山岡鉄舟
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^ 久須美閑適斎は、順三郎祐義といい旗本の次男で、生涯本所大川端の生家に居住し仕官しなかったという。
^ 山岡静山 やまおかせいざん 1829 ? 1855年、名は正視 まさみ、字は子厳、通称は紀一郎。幕臣、高橋泥舟の兄。槍術家として著名。
^ 「精鋭隊」は徳川慶喜大阪城から逃げ帰った後、その身辺警護のために勝海舟らが旗本の子弟から手練れの剣士70余人を抜擢・組織した護衛隊である。
^ 後日、鉄舟は大総督府の参謀から呼び出された。鉄舟が出頭すると、村田新八が出てきて言った。「先日、官軍の陣営を、あなたは勝手に通って行った。その旨を先鋒隊から知らせてきたので、私と中村半次郎(桐野利秋)とで、あなたを後から追いかけ、斬り殺そうとした。しかしあなたが早くも西郷のところに到着して面会してしまったので、斬りそこねた。あまりにくやしいので、呼び出して、このことを伝えたかっただけだ。他に御用のおもむきはない」。鉄舟は「それはそうだろう。わたしは江戸っ子だ。足は当然速い。貴君らは田舎者でのろま男だから、わたしの足の速さにはとても及ぶまい」と言い、ともに大笑いして別かれた、という[5]
^ 宮内省辞職後、鉄舟の住居(旧四谷区仲町三丁目三一番地、現在の新宿区若葉一丁目・学習院初等科付近)の裏手の道場に「春風館」と命名し開いた。
^ 釈宗活(しゃくそうかつ、1871 ? 1954年)は臨済宗の僧侶。俗姓は入沢。別号に輟翁、両忘庵。
^ 立田英山(たつたえいざん、1893 - 1979年)、耕雲庵を号す。1949年、宗教法人「両忘禅協会」を改組し宗教法人「人間禅教団」設立、初代総裁に就任。
^ 鉄舟は亡くなる前年の明治20年から健康がすぐれず、勧告に従い「絶筆」と称して揮毫を断るようになったが、ただ全生庵を通して申し込まれる分については例外として引き受けた[10]。しかし、その「例外」分の揮毫だけでも8ヶ月間に10万1380枚という厖大な数にのぼった(受取書が残っている)。またその翌年の2月から7月まで、すなわち亡くなる直前まで、布団の上で剣術道場の建設のために扇子4万本の揮毫をした。鉄舟は、人が揮毫の謝礼を差し出すと「ありがとう」と言って快く受け取り、それをそのまま本箱に突っ込んでおいた。そして貧乏で困窮した者が助けを求めてくると、本箱から惜しげもなくお金を取り出して与えた。しばしばそういう場面を目撃した千葉立造が「先生は御揮毫の謝礼は全部人におやりになるのですか」と訊くと、鉄舟は「わたしはそもそも字を書いて礼をもらうつもりはないが、困った者にやりたく思って、くれればもらっているだけさ」と答えた。こんな具合だったので、鉄舟はずっと貧乏であった。なお千葉立造(ちばりつぞう、1844 - 1926年)は、鉄舟の侍医。立造は通称で名は顕親、愛石(あいせき)と号した。自伝として、千葉立造が口述し三男千葉真一が編纂・出版した『愛石小傳』 1917年 がある。
^ 圓山牧田 まるやまぼくでん 全生庵三世住職。
^ 本名 渡辺伊三郎 1865 - 1944年、新潟県の生まれ。
^ 鉄舟晩年の高弟である小倉鉄樹の口述を石津寛・牛山栄治が筆記・編纂したもの。この書籍の評価は、Anshin Anatoliy 『牛山英治が編纂した山岡鉄舟の伝記について』(千葉大学日本文化論叢 2007年7月1日 ⇒no.8 page.1-11)) が参考になる。
^ 平井正修 ひらいしょうしゅう 1967年生まれ。2002年から臨済宗国泰寺派全生庵第七世住職。

出典^ 第2版,世界大百科事典内言及, 日本大百科全書(ニッポニカ),朝日日本歴史人物事典,デジタル版 日本人名大辞典+Plus,ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典,百科事典マイペディア,旺文社日本史事典 三訂版,精選版 日本国語大辞典,デジタル大辞泉,世界大百科事典. “山岡鉄舟とは”. コトバンク. 2021年9月22日閲覧。
^ 『真宗山元派本山證誠寺史』p.81
^ 孫三, 佐倉『山岡鉄舟伝』普及舎、1893年5月16日、1頁。https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/782099。 
^ a b 岩下哲典『江戸無血開城―本当の功労者は誰か?』(吉川弘文館「歴史文化ライブラリー」、2018年)
^ 鉄舟自身が書いた記録「慶應戊辰三月駿府大総督府ニ於イテ西郷隆盛氏ト談判筆記」
^ a b 水野靖夫『勝海舟の罠―氷川清話の呪縛、西郷会談の真実』(毎日ワンズ、2018年)
^ 『官報』第1169号、明治20年5月25日
^ 『官報』第1561号、明治21年9月10日
^ 官報 明治21年7月20日付「叙任及辞令」 国立国会図書館デジタル官報
^ 『最後のサムライ 山岡鐵舟』pp189-191
^ 栗原俊雄『勲章 知られざる素顔』(岩波新書、2011年)、171頁。
^ 平沼騏一郎回顧録編纂委員会『平沼騏一郎回顧録』(学陽書房、1955年)、171-173頁。
^ 【ぐるっと首都圏 食べるつながる】埼玉・小川町/忠七めし「日本五大名飯」味わって『毎日新聞』2018年3月5日

関連作品
山岡鉄舟を題材とした作品

小説

南條範夫『山岡鉄舟』 1978年 文藝春秋(上下)、文春文庫(全3巻)1982年 1)ISBN 416728202X、2)ISBN 4167282038、3)ISBN 4167282011

津本陽『春風無刀流』 1987年 中央公論社 ISBN 4120016102中公文庫 1990年 ISBN 4122017130、2004年 文春文庫 ISBN 4167314541

神渡良平(かみわたりりょうへい 1948年 鹿児島県生まれ。九州大学医学部中退、雑誌記者などを経て文筆活動に。日本文藝家協会会員)『春風を斬る―小説・山岡鉄舟』 2000年 PHP研究所 ISBN 4569612768

山本兼一『命もいらず名もいらず』 NHK出版 のち集英社文庫 2013年 上「幕末篇」ISBN 408-7450651 下「明治篇」ISBN 408-745066X

山岡鉄舟が登場した関連作品

映画

勢揃い東海道 (1963年東映、演:市川右太衛門

ドラマ

清水次郎長 (1971年フジテレビ、演:加藤剛)

勝海舟 (1974年NHK、演:宍戸錠)

次郎長三国志東海道の暴れん坊 (1988年テレビ朝日、演:松方弘樹)

必殺スペシャル・新春 大暴れ仕事人! 横浜異人屋敷の決闘1990年ABC、演:龍虎

勝海舟 (1990年日本テレビ、演:勝野洋)

次郎長三国志1991年テレビ東京、演:藤田まこと

新選組!2004年、NHK、演:羽場裕一

西郷どん2018年、NHK、演:藤本隆宏

漫画

陽だまりの樹

MUJIN-無尽- 岡田屋鉄蔵

アニメ

ねこねこ日本史(2018年11月7日放映、Eテレ) - 巨大猫の西郷隆盛を鎮める巨大ロボットの猫キャラクターとして描かれている。

その他のテレビ番組

てなもんや三度笠、(1967年、ABC、演:里見浩太郎


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