小田急電鉄
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小田急ポイントサービスの加盟店舗である。

グループ力を生かして2019年令和元年)にMobility as a Service (MaaS) 事業にも進出し、そのためのモバイルアプリケーション「EMot」(エモット)を導入。2020年 - 2021年の新型コロナウイルス感染症による鉄道乗客減少への対応も兼ねて、EMotを使ったグループ・沿線の飲食・食品店でのサブスクリプション(定額制)による収益拡大を図っている[10]
経営理念

小田急グループの経営理念は『小田急グループは、お客さまの「かけがえのない時間(とき)」と「ゆたかなくらし」の実現に貢献します。』である[11]。社会に対して事業を通じて果たすべき役割・責任や、企業市民として社会に存在する意義を表している。
社紋・ブランドマーク

社紋は1948年(昭和23年)に制定された。小田急の「小」を図案化したもので、中央の「工」は鉄道の象徴であるレール断面を、周囲の円は社内の輪を象徴している[12]

ブランドマークは2008年(平成20年)より使用を開始している。作成したのはランドーアソシエイツ[13]。ロゴマークはアルファベットのOを図案化したマーク()と、小文字の「odakyu」ロゴの組み合わせで、「豊かな沿線環境のもとに、自然・歴史・都市文化の新しい融合、豊かな生活の創造、より多くの上質と感動を提供していく小田急グループ」を表現している。ブランドマークはodakyuとだけ記される「グループブランドマーク」、odakyuの下にELECTRIC RAILWAYと記される「コーポレートブランドマーク」、odakyuの下にGROUPと記される「グループ表示マーク」の3種類がある[12]

ブランドマークは導入とともに特急車両・一般車両にも掲出されている[14]。従前から一般車両に付けられている「OER」の略称プレートも存置されたが、4000形以降の車両やリニューアル車両では省略している。

かつては、小田急ロマンスカーのエンブレムとして1700形から採用された「OER」の飾り文字と神奈川県の県花であるヤマユリの花を合わせたイラストデカールが3100形(NSE)7000形(LSE)10000形(HiSE)20000形(RSE)の車内の自動ドアに貼付されていた。また、LSE(リニューアル車のみ)・HiSE・RSEには車体側面にも貼付されていた。

社紋

グループブランドマーク

グループ表示マーク

車両側面に掲出されたブランドマーク

かつて小田急ロマンスカーで使用されていたヤマユリのシンボルマーク(7000形(LSE)(リニューアル車)、車体側面)

かつて小田急ロマンスカーで使用されていたヤマユリのシンボルマーク(7000形(LSE)、車内の自動ドア)

歴史南新宿駅の近くに残る旧本社社屋(現・小田急南新宿ビル)。商業登記上の本店所在地である[15])。

戦前の小田急は、星亨の側近利光鶴松が経営した電力資本・鬼怒川水力電気を親会社としていた。同社は明治43年(1910年)に資本金1350万円で設立された会社で、取締役社長に利光鶴松、専務取締役小林清一郎常務取締役大塚常次郎が就き、取締役には後藤勝造、吉田幸作、藤江章夫、岩下清周大田黒重五郎、安藤保太郎、渡辺亨監査役平沼専蔵、白杉政愛、木村省吾、須田宣が名を連ねた[16]

利光は郊外鉄道の将来性に着目し、東京市内の地下鉄網「東京高速鉄道」、山手線を外周する「東京山手急行電鉄」、城西地区の開発を目的とした「渋谷急行電鉄」などを次々と企画した。結局、実現したのは小田急線と井の頭線(渋谷急行計画の後身)だけであったが、東京高速鉄道は後に五島慶太らの手により実現した。

電力国家管理に伴う日本発送電への統合で、基幹事業の電力部門を奪われた鬼怒川水力電気は小田急を合併して電鉄会社となったが、中国・山東半島での鉱業に乗り出したのが裏目に出て同社の経営を圧迫した。そのため、利光は一切の事業を東京横浜電鉄の五島に移譲し、吸収合併されて東京急行電鉄(いわゆる大東急)となった。このため企業乗っ取りの歴史である大東急形成の中で、小田急だけは事情が異なるのだが、大東急解体の旗頭となったのは旧小田急関係者であった。

新生小田急は1948年6月、東京急行電鉄(東急)から6635万1000円で事業を譲り受けて発足した。この時、井の頭線は東急から京王帝都電鉄(現・京王電鉄)に移管され分離したが、その代わりに戦前は無関係であった箱根登山鉄道(現・小田急箱根)と元来は東京横浜電鉄の関連会社であった神奈川中央交通を東急から譲受して系列会社とした。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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