対日戦勝記念日
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イギリスでは、日本の「終戦の日」同様に8月15日をVJデーとしている[3]
ロシア

ソビエト連邦は、対日戦勝記念日は9月3日であった。これは、ソビエト連邦政府が降伏文書調印の翌日9月3日に、戦勝記念式典を開いたことにちなむ。

継承国ロシア連邦でも、当初はソビエト連邦と同じく9月3日を対日戦勝記念日にしていたが、2010年7月14日連邦議会9月2日を「第二次世界大戦が終結した日」とする法案を可決[4]、同月25日にドミートリー・メドヴェージェフ大統領が署名し、9月2日を「第二次世界大戦終結の日」とする法改正案は成立した[5]。これは事実上の対日戦勝記念日と見られているが、2011年3月11日に、9月3日を「日本帝国主義者に対する勝利の日」と定める法案が提出された際は与党である統一ロシアが反対し否決された[6][7]

その後、2017年には退役軍人や社会活動家、政治家などで構成するグループが、9月3日を対日戦勝記念日とするよう意見書をウラジーミル・プーチン大統領に提出したほか[8]、2019年5月にも9月3日を対日戦勝記念日とする法案が野党議員により下院に提出され[9]、2020年には上下両院での可決を経て、プーチン大統領が法案に署名。

しかし日本を非友好的を続ける露は2023年6月に軍国主義日本に対する勝利と第2次大戦終結の日と改めロ議会で可決。プーチン大統領が法案に署名した[10][11]
中華民国・中華人民共和国

連合国の一員だった中華民国は、対日戦勝記念日を9月3日としている。これは、日本政府が降伏文書に調印した9月2日の翌9月3日に、国民党政府がこの日より3日間を抗日戦争勝利記念の休暇としたためである[12]中国大陸や台湾には、今でも多くの「九三街」(9月3日通り)や「九三小学」(9月3日小学校)が存在する。なお、台湾における「日本の統治からの解放記念日」(台湾光復節)は、台湾光復式典が開かれた10月25日である。

1949年10月1日に成立した中華人民共和国も、中華民国と同じく9月3日を抗日戦争勝利記念日と称している。2015年から新たに9月3日を「抗日戦争記念日」として祝日とした。
韓国・北朝鮮

朝鮮半島、すなわち現在の大韓民国及び朝鮮民主主義人民共和国は、日本政府が降伏文書に調印した9月2日に、日本の統治から正式に独立。ただし、VJデーに当たる光復節(韓国)及び解放記念日(北朝鮮)は、双方とも8月15日としている。
ベトナム

ベトナムでは、日本が降伏文書に調印した9月2日に、フランスから独立しベトナム民主共和国の樹立が宣言された(ベトナム独立宣言)。ベトナム民主共和国を継承したベトナム社会主義共和国では、VJデーに当たる9月2日は国慶節とされており、多くの街に「???ng 2 thang 9」(9月2日通り)が存在する。
脚注^ 明治憲法下では、「大日本帝国」という国号も使用された。
^琉球新報 2005年9月4日付
^ “When is VJ Day? The date when the UK marks the 75th anniversary of Victory in Japan Day - and how it will be celebrated in 2020”. the scotsman. 2020年8月12日閲覧。
^“「対日戦勝記念日」法案、ロシアで可決”. 日テレNEWS24. (2010年7月14日). ⇒http://www.news24.jp/articles/2010/07/14/10162821.html 2011年3月19日閲覧。 
^ “ロシアが「対日戦勝記念日」制定 北方領土返還要求けん制”. 共同通信社. 47NEWS. (2010年7月25日). ⇒オリジナルの2013年4月30日時点におけるアーカイブ。. https://archive.is/20130430212443/http://www.47news.jp/CN/201007/CN2010072501000335.html 2016年2月6日閲覧。 
^ “対日戦勝記念日法案を否決 ロ最大与党反対”. MSN産経ニュース (産経新聞). (2011年3月12日). http://sankei.jp.msn.com/world/news/110312/erp11031211500008-n1.htm 2013年3月19日閲覧。  [リンク切れ]
^ 廣瀬陽子 (2011年9月1日). “ ⇒北方領土にシベリア抑留 「対日戦勝者」ロシアの正当化”. WEDGE Infinity. 2016年2月6日閲覧。
^ “ロシアで対日戦勝記念日の制定が提案される”. Sputnik 日本. スプートニク. (2017年10月31日). https://sputniknews.jp/20171031/4236466.html 2019年5月29日閲覧。 
^ “9月3日は「対軍国日本戦勝記念日」に? ロシア下院に法案を提出”. Sputnik 日本. スプートニク. (2019年5月14日). https://sputniknews.jp/20190514/6256396.html 2019年5月29日閲覧。 
^ “ロシア下院、「対日戦勝記念日」法案可決 9月3日、制裁に対抗措置”. 時事ドットコム. (2023年6月20日). https://www.jiji.com/jc/article?k=2023062001075&g=int 2023年7月7日閲覧。 
^ “露、9月3日を「軍国主義日本に対する勝利の日」に変更…プーチン大統領が署名”. 読売新聞オンライン(読売新聞). (2023年6月25日). https://www.yomiuri.co.jp/world/20230625-OYT1T50114/ 2023年7月7日閲覧。 
^中華人民共和国の抗日戦争勝利記念日(百度百科)(中国語)

関連項目

終戦の日

日本の降伏

日本の降伏文書

連合国軍占領下の日本

ヨーロッパ戦勝記念日

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