小泉苳三
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専攻は国語国文学(近代短歌史)[1]。古典から近代まで研究対象は多岐にわたり、『明治大正短歌資料大成』は貴重な資料として評価が高い。

和歌は尾上柴舟に師事し、歌誌『車前草』をへて『水甕』の同人となる。一時は『水甕』の編輯にも関わる。京城にいた時代に『ポトナム』誌を創刊し、『水甕』の同人を辞す。「現実的新抒情主義短歌」を提唱。雑誌の統制期に入ると『ポトナム』を『アララギ』に併合させて休刊している[1]。弟子に和田周三など。白川静も若い頃に小泉の講義に影響を受け[2]、後年には『明治大正短歌史研究』の手伝いをした[3]

満州事変後に陸軍省嘱託として北支中支に従軍し、板垣征四郎が序文を寄せた歌集『山西前線』を公刊していたために、敗戦後は戦争協力者として公職追放の憂き目に遭う[1]1952年(昭和27年)9月に追放解除されるが、長男の戦死のショックもあり著作活動を行うエネルギーを失ったまま死去した。墓所は京都市法然院
著書
文学史・評論

『維新志士勤王詩歌評釈』(1928年)

『漢文法と漢文解釈法』(1926年)

『根岸短歌会の位相』(1934年)

『明治大正歌書年表』(1935年)

『明治大正短歌資料大成』(1940-1942年、全3巻)

『日本語文の性格』(1944年)

『歌人子規とその周囲』(1947年)

『これからの短歌の味ひ方作り方』(1947年)

『近代短歌史・明治篇』(1955年)

歌集

『夕潮』

『くさふぢ』

『山西前線』

『くさふぢ以後』(1960年)

脚注^ a b c 岡山巖・編『現代短歌全集 第六巻』創元文庫、1952年、72p頁。 
^ 1999/12/06 日本経済新聞 朝刊 立命館大学名誉教授白川静氏 (6)立命館入学??教員めざし夜間部に
^ “蘆北先生遺事 VIII”. www.ritsumei.ac.jp. 2022年5月19日閲覧。

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