居酒屋兆治
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演 - ちあきなおみ「兆治」の向かいにある小料理屋「若草」を営む陽気な女性。
有田
演 - 山谷初男英治の元同僚。「兆治」の常連客。
小寺
演 - 河原さぶ英治の元同僚。「兆治」の常連客。
越智
演 - 平田満英治の元同僚。「兆治」の常連客。すすきののキャバレーで知り合ったさよに結婚を申し込む。
堀江
演 - 池部良「兆治」の常連客。生命保険会社社員。
秋本
演 - 小松政夫「兆治」の常連客。タクシー運転手。河原から借金をして三光タクシーに移籍。
神谷久太郎
演 - 左とん平さよの夫。牧場経営。
河原洋子
演 - 中島唱子河原の娘。
秋本鈴子
演 - 立石凉子秋本の妻。
岩下靖子
演 - 片山満由美岩下の妻。
吉野耕造
演 - 佐藤慶北洋ドック専務。北洋ドックにつとめていた英治をクビにする。
井上
演 - 美里英二「若草」の常連客。井上造船所社長。元々は歌手になりたかったらしく、カラオケの趣味が高じて会社を潰す。
相場
演 - 大滝秀治小学校校長。月に1度か2度朝食の目玉焼きが3個になることに苦悩している。
相場多佳
演 - 石野真子相場の妻で、36歳年下。
小関
演 - 小林稔侍英治がさよと共謀して神谷の財産を狙って放火したのではないかと疑っている。そのため、英治は河原を殴った一件で警察に留置されたのに、さよに関する聴取ばかりをされた。
中村
演 - 三谷昇
沢井
演 - 石山雄大市役所職員
佐野
演 - 細野晴臣市役所職員
松川
演 - 東野英治郎英治の師匠。焼き鳥屋経営。
ミーコ
演 - 好井ひとみ「若草」のホステス。
勝子
演 - 大沢ゆかりキャバレーのホステス。
エミリー
演 - 水木薫キャバレーのホステス。
桐山
演 - 佐野秀太郎英治が通っていた高校の現在の野球部のエースピッチャー。かつての英治と同様に肩を痛めてしまい絶望するが、英治に諭されて奮起する。
モツ屋
演 - あき竹城
アベックの男
演 - 武田鉄矢
アベックの女
演 - 伊佐山ひろ子
土産を持ってきた客
演 - 山口瞳、山藤章二
主題歌

時代おくれの酒場」 歌:高倉健、作詞・作曲:加藤登紀子

スタッフ

監督:
降旗康男

脚本:大野靖子

音楽:井上堯之

題字:山藤章二

製作者:田中寿一

撮影:木村大作

美術:村木与四郎

録音:紅谷愃一

照明:安河内央之

編集:鈴木晄

助監督:桃沢裕幸、橋本匡弘、鈴木元、大高正大

技斗:宇仁貫三

現像:東洋現像所

製作
企画

高倉健は『海峡』(1982年10月公開)の後は、出身地福岡を舞台にした『無法松の一生』をやりたいと考えていた[7]。地元からの要望もあり、乗り気で、田中寿一プロデューサーが『無法松の一生』の版権を持っていた伊丹万作の息子・伊丹十三から1,000万円で映画化権を獲った[7]。ところが高倉が森谷司郎監督より降旗康男を監督に希望し、既に森谷には監督オファーをしており、交代は不可能[7]。また高倉はファンから貰った手紙を全て読み、真面目に返事を書いていたが、『無法松の一生』の話がマスメディアに伝わるとあるファンから「健さんにはまだ早すぎるんじゃないでしょうか」と書かれた手紙が来た[7]。高倉が尊敬する三船敏郎が『無法松の一生』を演じたのは38歳のときで、高倉は当時48歳。田中プロデューサーは「遅いくらい」と思ったが、結局高倉はこのファンの言葉を気にして、企画が流れた[7]。それで田中や降旗、木村大作で高倉の次作の企画を探し、木村が雑誌に掲載された丸山健二小説ときめきに死す』を降旗に薦めたため、降旗が本屋に行ったら、月が替わってもう売ってなく、バックナンバーを購入しようと出版元の新潮社を訪れた[7]。受付の傍に立っていたら、ちょうど『居酒屋兆治』が台車に乗って何台も運ばれて来て、興味を持った降旗が『ときめきに死す』のバックナンバーと『居酒屋兆治』を買って帰り、家で読んだら『居酒屋兆治』が高倉に合うと直感した[7]。スタッフに提案したが「高倉が平凡な庶民をやるだろうか。モツ焼き屋の主人をやると言うだろうか」と疑問を持たれた[7]。高倉に原作を送ったら、高倉はアッサリOKした[7]
製作決定まで

メインスタッフが決まった頃、黒澤明監督の『』に鉄修理役で高倉に出演オファーがあった[7]。高倉が黒澤監督と一度組みたいと希望していたことを知る降旗は「こちらは一度解散します。黒澤さんの方が終わってからまた始めます。一年ぐらいは待ちますが、でも私は他の映画をやっているかもしれません」と言われた[7]。高倉は出演を人に相談することはあまりなかったが、非常に悩み、田中プロデューサーに『南極物語』の撮影が終わりかけのころ相談した[7]。田中は「主役じゃないならやる必要ないのでは」と答えた[7]。また東宝撮影所でたまたま会った森繁久彌が高倉に「健さん、黒澤組、でないよね」と諭し、「黒澤とやったら、あんたの良さが全部消されるよ。絶対やっちゃいけない」と言われた[7]。それで高倉は黒澤監督と初めて会った帝国ホテルで直接断った[7]。諦めきれない黒澤は本作を高倉がやることを聞き、高倉に直接会い、降旗との面会を求めた[7]。ケンカになることも予想されるため、降旗は黒澤との面会を拒否した[7]。ただ高倉は『乱』についてはかなり未練が残っていたといわれる[7]。一度チームを解散したため、次の現場に入っていたスタッフもおり、田中プロデューサー、降旗監督、木村撮影はキープ出来たが他は80%入れ替えとなった[7]。田中プロデューサーが原作者の山口瞳の自宅を訪問し、映画化の承諾を得た。また原作の舞台の学園都市国立では映画にしにくいこと、当時高倉が『駅 STATION』で共演した倍賞千恵子との仲をマスメディアに騒がれていたため、マスメディアに押しかけて来たら撮影に差し支えることを懸念し、舞台を函館に変更したいと提案[7]、山口から合わせて承諾を得た。この時の条件として山口は函館競馬場への招待を要求し、山口が山藤章二と、浅井慎平村松友視を函館に連れて来て、そのまま映画にも出ている[7]
キャスティング

ヒロインには高倉も賛成した大原麗子。小料理屋「若草」のママにはちあきなおみをキャスティングしたが、ちあきから「夫と長く一緒にいたいから東京を離れたくない」と渋られた[7]。しかし夫の郷^治が「高倉さんの映画なら思い出になるから出た方がいい」と薦めてくれ出演を承諾した[7]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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