長調・短調の音楽における対位法による音楽では、それまでの技法に和声的な要素が加わる。すなわち、和声の機能の考え方が加わり、調性が強く意識される。声部間で旋律が模倣し合うような対位法もあり、その究極の形がフーガである。フーガも、和声や調性の緊張と弛緩の関係の中で進行する。 現代の音楽における対位法は、それまでの対位法が協和音程を中心とした理論に基づくのに対して、不協和音程も積極的に活用・重視している。 現代の対位法の教科書は、その多くは原則としてフックスの教本の伝統的な形式に沿っているが、さまざまな特色があるものも多い。
現代の音楽における対位法
教本
日本では、池内友次郎が著した二声対位法が、対位法の学習の初期における標準的な教科書となっており、またこれを終えたら引き続き三声から八声の対位法の学習に入るのが通例となっている。ただ、二声対位法に続く教本である三声?八声対位法(通しページになっており、一つの著作と考えられる)は現在絶版になっている。
日本では他に、パリ音楽院の対位法クラスのための教科書として、ノエル・ギャロンとマルセル・ビッチュが著し、矢代秋雄が日本語に翻訳した対位法も、厳格対位法の標準的な教科書のひとつとなっている。
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