少女歌劇
[Wikipedia|▼Menu]
□記事を途中から表示しています
[最初から表示]

さらに2016年には、愛知県蒲郡市ラグーナテンボス(旧ラグーナ蒲郡)へ進出した[25]。海外公演、外国人観光客の誘致も視野に入れた活動を展開している[26]

また、地域活性化のためとして、堺少女歌劇団が2014年(平成26年)に、在校生を中心として結成された梅花歌劇団(劇団『この花』)が2016年(平成28年)にそれぞれ誕生した。いずれも、宝塚出身者がスタッフを務めている。

2017年(平成29年)、宝塚歌劇団は本拠地で年度119万人の動員に成功し、過去最高を更新した[27]。また、同年にはOSKが道頓堀角座にて、外国人観光客向けの日本物レビュー公演を開始。OSKにとって、大阪中心部における久方ぶりの長期定期公演となった。

2020年(令和2年)春、新型コロナウイルス感染症の世界的流行により、宝塚歌劇団及びOSK日本歌劇団は公演中止を余儀なくされ、また雪月花歌劇団も長期にわたる活動休止状態となった。ハウステンボス歌劇団は、テーマパーク以外の拠点として福岡市東区の新興開発エリアに「歌劇ザ・レビューシアター」を開業した。

2021年(令和3年)、熊本県で096k熊本歌劇団が旗揚げされた。母体は漫画を主体とした出版事業を手掛けるコアミックスであり、女性のみにより、男役を有するミュージカル公演を行っている。
主な団体

前述の三大少女歌劇の他にも、大正から昭和にかけて日本各地に大小さまざまな団体が多数存在したが、詳細が明らかになっていないものも多い。大正?昭和時代の団体に関する情報の多くは倉橋滋樹・辻則彦(2005)[28]によるものである。

以下に、現在および過去に活動している主な団体を列記する。
現在 活動している団体

五十音順)
恒常的に公演を行っている団体
OSK日本歌劇団
大阪府大阪市1923年(大正12年) - 。最初は松竹楽劇部、1934年(昭和9年)に大阪松竹少女歌劇団(OSSK)、戦後1947年(昭和22年)に大阪松竹歌劇団(OSK)、1967年(昭和42年)に日本歌劇団(NKD)、1970年(昭和45年)にOSK日本歌劇団に改名。1957年(昭和32年)以降は松竹から独立している。2003年(平成15年)の近鉄支援打ち切りに際し、一時的にNewOSK日本歌劇団を名乗っていた。約50名の団員がおり、松竹系列の松竹座南座新橋演舞場等での公演を中心とする他、小中劇場での公演を行い、年間を通じて活動。入団は独自の養成機関であるOSK日本歌劇団研修所(二年制)出身者に限られる。かつては学校組織として日本歌劇学校(二年制)を有した。1956年(昭和31年)から2003年(平成15年)まで、奈良県奈良市の近鉄あやめ池遊園地を本拠地とし、長期の定期公演を行い、日本歌劇学校も隣接していた。
096k熊本歌劇団
熊本県熊本市・同県阿蘇郡高森町:2021年(令和3年) - 。株式会社コアミックスにより旗揚げ。劇団統括は堀江信彦(コアミックス代表取締役)。本拠地の熊本は堀江の出身地である。漫画のキャラクターを女性のみによって演じる(=男役を有する)ことを特色として、漫画のあらたな魅力や可能性を表現する。劇団名は熊本県の市外局番096に歌劇団のkを合わせたもので「おくろっく」と読む。熊本市の桜の馬場 城彩苑内の施設熊本城ミュージアムわくわく座内ステージを本拠地劇場として定期公演を上演し、阿蘇郡高森町のアーティスト育成施設アーティストビレッジ阿蘇096区内に稽古場と寮を置く。
雪月花歌劇団
石川県七尾市加賀屋2003年(平成15年) - 。OSK日本歌劇団から親会社の近鉄が支援を打ち切った直後、OSKが加賀屋にて公演を行っていた経緯から、OSK出身者を中心とした専属劇団として発足。雪組・月組・花組がある。現在ではOSK出身者でない者もいる。2020年春以降、公演活動が休止されている。
宝塚歌劇団
兵庫県宝塚市1913年(大正2年)- 。1911年(明治44年)に開業した宝塚新温泉の余興のため、宝塚唱歌隊として発足。1919年(大正8年)に宝塚少女歌劇団に、1938年(昭和13年)に宝塚歌劇団に改称。阪急電鉄の一部門「創遊事業本部歌劇事業部」が運営している。約400名の団員がおり、専用劇場である宝塚大劇場東京宝塚劇場の公演を中心に、年間を通じて活動。団員は花・月・雪・星・宙の5組及び専科に振り分けられる。入団は独自の養成機関である宝塚音楽学校(二年制)出身者に限られる。創設以来、宝塚新温泉(後、宝塚ファミリーランドに改称、2003年(平成15年)閉園)に隣接する形で宝塚音楽学校及び専用劇場を複数有し、現在も本拠地としている。
ハウステンボス歌劇団
長崎県佐世保市ハウステンボス2013年(平成25年)- 。2013年(平成25年)、テーマパークハウステンボス内にハウステンボス歌劇団として宝塚・OSK出身者を中心に発足。2014年(平成26年)1月にオープンした劇場「MUSE HALL」(ミューズホール)専属の活動を行い、同年に劇団員育成所のハウステンボス歌劇学院(二年制)を併設。2016年(平成28年)に愛知県蒲郡市ラグーナテンボス(旧ラグーナ蒲郡)へ進出。2017年(平成29年)に劇団名を歌劇 ザ・レビュー ハウステンボスに改称。2020年(令和2年)に福岡県福岡市に常設の拠点「歌劇ザ・レビューシアター」を開業。2023年(令和5年)3月に「歌劇大劇場」開場を契機に、劇団名をハウステンボス歌劇団に戻した。創設時は、約20名の団員がいた。団員は歌劇学院出身者を中心に構成されるが、舞台活動経験者の未婚女性をオーディションで募集することもある。2016年(平成28年)より華(フラワー)・心(ハート)・光(シャイン)の3チーム制。2018年(平成30年)に翔(ウィング)発足による4チーム制、2020年(令和2年)に奏(ハピネス)発足による5チーム制となり、この他に兼任のブルーローズ(雅)がある。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:91 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef