平時のアメリカ軍では少将(2つ星)が恒久的階級(permanent rank)の最高位。中将(3つ星)・大将(4つ星)は特定の役職と結びついた一時的階級(temporary rank)で、その職を離れると、現役でいるなら少将に戻る(退役すればその階級を保持できる)[55]。これは連邦議会が現役中将・大将の数に上限を設けているためである[56]。 1921年に将官級准将が上級大佐、後の佐官級准将に置き換えられて以来、今日までのイギリス軍では少将は将官の最下位となる。 陸軍および空軍の現行の呼称は1999年以降のものである。それ以前はBrigadeiro フランスやイタリア等将官の階級呼称にフランス革命方式を用いる国々において、他国の陸軍や空軍の少将を同様の表現をする場合、その国の補職制度に従い「師団将軍」と「旅団将軍」の使い分けをする。メキシコやチリなどでは旅団将軍の下位に准将あるいは代将位としてGeneral Brigadier
アメリカ
陸軍:Major General
海軍:Rear Admiral(Upper Half)
空軍:Major General
海兵隊:Major General
イギリス
陸軍:Major General
海軍:Rear Admiral
空軍:Air Vice Marshal
海兵隊:Major General
ドイツ
陸軍:Generalmajor
海軍:Konteradmiral
空軍:Generalmajor
ポルトガル
陸軍 : Major-general
海軍 : Contra-almirante
空軍 : Major-general
フランス革命方式呼称の国々
フランス
陸軍・国家憲兵隊:General de division
海軍:Contre-Amiral [注 17]
空軍:General de division aerienne
General de divisionのアンシャンレジーム期での呼称はLieutenant-Generalであり、1793年に現呼称に改められたが、1812から1848年の間、旧呼称に戻されたという経緯を持ち、1788年に当時の准将が廃止されて以来、NATOが発足するまでは中将位であった[57] · [58]。第一次世界大戦では部隊規模の拡大や他の連合国軍との共同作戦に対し、将官の階級が二階級しかなかったため、臨時的措置として軍団長以上の高級指揮官たる中将は下掲のようにケピ帽や袖章の星章の下あるいは上にに横棒1本を付けて大将位とし、他国軍とのバランスを取ったという。 陸軍に軍団将軍
1919年に第7軍団長であったアルフォンス・ピエール・ヌドン(Alphonse Pierre Nudant)将軍。星章の下の横棒は軍団長以上の高級指揮官であることを示す。
General de division ayant un commandement superieur (より上級の部隊に指揮権を持つ師団将軍)の袖章。
イタリア
陸軍・カラビニエリ・財務警察(イタリア語版、英語版):Generale di divisione
海軍:Contrammiralio[注 17]、上級少将:Ammiraglio di divisione
空軍:Generale di divsione aerea
ブラジル
陸軍:General-de-Brigada
海軍:Contra-Almirante
空軍:Brigadeiro
階級章・旗章
陸軍階級章
アメリカ陸軍少将
(Major General)
ブラジル陸軍少将
(General-de-Brigada)
陸上自衛隊 将補(甲)階級章
陸上自衛隊 将補(乙)階級章
フランス陸軍少将
(General de division)
海軍階級章
アメリカ海軍少将
イギリス海軍少将
ブラジル海軍少将