っている[42]。
2012年の映画『レ・ミゼラブル』は自身が長年吹き替えを務めているヒュー・ジャックマンとラッセル・クロウが出演していることから、「どっちの役が来るんだろう」と当時楽しみにしていたというが、全編が歌唱シーンであったために吹替版が作られず、オファーも一切無く残念に思ったことを明かしている[32]。 趣味は料理。特技としてダンスや歌、トランペット演奏があり[73]、俳優仲間たちと趣味でトランペット同好会を開いている[74]。 自身が好きな俳優として、三國連太郎の名前を挙げている[18]。 自身が初めて立ち上げた芝居は怪談であり、“毎夏怪談上演”を理想とするほどの怪談好きでもある[75][76]。 山路は、自身の声質を「機械っぽい声」と称しており、『破壊魔定光』のポンコツ役を演じた時にインタビューでコメントしている[77]。また、感情の起伏の少ない役柄はトーンが同じことからストレスが溜まることもあったと語るが、一方でポンコツがおかしくなるシーンは演じていて楽しかったと語っている[77]。 同年代の声優である井上和彦、大塚芳忠とも親交が深い[78][79]。 また、自身のブログで、『ドキドキ!プリキュア』で演じているキャラクターのベールが「似てるかもしれない」と言及している[80]。 若い頃、劇団青年座の先輩だった西田敏行に「俺、どうしたらいいんですかね?」と相談していた[5]。その時に「お前は人との間に壁を作るからな」ときっかけは2021年時点でも、どこかに壁はあるといい、長く生きて、少しずつその壁の高さを下げたり透明にしたりできるようになったんだと語る[5]。妻の朴?美にも、「あんたは芝居のことしか考えていないわね」と言われるという[5]。そんなつもりはないが、ただし、楽器をしたり、色々な趣味をしたりしても、結局芝居へ戻ってきてしまい、こんなに長く続いたことはないという[5]。 家ではペットのロシアンブルーを2匹飼っており、精神的に溜まってきた時に猫吸いをしているという。妻である朴とはお互い家でリハーサルをしており、同じ部屋で顔を見合わせているが、二人で違うことをしているという[81]。
人物
エピソード
出演(俳優)
テレビドラマ
おりん(1979年、TBSテレビ) - 熊造 役
熱中時代 刑事編 第19話「敵ながら天晴れ! 声色サギ」(1979年) - ギター弾き 役
御宿かわせみ 第12話「師走の客」(1980年、NHK総合) - 清之助 役
若き血に燃ゆる?福沢諭吉と明治の群像(1984年、テレビ東京)
ニュードキュメンタリードラマ昭和 松本清張事件にせまる 第7回「下山総裁怪死事件 マイ・レール・ロード」(1984年、テレビ朝日)
連続テレビ小説(NHK)
澪つくし(1985年) - 花村少尉 役
ちむどんどん(2022年) - 前田善一 役[82]
長七郎江戸日記 第2シリーズ 第13話「老兵は死なず」(1988年、日本テレビ) - 氷室伊織 役
勝海舟(1990年、日本テレビ) - 伊沢謹吾 役
世にも奇妙な物語(フジテレビ)
第2シリーズ『カラオケBOX』(1991年) - 部長 役
'16春の特別編『夢見る機械』(2016年) - 理事長 役
泥だらけの純情(1991年、TBSテレビ)
松本清張作家活動40周年記念 西郷札(1991年、TBS) - 山本虎吉 役
西遊記 第十話(1994年、日本テレビ) - 李彪 役
最高の片想い(1995年、フジテレビ) - 川畑安男 役
ハートにS「10センチの勇気」(1995年、フジテレビ)
恋人よ(1995年、フジテレビ) - 橋爪慶一 役
火曜サスペンス劇場(日本テレビ)
地方記者・立花陽介6 鎌倉湘南通信局(1995年8月15日) - 鶴田俊哉 役
刑事・鬼貫八郎6 十六年目の殺人(1996年8月13日) - 柏木常雄(京本政樹)の同僚医師 役
あの声は悪魔のささやき(1995年、TBSテレビ)
再会(1996年、日本テレビ) - 佐藤 役
白愁のとき(1996年、TBS)
ひとつ屋根の下2(1997年、フジテレビ) - 寺田繁 役
D×D(1997年、日本テレビ)
ギフト(1997年、フジテレビ)
新宿鮫 毒猿(1997年、NHK BS2)