尾山令仁
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日本人の最初の伝道者乗松雅休を知る由もなし、知っていたら水原市(スウォンし、: ???)に行った。

1997年には朝鮮民主主義人民共和国への謝罪運動を行い、尾形守牧師らが参加した[10]

2014年、日韓親善宣教協力会に所属する日本人牧師15人を率いて韓国を訪問し、慰安婦の抗議集会(水曜集会)に出席。吉元玉金福童に対して「日本人として同じ日本人が犯した罪に対し心から謝罪する」と赦しを求めた[5]

2019年、三・一運動から100年の節目の年とし、日韓親善宣教協力会に所属する日本人牧師17人を率いて韓国を訪問し、提岩里教会事件が起きた京畿道華城市の教会に赴いて「日本人たちをお許しください」「日本の過去の侵奪を深く謝罪します」と床にひざまずいて謝罪する様子が韓国で報道された[11]
ラジオ伝道

戦後長く福音ラジオ伝道師といえば、朝の番組「世の光」を担当した羽鳥明が、知られている。一方、尾山は、太平洋放送協会からラジオ放送の依頼を受け、人生論的アプローチで福音を語った。ニッポン放送の番組「憩いの窓」で、深夜放送聴取率第一位を獲得。他にFEBCでも福音派を代表する牧師としてメッセージを受け持った。
強制性交裁判における弁護

2010年6月30日に卞在昌宣教師が起訴された準強姦裁判の証人尋問で、被告側の証人として証言している。同年2月には「教会潰しの黒幕がいて、教会や牧師に不満を持つ分子にけしかけている」「裁判にまで訴える者さえ現れる始末」「聖書は兄弟が罪を犯しているのを見たら、その人が悔い改めるように助けて上げると書いてある」「裁いたり、責めたりするのは、パリサイ派の人たちがしたことで、主イエスはそんなことはしなかった」と弁護している。キリスト教徒が裁判を起こしてはいけないし、犯罪を犯した宣教師は「神の僕(しもべ)」なので無条件で赦すべきとの弁護証言は、性犯罪加害者への加担だと糾弾されている[3][4]。なお、この裁判は2011年6月3日に被告の無罪が確定している。
福音派と聖霊派

主イエス・キリストの地上最後の祈りは、クリスチャンの一致の祈りである。同じ聖書信仰に立つ福音派と聖霊派に争いがあることが、リバイバルの妨げになっていると考え、両者の交わりのために働いた。

1998年9月18日から東京の武道館東京リバイバル・ミッションが開催された時、尾山は大会会長を務め、福音派と聖霊派の協力のための働きをした。

尾山はマーティン・ロイドジョンズの『ジョイ・アンスピーカブル』を、両者の誤解を解くための最も重要な本として推薦した。同書は2008年に地引網出版から武藤敬子訳、尾山令仁監修により『栄えに満ちた喜び - 聖霊のバプテスマとは何か』との翻訳の題名で出版された。
経歴

1927年 東京生まれ。東京のゴスペル・アワーに
日系二世の米軍兵士に誘われて信仰の決心をして入信する。

早稲田大学大学院博士課程修了。

1953年 東京神学塾卒業。東京神学塾の教師を務める。

高田馬場で開拓伝導を開始し、単立高田馬場教会(後に聖書キリスト教会と名称変更)を設立する。

東京神学校を開設する。校長として後継者の育成に努める。

1970年、新改訳聖書旧約の出エジプト記ヨシュア記の翻訳を担当した。この時には教会学校で幼い子どもたちが何も疑わず暗唱聖句として競って覚えた言葉が、やがて一夜にして変わることが日本の教会に試練を与えるとは、夢想だになかった。

個人で聖書全巻を翻訳した。(現代訳聖書

1980年のビリー・グラハム東京国際大会の大会実行副委員を務めた。

1995年韓国のキリスト教界より世界聖霊奉仕賞受賞

2007年日本のキリスト教界の福音派より日本福音功労賞受賞

2008年キリスト教殉教者記念研修会館代表

2010年世界宣教東京大会顧問

2010年 世界福音キリスト教会のビュン宣教師が教職者を含む複数の女性信者に対して1990年代後半から継続的な性的加害行為を行っていたとして起訴された事件の裁判において、被告の弁護側に立ち証言を行った[3]。被告は2011年に無罪が確定。なお、被告は2016年に別件性犯罪で集団訴追を受けることとなる。

2013年厚木市にて厚木聖書キリスト教会を設立、主任牧師として就任。

2023年5月16日、誤嚥のため死去[1]。満96歳没。

著書
いのちのことば社

『キリスト教と科学』(
いのちのことば社) 1955年

『いこいの窓』(いのちのことば社) 1964年

『おとなの責任 子をもつ親のために』(いのちのことば社) 1972年

『死への備え 死および死後の世界』(いのちのことば社) 1973年

『魅力ある女性への道』(いのちのことば社) 1976年

『ほんとうの祈り 祈りのいろはから奥義まで』(いのちのことば社) 1986年

『愛あるかぎり 女性の生きがい』(いのちのことば社) 1986年 ISBN 4264002982

『クリスチャンホームの備え』(いのちのことば社) 1987年 ISBN 4264008441

『父親の責任母親の責任』(いのちのことば社) 1988年 ISBN 4264009618

『一問一答』(いのちのことば社) 1989年 ISBN 426401025X

『信仰生活の手引き』(いのちのことば社) 1989年 ISBN 4264010306


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