少女漫画
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スクウェア・エニックス少年ガンガン系列の少年漫画誌では元々女性作者が多く、女性作者で女主人公の恋愛要素のある少年漫画も存在していた[注 36]が、Web漫画が商業化される時代になると女性作家のWeb恋愛漫画も少年漫画として商業化するようになった[注 37]。この姿勢はWeb小説のコミカライズが流行した以降も継続している[注 38]

また集英社も2015年より『花より男子』(神尾葉子)の続編『花のち晴れ?花男 Next Season?』(神尾葉子)を少年漫画誌派生のWebサイト「少年ジャンプ+」で連載するようになり(2018年ドラマ化)、小学館でも少年サンデー系列のWeb雑誌「裏サンデー」(アプリ版はマンガワン)の派生として2016年に『裏サンデー女子部』を登場させている[535]。講談社も2017年より別冊少年マガジンに女性作家の女主人公の恋愛物である「荒ぶる季節の乙女どもよ。」(原作:岡田麿里、作画:絵本奈央)を載せたり、ガールズコミック誌『ARIA』廃刊後の2018年より乙女ゲームのコミカライズ作品『遙かなる時空の中で6』(水野十子)を少年マガジンエッジへと移籍させたり[536]など、少年漫画誌で男性向け女性向けにこだわらない姿勢を取るようになってきている。白泉社も2017年に少女漫画と青年漫画を同居させたアプリの「マンガPark」を配信した。

21世紀インターネット普及時代に入って、雑誌や媒体のさらなる多様化と時代の思考の変化などもあり、かつて男性向けとは異なる媒体と手法を持ち、女性漫画の別名であり中心だった少女漫画は、2020年代現在では多くの隣接分野との境界の薄い、漫画界の連続的な一領域と化している。
推しの時代

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2010年代後半より人に対するトリセツ本が多数出版されるようになり、女児向け教育本でも「女の子のトリセツ」「女の子のトリセツ トキメキdays」(ミラクルガールズ委員会)[537]、「かわいいのルール」「こころのルール」(はぴふるガール編集部・漫画:双葉陽)などが登場し人気となっていった[538][539]。少女漫画誌からも2020年に『JSのトリセツ』(雨玉さき)が登場している。

一方、動画サイトでは元々YouTuberが流行となっており、動画投稿者は小学生の憧れの職業となっていた[540]。また子供YouTuberも「キッズライン?Kids Line」のこうくんねみちゃんや「HIMAWARIちゃんねる」のまーちゃんおーちゃんなどが登場し人気となっていった[541][542][543]。少女漫画では2018年にメディアミックスから動画配信をモチーフとした『キラッとプリ☆チャン』が登場し[540]『ちゃお』や『ぷっちぐみ』でコミカライズされている(ちゃお版は辻永ひつじ、ぷっちぐみ版は菊田みちよ)。

またダンスブームも起きている。2016年にはドラマ版「逃げるは恥だが役に立つ」のエンディングに使われた「ダンス」がYouTubeで流行し[544]、2017年にはショートムービー投稿サイト「TikTok」が日本にも上陸してダンスのショートムービーがブームとなった[545]。少女漫画では2020年に『ちゃお』でダンス物の『夜からはじまる私たち』(ときわ藍)が登場したほか、2022年には子供向け実写ドラマでも「ガールズ×戦士シリーズ」の後継としてダンス物の『リズスタ -Top of Artists!-』が登場し、『ちゃお』や『ぷっちぐみ』でコミカライズされた(ちゃお版はくろだまめた、ぷっちぐみ版は今井康絵・ハラミユウキ)。しかしながらリズスタは女児向け特撮枠と共に2023年に終了となった。

またTikTokによるダンス人気によって日本のギャル文化の影響を受けた女性K-POPアイドルが人気となり、2021年の『ちゃお』にはK-POPアイドルを目指す『カラフル!』(ときわ藍)が登場した[546]。2022年にはその流れにある「ギャルピース」のポーズが日本でも逆輸入される形で人気となり[547][548]、小学生にギャルブームが再興し[549]、2023年には小学生ギャル誌「KOGYARU」が登場した[550]。少女漫画では2022年に『ちゃお』でギャル物の『イイネ??REIWAギャル★あみるん』(いわおかめめ)が登場した[551]

また2016年にはキズナアイを始めとするバーチャルYouTuber (VTuber) が誕生して人気となり[552]、2018年にはサンリオからバーチャルタレント「となりの研究生マシマヒメコ」が[553]、2019年にはちゃおから怪談VTuber「依ノ宮アリサ」が登場している[554]


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