少女コマンドーIZUMI
ジャンル連続ドラマ
企画前田和也
『少女コマンドーIZUMI』(しょうじょコマンドーいづみ)は、1987年11月5日より1988年2月18日まで毎週木曜日19:30 - 20:00に、フジテレビ系列で放送されていた日本のテレビドラマ。東映制作。主演は五十嵐いづみ。 フジテレビの超人気ドラマだった『スケバン刑事』シリーズの後番組としてスタートしたが、一度も視聴率が10%を超えず、最低視聴率がわずか3.6%(第14話・1988年2月11日放送分)と低視聴率にあえぐなど前作ほどの人気は得られず[1]、20話以上制作する予定が大幅に短縮され、放送開始から4か月で打ち切りとなった[2]が、物語は完結させている。 番組終了の2ヶ月後、本作品を制作した東映とフジテレビは『花のあすか組』で女学生主人公の特撮ドラマを復活させたが、編成方針の変更で月曜日のローカルセールス枠に放送時間が変更された。 アーノルド・シュワルツェネッガー主演のアクション映画と同名の『コマンドー』を冠したタイトルに加えて、オープニングでは主人公・五条いづみが対戦車ロケットランチャー(M72 LAW)を撃つシーン(第一話の流用)が使われ[2]、予告編では構えるカットが使用されていた[注釈 1]。 地上波での再放送は石川テレビや北海道文化放送で行われたことがあるが、関東地区や関西地区では未だに行われていない。その後、2007年3月にDVDが発売された。DVDの封入特典である解説書の脚本家インタビューによると、本作品は当初『スケバン刑事IV』として企画され[3][4]、第二次世界大戦を逃れ日本に漂着したナチスが日本の制圧を画策するのを、四代目麻宮サキが阻止するストーリー構成となっていたが、前作『スケバン刑事III 少女忍法帖伝奇』での人物設定について原作者・和田慎二の不興を買い、映像化困難と判断した制作陣が新企画として本作品の骨子が形成された経緯が明かされた。「スケバン刑事III 少女忍法帖伝奇#概要」も参照 身に覚えのない殺人の罪を着せられた女子高生・五条いづみは警官たちから逃走中、海に転落し行方不明となる。いづみは、謎の組織・ R機関に救出され、戦闘兵器となるための極限の訓練を受ける。しかし3年後、いづみは最終段階の洗脳前に脱走し、R機関は組織の機密事項であるいづみを抹殺する指令を下した。組織の刺客に追い詰められ極限に達した時、いづみの頭の中に謎の声が響く……「バイオ・フィードバック! 戦う意思が、お前の身体を最終兵器に変える!」それとともに、いづみの身体は常人を遥かに超えたパワーとスピードで刺客を倒してしまった。いづみは自分の身体の秘密に戸惑いながらも、その能力と訓練中に身に着けた技能で自らの奪われた青春を取り戻すべく組織に立ち向かうのだった。 五条いづみの戦闘シーンに『地上最強の美女バイオニック・ジェミー』、監禁シーンには『女囚さそり』、青春群像的要素には『野良猫ロック』、脚本家の我妻正義
概要
あらすじ
オマージュ
キャスト
主要人物
五条いづみ(ごじょう いづみ)〈18〉
演 - 五十嵐いづみ主人公。1969年11月16日生まれ[ep 1]。身長161cm[5]。スリーサイズ(B/W/H) = 80cm / 58cm / 83.5cm[5]。10歳までは普通の家庭で生活していた[ep 2]が、ある事故で母・美穂[ep 3]は即死、父・誠夫[ep 3]も病床でいづみ宛ての手紙を書き遺した末に程無く他界している[ep 4]。それ以降は天涯孤独となり、そして中学時代では既に不良のレッテルを貼られ[ep 2]、いつしか周囲から「アイスドール」と異名されるまでに変貌を遂げ恐れられ、同時に真似出来ない生き方の意味で尊敬もされていた[ep 5]。3年前(15歳)、麗子殺害容疑で藤原に指揮された晴海署警官隊と埠頭での乱闘の末、自ら東京湾に転落するも死体は発見されず[ep 5]、表向きは1984年11月5日付で死亡とされている[ep 1]。それ以降不良たちの間で伝説として語り継がれていた[ep 5]。しかし、実際はその直後にR機関のダイバーに救助された上で拉致され、翌11月6日にプロトタイプ1号・コードネーム“IZUMI”として始動しており、3年間バイオフィード・バック戦士として強制的に軍事訓練させられ[ep 1][3]、脱出した上で復讐を目標に生きて来た[ep 5]。大脳・前頭葉にある変性意識に働きかけることで、バイオ・フィードバックが行われ、最大限に運動能力が引き出される[3]。戦闘能力は前作『スケバン刑事III 少女忍法帖伝奇』の風間三姉妹を上回り[6]、近代武器で武装した軍隊一個師団に匹敵する[7]。情報収集能力はCIAに勝る[7][5]。