2021年6月、朝日新聞デジタルにて、コラム「たわわ台湾」の連載を開始。
2021年11月、歌集『銀河一族』と小説『僕は失くした恋しか歌えない』が同時発売。
2022年12月、文藝春秋にて「にっぽん遺産 奇跡の温泉」の連載を開始。
2023年1月、日本経済新聞夕刊の日刊コラム「プロムナード」にて木曜日週刊連載を開始。
2023年2月から、文藝春秋電子版にて衆議院議員の笹川博義、中曽根康隆との「いま『奇跡の温泉』が“熱い”!」[29]、TAKUYAとの「歌に言葉を、言葉に歌を」[30]などウェビナーを行う。
2023年5月、小学館から初の書き下ろし小説『ビギナーズ家族』を発刊。 ワーグナーの楽曲が好きで、[31]自己の小説にもワーグナーの楽曲を引用している。 欧州各地にオペラを見に行くことが多く、夏はザルツブルクやバイロイトの音楽祭、冬はウィーン国立歌劇場を訪れることが定番となっている[32]。 かつてはゴルフが趣味で、年間80ラウンド以上まわっていたが、短歌研究新人賞受賞後、打ち方がわからなくなる[33]。 旧正月は台湾人が皆実家に帰ってしまうので、日本人仲間と日本式麻雀をして過ごすのが慣例となっている[34]。 小説では島崎藤村の「千曲川のスケッチ」を偏愛している[35]。漫画では岡崎京子の「リバーズ・エッジ」が好き[36]。 寝る前の時間はBL漫画を読んで癒されている[5]。 火山と温泉を愛しており、温泉地である箱根の旅館で執筆をすることも多い[37]。2022年3月時点でのおすすめは山形の銀山温泉と群馬の四万温泉[38]。 瀬戸内寂聴を長く敬愛しており、朝日新聞において同人のエッセーと同誌面で自身のコラムが連載されていることに感激した[39]。 短歌に関して、色が題材としてよく使われるが、歌を作るにあたり自然に出てきているもので、作為や意図はない[36]。 代表歌として知られる<家々を追はれ抱きあふ赤鬼と青鬼だつたわれらふたりは>は、選評では、土井礼一郎から、忌み嫌われることを選択して生まれてきたわけではない鬼が、いわれのない理由により追われる境遇となり、それゆえ愛の炎をたぎらせるということが当事者ならではの切迫感で読まれていると評されている[40]。 小説「したたる落果」、「うずくまる夏」では「他者との〈性〉的関係(もちろんかなり広い意味での)における暴力的で危険な、それでいて歓びの種子を孕んだ瞬間」等共通のテーマが、コロナ下での特殊な日台の距離感とともに描かれており、それぞれ静的なマンゴーと動的な腫瘍が作中で重要なモチーフとして扱われている[41]。 自己を隠さず自己を抉った書き方をしていることから、表現したい強烈な内実があり、ようやく歌人から本格的な小説家が現れたと評されている[42]。 薬物も、宗教も、認知症も、LGBTも、発達障害も「他人事」というのは存在せず、ひとりひとりが、すべてと関わり合う「当事者」としての意識を持つこと、相手の立場に立ち自分の信じる「正義」だけではなく、相手の信じる「正義」についても考えてみること。が重要と考えている[43]。 会長職を担う会社では、2022年頃、現地従業員に「風水上よくない」と言われ、机と椅子が撤去された[44]。 短歌は中学生から行っている呼吸のようなもの。他方小説は、顔の見えない読者に面白く思ってもらうよう、様々なことを考えて書いている[44]。
趣味・嗜好
作風
作品リスト
単行本
歌集
『メタリック』(短歌研究社、2018年5月、ISBN 4862725856)
『銀河一族』(短歌研究社、2021年11月、ISBN 4862726933)
小説
『車軸』(集英社、2019年6月、ISBN 4087711862)
『僕は失くした恋しか歌えない』(新潮社、2021年11月、ISBN 4103543116)
『ビギナーズ家族』(小学館、2023年5月、ISBN 4093866856)
共著
『ホスト万葉集』(俵万智、野口あや子共編、講談社・短歌研究社、2020年7月、ISBN 9784065201442)
『ホスト万葉集 巻の二』(俵万智、野口あや子共編、講談社・短歌研究社、2020年12月)
雑誌掲載作品
短歌
「赤鬼」 - 『文學界』2018年1月号
「メタリック」 - 『短歌
「新人賞受賞歌人競詠5首・作歌信条」 - 『短歌』2019年1月号
「銀河一族」 - 『短歌研究』2019年7月号
「甘い火」 - 『短歌ムック ねむらない樹』vol.3 (2019年8月)
「糸を吐く口――銀河一族II」 - 『短歌研究』2019年10月号
「告白は蜜――銀河一族V」 - 『短歌研究』2020年2月号
「政商の人生・前編――銀河一族W」 - 『短歌研究』2020年6月号
「彗星」(新作10首+エッセイ) - 『短歌研究』2020年9月号
「政商の人生・後編――銀河一族X」 - 『短歌研究』2021年1月号
「末弟――銀河一族Y」 - 『短歌研究』2021年4月号
「目黒川――銀河一族Z - 『短歌研究』2021年7月号
「リーシュを外せ――銀河一族[」 - 『短歌研究』2021年9月号
小説
「車軸」 - 『すばる』2019年2月号
「我とひとしき人しなければ」 - 『yom yom』2019年8月号?
「したたる落果」 - 『文學界』2021年1月号
「うずくまる夏」 - 『すばる』2021年8月号
「サブロク」 - 『文學界』2023年4月号
「ビギナーズ家族」 - 2023年5月書き下ろし