小原乃梨子
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趣味・特技は美術クラシック音楽バレエ鑑賞、ボールルームダンスフルートハープ[8]、ゴルフ、バラ作り、読書[28]

ウィンナ・ワルツを好んで聴き、しばしばウィーンを訪れるほどである。NHKの『N響アワー』にゲスト出演したこともあり(1999年7月11日放送)、司会の池辺晋一郎とは『未来少年コナン』で共演(小原は主人公のコナンを演じ、池辺が音楽を手がけた)している。

声優の仕事は体力と気力、その後は男の子役を演じるになってから「筋力も大事だ」と思い、朝食、昼食を食べたり食べなかったり、ガス欠の状態で仕事をしていた[24]。目眩がしてフラフラしており、「しっかり食べなきゃ動けない」、「1日24時間しかない」という当たり前のことがわからず、ハードなペースで動いていたため、結局事務所、周囲の皆に迷惑をかけてしまったという[24]

その後は、栄養管理も含めて食事のことを考えるようになったが、2013年時点では「今日はたくさん仕事をしたから、早く寝なきゃ」と思い、家に帰っても、ビデオを見たり本を読んだりして寝不足になってしまうという[24]

好きな言葉は「人は女に生まれない、女になるのだ」[2]
特色

声種メゾソプラノからアルト[29]ハスキー[15]

テレビドラマ出演の傍ら、洋画吹き替え、アニメなど声優としても活躍している[12]

演じる役柄は様々だが、声を変えておらず、気持ちを変えるとその声になるという[16]。プロデューサー、ディレクターからオファーのある役には「なぜ?」というのもあるが、自分のなかにある何かを誰かが見つけ、見つけてくれた自分に驚いたり、演じていたところ、楽しいという[16]

2005年まで26年にわたり担当した『ドラえもん(テレビ朝日版第1期)』の野比のび太役を筆頭に、少年役を得意とする声優の1人としてアニメ創成期より活躍[16][24]。テレビアニメの最初の少年役は1966年の『ハリスの旋風』のメガネ役[24]。弱っちい男の子のキャラクターを出すために「先輩?ッス」という言い方を考えたという[24]。その後、人気が出て、その弱っちい男の子像はのび太に繋がっていったが、小原自身は強い、体力満々の役は苦手で貧血を起こすからかもしれないという[24]。『海底少年マリン』、『未来少年コナン』など元気な男の子役の時は「大丈夫かな?」と思っていたが、楽しかったという[24]。最初の頃は、男の子役はお手本がなかったため、「どうやったら男の子の声が出るかしら?」と色々試行錯誤していたという[24]。ノドを壊したこともあり、声のことを考えると辛かったという[24]。変わったのは、『アルプスの少女ハイジ』でペーター役を演じていた時で、「無理に男の子の声を作るんじゃくて、男の子の感情、感覚をつかめばいいんだ」と気付いたという[24]。息子、息子の周囲の子供達を見て参考にしていたという[24]。そういう役作りをするようになり、アニメの仕事が大変面白くなったという[24]。他方では『69年版ムーミン』での「おさびし山のガンマン」の無法者の女性親分や、『タイムボカンシリーズ』での三悪の女ボスなど、妙齢のコケティッシュな女性役もこなしている[16][24]

洋画吹き替えではブリジット・バルドー[16][30]シャーリー・マクレーン[16]ジェーン・フォンダ[16][30]ミレーヌ・ドモンジョ[21]クラウディア・カルディナーレ[16]アン・マーグレットシルビア・クリステルなどを持ち役としている。

吹き替えが始まった頃から出てくるなり「ハアハア」言っていたことから色っぽい役が多かった[15]。当然ラブシーンも多く、吹き替え草創期のほとんどの主役の人物と演じていたという[15]
タイムボカンシリーズ

『タイムボカンシリーズ』の三悪の女ボス役は当初は初悪役に戸惑いもあったが、映画『
可愛い悪魔』のブリジット・バルドーのような小悪魔的で男性を振り回すイメージで演じていたという[6]

タイムボカン』において、子分をなじる際のセリフ「スカポンタン!」は、当初台本にあった言葉(「バカ、ドジ、マヌケ」)がきつ過ぎるため小原がアドリブで「スカタン」と「アンポンタン」を足して作った造語である。また、後に『Angel Love Online』で同じく女王キャラクターを演じた際のインタビューで、キャラクターの台詞に「スカポンタン」があったが、「『タイムボカン』シリーズのための台詞だからまずい」との判断で別の台詞に差し替えたことを語っている[31]

2008年1月から放送が開始された『ヤッターマン』(第2作)の発表記者会見では他の若いキャストに混じって参加し、健在ぶりをアピールした。また、7月28日放送の第20話「崖っぷちのトールー!」では息子の戸部敦夫が作画監督を担当し、タイムボカンシリーズでは初めて本作品での「親子共演」が実現した。シリーズ以外では『超時空要塞マクロス』において小原はクローディア役で出演し、最終回で戸部敦夫が原画として参加している。

2009年公開の実写映画版にアニメ版トンズラー役のたてかべ和也、アニメ版総監督の笹川ひろしの3人で実写版ドロンボーが経営するインチキ寿司屋の客として顔出しでカメオ出演している。

2015年第一四半期に放送された『夜ノヤッターマン』では三悪側のキャストが総入れ替えされ、ドロンジョに当たる人物は喜多村英梨が演じたが、最終回では一言だけであるものの、先祖である本家ドロンジョ役として出演した。

ドラえもん

ドラえもん』(テレビ朝日版)(第2作1期)以前に放送されていた『ドラえもん(日本テレビ版)』では、のび太の母である野比玉子役を担当した経歴もある[30]

テレビ朝日版はオーディションで選ばれたのではなく、放送前のテスト収録したキャストがそのまま引き継ぐ形で役を演じることとなった。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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