第二次世界大戦後、米国統治下の沖縄において1949年(昭和24年)に乙姫劇団
が発足(団長:上間郁子)[44]。女性のみの劇団として琉球歌劇(沖縄県指定文化財)を上演して好評を博したが、2代目団長間好子が2001年(平成13年)に逝去したことで活動を終了した。その後、元団員らにより新たに劇団うないが再発足した。
団員の未婚・既婚の別を問うておらず、乙姫劇団及び劇団うない双方に所属し、長期にわたって活動した団員もいる[45]。 1990年代以降になると「少女歌劇」を冠し、ミュージカルやライブパフォーマンスを行う団体がいくつか登場した。 1991年(平成3年)3月、女性タレントの育成を目的としたグループとして[46]、南青山少女歌劇団が設立された。女優や歌手を目指す少女(11-18歳)が所属し[46]、宝塚出身者が演出に参加して、オリジナルミュージカルを中心に、テレビCM・音楽番組にも出演していた[47]。2001年(平成13年)に活動休止(事実上の解散)。 2005年(平成17年)9月、花やしき少女歌劇団が結成された。遊園地:花やしきの他、地域イベントに出演している。 この他、2009年(平成21年)にはAKB48がミュージカル公演を"AKB歌劇団
主な団体
乙姫劇団
本拠地:沖縄県、活動期間:1949年(昭和24年)- 2001年(平成13年)。上間郁子により創設。
劇団うない
本拠地:沖縄県浦添市、活動期間:2003年(平成15年)- 。「乙姫劇団」を引き継いで再発足した、沖縄唯一の少女歌劇団。二代目座長・間好子の逝去に伴う解散で、座長に敬意を表して別の団体名称を採用した。基本的に琉球舞踊をベースにしたミュージカル(オペラ)となっている。本拠地の劇場は国立劇場おきなわを使用。
少女・女性タレントによる活動
2018年(平成30年)には吉本興業が広井王子を総合演出に迎え、「少女歌劇団プロジェクト」を発足させた(後の少女歌劇団ミモザーヌ)。2019年夏に専用劇場を開設させてデビューする予定であり、人間以外にもCGキャラクターが登場する専門チームも計画されている[48]。
2020年(令和2年)春以降の新型コロナウイルス感染症の世界的流行の影響により、同年6月にローファーズハイ!!が活動を終了した。その後花やしき少女歌劇団の活動も低調となり、2022年(令和4年)7月に運営終了が発表された[49]。他方、花やしき少女歌劇団活動終了と同時期に、新たに×純文学少女歌劇団が発足している。
なお、これら少女・女性タレントの活動や作品を、戦前から存在した従来の少女歌劇団及びその後継・派生団体と同様のものとみなす文献は、2023年現在で存在しない。
主な団体
平成時代に活動開始・発足
花やしき少女歌劇団
本拠地:東京・浅草花やしき)、活動期間:2005年(平成17年)- 2022年(令和4年)。浅草花やしき内でのステージや地域イベントに出演する、ご当地アイドルグループ[50]。同歌劇団第3期生からの選抜ユニットとして2007年には「あさくさ少女歌劇団」も組織された。花やしきアクターズスタジオが母体。新型コロナウイルス感染拡大により2022年(令和4年)冬に活動休止後、再開に至らず活動終了となった[49]。
南青山少女歌劇団
本拠地:東京都港区、活動期間:1991年(平成3年)-2001年(平成13年)。女性タレントの育成を目的に、ミュージカルを中心としたグループ。専属の劇場や脚本家を持たなかった。
浅草少女歌劇団・ローファーズハイ!!
本拠地:東京都台東区・浅草九劇、活動期間:2017年(平成29年)- 2020年(令和2年)。2017年(平成29年)に開場した浅草九劇の若手演劇プロジェクトの一つとして誕生した[51]。
令和時代に活動開始・発足
少女歌劇団ミモザーヌ
本拠地不明、活動期間:2019年(令和元年) - 。吉本興業と総合演出・広井王子(ゲームサクラ大戦シリーズなどのクリエイター)により創設された。