小説
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長編小説は「四大奇書」を代表とする。短編小説は、馮夢龍凌濛初編纂の「三言二拍」を代表とする。

代の小説では、「紅楼夢」という中国長編小説の一大傑作が生まれた。
日本の小説

日本では、江戸時代仮名草子読本などはあったが、近代小説が誕生したのは明治時代以降である。Novelの訳語に「小説」という、江戸時代に曲亭馬琴たちを中心にして自作を表現するために使われていた中国由来の言葉をあて、従来の勧善懲悪を斥け、人情を映す文学作品として定義したのは坪内逍遙の『小説神髄』(1885年 - 1886年)である。その文学理論を実践したのが坪内逍遥の『当世書生気質』である。

もともと中国で国史・正史に対して、民間の俗話のことを「稗史小説」と呼んでいた。「日本の近現代文学史」も参照
媒体の拡がり
小説

1990年代末よりネット小説の試みが行われた。岩井俊二による映画「リリイ・シュシュのすべて」は岩井自身によるネット小説がもとになっている。村上龍の小説『共生虫』はインターネット上から注文すると紙の本に印刷して配達されるというオンデマンド出版の形態をとっていた。2003年には、携帯サイトに連載されていたYoshi著「Deep Love」シリーズが大ヒットした。2004年、匿名掲示板2ちゃんねる上で、投稿の形を取って発表された「電車男」が新潮社から書籍化された。現在、日本ではオンライン小説(web小説)と呼ばれている。
デジタルノベル

「インターネットの小説」はサイト上で読む小説であるが、この数年「デジタルノベル」と呼ばれるものも一般的である。デジタルノベルは、「サウンドノベル」「ビジュアルノベル」とも呼ばれ、インターネットの広がりで主にソフトウェアをダウンロードさせる形で提供される。本文と共に背景画、主要人物のキャラクター画が表示され、マウスクリックや実行キーを押すことで読み進めることが出来る。フリーウェアシェアウェアそれぞれあるが、吉里吉里LiveMakerNScripterなどのデジタルノベル製作ソフトなどの登場で手軽に公開できるようになったことから、個人製作のフリーウェアが圧倒的に多い。ソフトウェア配布サイトのVectorなどでは、多数のデジタルノベルが公開されている。個人製作といっても、本媒体のものと比べて必ずしも質が劣るわけではなく、出版するに充分値するようなものも多い。デジタルノベル製作ソフトには動画やBGM、画面効果を挿入できるものも多いため、それらを組み合わせて、優れた演出効果を出すこともある(オープニングやエンディングの映像など)。

近年は小説家になろうなどのインターネット上の発表を前提とする公開も目立っている。これは紙文化の時代のゲラ刷りや入稿や推敲といった旧来の小説成立プロセスを、大きく揺るがすものである。
分類
長さ・発表形式による分類

短編小説

掌編小説

ショートショート


中編小説

長編小説

連載小説

内容による分類

私小説

恋愛小説

青春小説

冒険小説

歴史冒険小説

秘境探検小説

海洋冒険小説


推理小説(ミステリー、ミステリとも)

サイエンス・フィクション小説(SF小説)

ハードSF小説

スペースオペラ小説

サイバーパンク小説


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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