居士
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利休は当初、千宗易と名乗っていたが、織田信長の茶頭となり、次いで関白豊臣秀吉に仕えて、秀吉の宮中献茶に奉仕し、参内にあたって正親町天皇より利休居士の号を与えられた[1]。後代になると、江戸時代の剣豪・山岡鉄舟や仏教学者の鈴木大拙西田幾多郎久松真一大内青巒などが居士号を以て称されるようになり、現在も居士号を取る程の修行を積んだ人物の中には、剣道弓道の達人が多い。

何事につけて一言意見を開陳しないと気がすまない人を「一言居士」という。一言居士は昭和初期に辞書に記載されるようになった熟語であり、もともとは議会用語とされている[2]
戒名としての居士

戒名における居士号は、出家者の法名の敬称の1つとしても用いられている。女性では大姉がこれに該当する。とりわけ熱心な信者に対しては「大居士」「清大姉」が与えられる。江戸時代、上級武士がその対象とされ、庶民の使用は禁じられていたとされる。但し、寺によっては庶民に対しても居士・大姉が用いられ逆に武士階級でも居士号より下位とされる信士・信女の戒名が用いられている場合も多いため、必ずしも明確な基準が存在していたり、厳格に運用されていたわけではないとの指摘もある[3]
脚注[脚注の使い方]
注釈・出典^ 池上裕子小和田哲男小林清治池享・黒川直則編『クロニック 戦国全史』(講談社1995年) 487頁参照。
^ 田島優『あて字の素性:常用漢字表「付表」の辞典』 風媒社 2019年 ISBN 978-4-8331-2105-7 p.103.
^ 切田未良著『過去帳』(丸善書店出版サービスセンター、2003年)25、38頁及び78頁参照。

参照文献

池上裕子・小和田哲男・小林清治・池享・黒川直則編『クロニック 戦国全史』(講談社、1995年)

切田未良著『過去帳』(丸善書店出版サービスセンター、2003年)

関連項目

戒名

称号

院号

信士

在家 別名優婆塞、女性は優婆夷


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