小字
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「×丁目」が小字である場合もあるがまれである(例:愛知県岡崎市井田町字一丁目、同字三丁目、同字四丁目など)。
小字の廃止

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都市部では、かつて小字が存在していても[注釈 9]区画整理事業や住居表示の導入によって小字は消滅していることが多い(大字は住居表示実施後の町名に引き継がれることが多い)。小字廃止の大きな理由としては、小字の境界線が複雑で必ずしも道で分けられていないことや、地番の付け方に決まりがなく土地丈量の順序につけられていることが挙げられ、住居表示の実施、町名・地番の整理によって廃止されるケースもある。また、旧村の飛び地がお互いに入り組んでいることも理由の一つである。

番地を小字ごとに起番している地域では地番の識別に小字が必要であるが[注釈 10]、大字ごとに起番している地域では地番の識別に小字を必要としないことから、小字が存在していても行政上廃止していることが多い[注釈 11]。前者の地域の場合、新郵便番号制度においては大字に対して郵便番号を振ることが基本とされており、新型区分機では郵便番号+番地をバーコードとして郵便物に印字していることから、同じバーコードでも別の宛先となる例が生じる[注釈 12]。一方で稀に小字が新設される例もある[注釈 13]
小字の改称

小字を住所の表記に使用する市町村では、市制施行などに伴い、小字の改称が行われることがある。

2010年(平成22年)1月4日に市制を施行した愛知県みよし市では、市制施行を機に、市内に400以上ある小字のうち、次の3つの字を名称変更[3]した。

大字西一色 字村(むら)→西一色町 中(なか)

大字明知 字芋相(いもそう)→明知町 美並(みなみ)

大字明知 字芋田(いもだ)→明知町 豊(ゆたか)

2014年(平成26年)1月1日に市制を施行した岩手県滝沢市では、市制施行を機に、市内に200近くある小字のうち、次の2つの字を名称変更[4]した。

篠木 字地獄沢(じごくざわ)→篠木 外山(そとやま)

大釜 字埖溜(ごみたまり)→大釜 大清水東(おおしみずひがし)
瑞祥地名」も参照
小字に関する論考

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明治以降に字名が整理された地域は多いが、桑原公徳は「小地名とはいえ、字名は貴重な文化財であるから、その保存につとめるとともに、消滅した字名は収集し、記録に残しておくことが必要である」と述べている[1]

また今尾恵介によれば、明治時代に整理された小字の中には、番号・仮名・十干十二支など、固有名詞でない字名となった地域も存在するという[5]

@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}櫻井澄夫の説によれば、字は現在「アザナ」あるいは「アザ」と読まれるが、人名の場合(アザナ)と同じように「アザナ」が読みの原型で、「字名」も「アザメイ」ではなく「アザナ」と読むものとされる。村名もソンメイではなく、ムラナと読むのが近世では普通で、明治以降、大字と小字という用語が関連の法の制定により、広く使用され「オオアザ」「コアザ」の読みが定着したが、それ以前の「字名」の読みは「アザナ」であり、明治時代以降、「字」が「アザ」とも読まれるようになっていくに従い「アザナ」と読むことを明確にするため「名」を加えて「字名」と、印刷物などでも2文字で書かれるようになったのであろうとしている[要出典]。

また、櫻井澄夫の説によれば、字と共に使われる小名(こな)については、小字と同一である場合と、小字よりも更に細分化された地名を指す場合、近世集落を指す場合(江戸時代の『新編武蔵風土記稿』などに見られる例)、江戸や京都の市内の町より小さい単位の地名を指す場合、橋や川などの名称を指す、つまり地名でなくとも「小さな名称」を意味する場合など、少なくとも5種類はあり、多くの書籍はそのあたりを混乱しているとする[要出典]。
脚注[脚注の使い方]
注釈^ これはヨーロッパにおける耕区(ドイツ語版)にあたる。
^ 例えば、江戸時代以降に諫早湾沿いの干拓で拓かれた水田地帯では、1回ごとの干拓で造成された単位が1つの小字となっている。
^ 一例として、ヲヲガケ(愛知県知多郡武豊町)、ワゴーノウ、クダッチ(以上、東京都大島町差木地)、カンバヤケ(愛知県豊田市稲武町)など。
^ いわゆる「昭和の大合併」。
^ いわゆる「平成の大合併」。
^ 例えば「新宿市大字渋谷字池袋」とあれば、その「池袋」とは明治初年には渋谷村の池袋集落、または池袋耕地といった具合になる。ただし例外もある。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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