公認野球規則あるいはOfficial Baseball Rules では審判員が宣告しなくてはならない項目が定められているが、そのジェスチャーは定められていない。統括団体によってはその団体主催の試合に限定してジェスチャーを規定している場合もある。 審判が6人いる場合は判定担当地域がほぼ決まっているが、4人以下の場合は状況によって変わる。 例:4人制で走者無し、センター後方への飛球の場合 球審:三塁へ向かう。 一塁塁審:打者走者の一塁触塁を確認後、必要があれば本塁へ向かう。 二塁塁審:打球を追って外野へ向かう。 三塁塁審:二塁へ向かう。 まれに分担がうまくいかず二人の審判が別々の裁定を行ってしまうこともみられる。 アメリカ・メジャーリーグのレギュラーシーズンにおいては4人制が採用されており、オールスターゲームとプレーオフ、ワールドシリーズにおいてのみ6人制となっている。マイナーリーグでは基本的に4人制が採られることはなく、3Aは3人制(まれに4人制有)、2A・1A及びアマチュアは2人制となっている。 前述の通り、日本ではプロ・アマとも4人制が基本である。ただし、オールスターゲーム、日本シリーズ、および各リーグのプレーオフ (2007年からはクライマックスシリーズ) では外野審判を配置し6人制とすることになっている。かつてはセントラル・リーグが1989年まで、パシフィック・リーグが1995年まで、それぞれ公式戦全試合で外野審判を置いていた。プロ野球の二軍は3人制(まれに4人制あり)が採られる。社会人の硬式野球においては、都市対抗野球本選と日本選手権本選で2004年まで全試合外審が配置されていたが、2005年より廃止された。アマチュアでは3人制や2人制を敷いているところもある。 日没や濃霧などの理由で視界が悪くなってきた場合、試合途中から6人審判制に切り替える場合もある。 単独審判制の場合、審判員は球審のみである。球審は判定を行うにあたって最適な位置を占める。基本的には無走者の場合は本塁後方、走者がある場合には投手の後方に立つ。 本塁上に球審を配置するほか、塁審を1名配置する。塁審は、無走者の場合は一塁におけるプレイを判定する。走者がある場合には投手の後方に立ち、球審とともに各塁の判定を行い、打球、送球の状況に応じてフォーメーションを対応させる。 本塁上に球審を、一塁と三塁に塁審を配置する。フォーメーションは原則として以下のとおりであるが、走者や、打球、送球の状況に応じて対応させる。
審判員のフォーメーション
1961年4月27日・大阪スタヂアムの南海 vs 近鉄戦では、外野の靄が深いため7回から控え審判員をセンターに配置し、7人制審判で行われた。
アマチュア野球では日没のため照明を点灯することになったときに配置される。
甲子園球場での春・夏の高校野球全国大会では、球場内の照明灯6基全てが点灯した時点で、外野審判2人を追加して6人制となる。
神奈川県の高校野球予選は、照明点灯時はもちろん、外野席を開放した試合でも外野審判を配置する。
夏の予選決勝戦のみ外審を置く都道府県もある(広島県、長野県、栃木県、長崎県)。
単独審判制
2人審判制
3人審判制
(1)無走者の場合一塁塁審は一塁の後方、三塁塁審は三塁の後方に立つ。
(2)走者一塁、一・二塁、一・三塁、満塁の場合一塁塁審は一塁から3m程度後方に、三塁塁審は二塁から約5m離れた内野内(投手の後方)に立つ。
(3)走者三塁の場合一塁塁審は一塁の後方、三塁塁審は三塁後方に立つ。
(4)走者二塁、二・三塁の場合一塁塁審は二塁から約5m離れた内野内(投手の後方)に立ち、一塁及び二塁の判定を受け持つ。三塁塁審は三塁から3m程度後方に立つ。
(1)および(3)の場合
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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