少女漫画
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1960年代後半には「ミニの女王」と呼ばれたツイッギーの来日と共に日本でもミニスカートが流行し[243][244]、その後「ハレンチ」が流行語となり[243]、少年漫画では「ハレンチ学園」(永井豪)が人気となってドラマ化されたが、女性向けでも「小説ジュニア」(「Cobalt」前身)の「ハレンチくん」(土田よしこ、1968年)[245]や、りぼんコミック連載の『赤塚不二夫先生のハレンチ名作』[注 14]赤塚不二夫、1969年)が登場している。その後、赤塚不二夫のアシスタントを務めた土田よしこは赤塚不二夫のギャグ路線を引き継ぎ1973年には『つる姫じゃ?っ!』を連載した[246][247][248]ほか、1970年代には倉多江美の『ぼさつ日記』も登場している[247][248]
終末思想と耽美の時代

核戦争の脅威が高まったことで1960年代より米ソの緊張緩和(米ソデタント)が模索されており[249]、1968年に核拡散防止条約が調印され[249]、1969年より米ソ間で戦略兵器削減交渉(SALT)が行われるようになった[250]。そんな中、ユネスコ会議において「地球と平和の概念を称える日」が提唱され[251]、また、1969年サンタバーバラ沖油流出事故(英語版)も起き[252]、1970年より米国においてアースデイが開始され[252][251]、環境問題への注目が高まっていった。少女漫画では1971年に環境問題をテーマにした『日本列島一万年』(美内すずえ)が登場している。

またテレビでは1968年に少年漫画「サイボーグ009」がアニメ化され、1971年に改造人間モノの特撮ドラマ「仮面ライダー」が登場し、少年向けにおいてサイボーグが人気となっていったが、少女向けでも1973年に東映魔女っ子シリーズで魔法に代わって超能力を使うサイボーグ少女の『ミラクル少女リミットちゃん』が登場し[253][254][255]、『週刊少女コミック』(漫画:美紀かおり)や学年誌などで漫画化されている

そのほか1970年代初頭、日本では第二次ベビーブームが起きたものの、第四次中東戦争によって1973年10月に第1次オイルショックが起こると人口抑制が叫ばれ、日本の出生数は減少していくこととなった[256]。また1971年のニクソン・ショックによる米ドルの金本位制の終了により日本では経常収支黒字が続いており[257]、当時固定相場制だったこともあって対策に金融緩和が行われ[257]、それによって通貨供給量が増えていったことでインフレーションが起き[257]、また1972年に登場した日本列島改造論によって地価高騰も起き[258][259]、それらによって狂乱物価となっていった[257][258][259]。そんなオイルショックとインフレーションの中で、1973年11月には16世紀の終末の預言書「ノストラダムスの大予言」が登場して大ヒットし、オカルトブームが始まった。また1970年にはイギリスドラマ「謎の円盤UFO」が日本でもテレビ放送され子供の間でUFOが話題となり[260]学研の学年誌「コースシリーズ」でも超能力やUFOなどの超常現象の記事が人気となっていった[261]


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