『ルパン三世』の中で一番好きな作品は、テレビスペシャル第4作の『ルパン三世 ロシアより愛をこめて』だといい、理由は「次元が活躍する作品で、ロマンスもある」からとのこと[64]。
初代ルパン役の山田康雄を「ヤスベエ」と呼び、プライベートでも親しい交友があった。小林は山田について「役者としては対照的な存在で、出会った頃は(ルパンと次元として)コンビを組むと思わなかった」と述べていた[67]ほか、同業者で特に認めていた人物に挙げ「本当にいいやつ」と語っている。また、山田の没後に彼が専属で担当していたクリント・イーストウッドの吹き替えをいくつかの作品で引き継いでおり、「ヤスベエと自分の演技は違う訳だが、創り上げたものを無駄にはしたくない」と、不自然にならない程度で山田独特の発声を意識しながら演じたという[68]。
2019年にモンキー・パンチが死去した際は「あなたは 俳優小林清志 私を育ててくれた親であり、そして戦友でした」「どうぞ 栗田貫一はじめ いま在る戦友たち そしてルパン三世に関わる仲間と共にもう少しこのめくるめくルパン三世の世界で遊ばせておいてください」と追悼のコメントを発表している[69]。 2021年9月7日、アニメが放送50周年の節目であることや88歳の高齢であることなどを理由に、次元役の勇退を発表[29][70]。後任は大塚明夫[注釈 4]となり[71]、テレビシリーズ『ルパン三世 PART6』の初回放送で、同年10月9日に放送された第0話「EPISODE 0 ―時代―」が小林演じる最後の次元となった[70][72]。 小林は、視聴者と後任の大塚に対し、以下のメッセージを遺した[73]。ルパンは俺にとって一生ものの仕事であった。命をかけてきた。 話は違うが以前、明夫ちゃんに聞かれたことがある。 あとは明夫ちゃんに委ねます。 最後に ルパン。俺はそろそろずらかるぜ。 あばよ。 ? 小林清志、[70][73] 2000年代以降、小林の代役を務めたり、持ち役・ナレーションを引き継いだりした人物は以下の通り。 後任役名概要作品代役・後任の初担当作品 太字はメインキャラクター。
勇退
我儘(わがまま)を言えば90歳までやっていたかったが残念。
何とかかじりついていたかったが 無理だった。
歳をとればそれなりの深みが出てくるはずだ。ただ映像とのギャップがあるか。
「なぜ親父は五ェ門を辞めたんでしょう?」と。
親父とは大塚周夫先輩である。答えに窮したことがある。
さぞ先輩も 無念だったにちがいない。
一部の方々から言われる事があるのは、次元は歳をとった 聞きづらい。
当たり前だ わたしゃ 齢88歳であるぞ。俺なりに努力した結果だ。
これからはそう言われることを気にしないですむ。ほっとしている。
頑張ってちょうだい。
ただ、次元はそんじょそこらの悪党とは違うぞ。
江戸のイキというもんだ。変な話だが、次元は江戸っ子だ。
明夫ちゃん、これは難しいぞ。
雰囲気はJAZZにも似ているんだ。
これまで応援してくれた人たちにお礼を申し上げる。ありがとうございました。
代役・後任
東地宏樹クリスタル・ボーイ『コブラ』『COBRA THE ANIMATION』
山岸治雄オーエンス『ファイナル・カウントダウン』フジテレビ版WOWOW追加収録部分
伊藤和晃バート・ガンマー「トレマーズシリーズ」『トレマーズ ブラッドライン』
沢木郁也『トレマーズ コールドヘル』
菅生隆之リック・ディッカー『Mr.インクレディブル』『インクレディブル・ファミリー』
大塚明夫次元大介「ルパン三世シリーズ」『ルパン三世 PART6』第1話[71]
ナレーション『AKB48 ネ申テレビ』シーズン39 vol3以降[注釈 5]
「ひとり農業」ナレーション『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』2022年11月4日放送分[74][注釈 6]
高川裕也ナレーション『SASUKE』第28回大会(2012年12月27日放送分)
落合福嗣『ラストアイドル』2018年10月14日放送分
小山力也『ウルトラマンDASH』2022年1月1日放送分
槇大輔『列島警察捜査網 THE追跡』第48回(2022年8月15日放送分)
出演
テレビアニメ
1965年
宇宙パトロールホッパ(ダルトン隊長[75])
Size:349 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
担当:undef