山万ユーカリが丘線
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一日乗車券は500円で販売されており、ユーカリが丘駅のみで購入できる[8](公式ホームページにも記述されているが、駅ではその旨の案内を行っていない)。二日乗車券も存在するが、特定日のみの販売となっており、2017年(平成29年)5月時点で発売実績がない。

例年7月下旬に公園駅付近で開催される「ユーカリ祭り」期間中の16時から21時までは無料運行となっていたが、2017年(平成29年)より有料運行となった。
安全性

当路線は1982年昭和57年)の開業以来2014年(平成26年)時点で人身事故などの運行障害の発生が皆無であり、無事故運転を継続している。山万は運転業務の功績が優秀と認められる「鉄道等の運転無事故事業者」として10期連続10回(当路線の一期は3年)の国土交通省関東運輸局長表彰を受けている。2014年(平成26年)には10期連続表彰を記念し、記念硬券乗車券を発売した[10][11]。また山万は2013年(平成25年)10月、多年にわたり鉄道輸送統計調査の趣旨を理解し正確かつ迅速な報告に努め、国土交通業務に貢献した功績により「第20回「鉄道の日」鉄道関係功労者大臣表彰(鉄道輸送統計調査関係(事業者)部門)」国土交通大臣表彰を受けた[12][13]
車両

山万1000形
基本情報
運用者山万
製造所
日本車輌製造
製造年1980 年(第1編成、第2編成)
1982 年(第3編成)
製造数3 編成
運用開始1982 年
主要諸元
編成3 両固定編成
軌間1,800 mm
電気方式直流 750 V 剛体複線式
最高運転速度50 km/h[2]
起動加速度3.5 km/h/s[14]
減速度(常用)4.2 km/h/s[14]
減速度(非常)5.3 km/h/s[14]
編成定員205 人
車両定員先頭車 65 人(24 席)
中間車 75 人(28 席)
車両重量先頭車:10.0 t・中間車9.7 t [14]
編成重量29.7 t
車体長先頭車 8,850 mm
中間車 8,000 mm
車体幅2,500 mm
車体高3,300 mm
床面高さ1,100 mm
車体アルミニウム合金
主電動機直流直巻電動機
東洋電機製造製 TDK8830-A[14]
主電動機出力150 kW
歯車比6.142
編成出力300 kW
制御方式電動カム軸式抵抗制御
制御装置東洋電機製造製 ES779-A-M形主制御器[14]
制動装置発電ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキ[14]
保安装置ATS(2周波車上速度照査方式)
列車検知装置
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1000形
1100形-1300形-1200形で組成される3両編成3本が在籍する。中間車はモーターのない付随車である。主制御器、主電動機、車内電源用の電動発電機(5 kVA)などの主要電機品は東洋電機製造が担当している[14]。ユーカリが丘にちなんで、ユーカリを主食とするコアラから「こあら号」の愛称があり[3]、編成ごとに「こあら1号」「こあら2号」「こあら3号」と名付けられている。冷房装置は搭載されていない。鉄道事業部の部長によれば、「開業当時は現在ほど冷房が普及していなかった」という[注釈 2]。輸送規模に合わせて小型の特殊車両を採用したため、現在も技術・コストの両面で搭載は難しい[15]2018年(平成30年)から車内でクーラーボックスに入った紙おしぼり、2021年(令和3年)からはうちわのサービスも開始された[16][17]。「こあら号」の愛称と前面のコアラのマークは開業10周年の1992年(平成4年)から付けられた。2007年(平成19年)2月末より開業25周年記念ステッカーを各編成の運転台下に貼付して運行している。このステッカーは編成により色が異なり、第1編成は緑、第2編成は赤、第3編成は黄色がベースになっており、コアラの顔の縁取り部分が路線図になっている。各編成とも行先表示器は2008年(平成20年)2月にLED式に交換され、「ユーカリが丘線」のロゴと「ワンマン」を常時表示するようになった。また同年6月から行先表示器は運転台からの操作により変更可能となった。主な表示は、「ユーカリが丘線(緑色)」のロゴと「ワンマン」、「女子大(赤色)」のロゴと「ワンマン」(女子大は点滅している)、「回 送(赤色)」、ユーカリ祭りでの増発車両で表示される「臨 時(赤色)」である。開業30周年を迎えた2012年(平成24年)10月には、再リニューアルされた。営業車両の3編成の側面には同時期に登場した「こあらファミリー」のラッピングが施され、前面については第1編成の「こあら1号」が「ココ」、第2編成の「こあら2号」が「ララ」、第3編成の「こあら3号」が「こあらファミリー」のステッカーへと変わった。また、運転台下も30周年記念仕様のステッカーが貼付された(25周年時と同様、編成により色が異なる)[18]。開業40周年を迎えた2022年(令和4年)12月ごろには、ドアチャイムが搭載された。

車両

第1編成(こあら1号)(2007年5月5日、女子大駅 - 中学校駅間にて撮影)

第2編成(こあら2号)(2007年8月11日、ユーカリが丘車両基地にて撮影)

第3編成(こあら3号)(2007年8月11日、ユーカリが丘車両基地にて撮影)

第3編成(こあら3号)リニューアル後(2019年7月16日、公園駅にて撮影)


車内

車内

座席

優先席

車内 リニューアル後(第3編成:こあら3号)(2019年7月16日 撮影)

歴史

1982年昭和57年)11月2日 - ユーカリが丘駅 - (女子大駅) - 中学校駅間開業[1]

1983年(昭和58年)9月22日 - 中学校駅 - (井野駅) - 公園駅間開業により全線開業[1]。環状運転開始。

1992年平成4年)12月3日 - 地区センター駅開業[1]

2011年(平成23年)

3月11日 - 東北地方太平洋沖地震東日本大震災)が発生し、この日から全線運休となる。

4月1日 - 全線で運転を再開。ただし7日まで昼間は運休してバス代行[19]


2021年令和3年)9月15日 - 顔認証乗車システムの実証実験を2022年1月末まで実施(山万とパナソニックジョルダンによる共同事業)[20]


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