審判員
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1886年に国際ラグビーフットボール評議会(International Rugby Football Board、IRFB、現・ワールドラグビー)が発足した。すでに1875年にはレフリーを置くようルールが加わっていたが、任意だった。1892年にトライの判定で両チームの合意が得られなかったことから、試合に1人のレフリーと2人のタッチジャッジを置くことが義務付けられた[3]
テレビジョンマッチオフィシャル(TMO)

危険なプレーやトライの判定が微妙な時に、様々な方向から撮影されたプレイ映像を再生し、正確で公平な判定をする。国代表試合(テストマッチ)、国際大会、国内選手権大会、社会人リーグワンなど、大きなビジョンが設置してある会場で行われる試合で導入される。

ワールドラグビーは、2003年10月、テレビジョン・マッチ・オフィシャル(TMO、The Television Match Official)をワールドカップ2003から導入した[4]

日本で初めてTMOが導入されたのは、2008年(平成20年)11月16日の日本代表アメリカ代表[5][6]

さらに2023年7月29日から、ワールドラグビーは頭部などに対する危険なプレイに対応するため、TMO(ビデオ判定)によるファウルプレーレビューオフィシャル(the Foul Play Review Official)を導入した。これは「TMOバンカー」(the TMO Bunker)、「バンカーシステム」とも呼ばれる。ワールドカップ2023においても導入された[7]。反則選手にイエローカードを出したレフリーが顔の前で両腕をクロスさせると[8]、シンビン(10分間の退場)中に、TMOが8分間以内でそのプレイ映像を詳しく分析する(この間を「Under Review」「Review In Progress」という)。この時に提示されたイエローカードは「Minimum Yellow(=少なくともイエロー判定)」とも呼ばれる。TMOバンカーでの分析により、反則プレイの危険性によってはレッドカード(退場、さらに以後3試合程度の出場停止など)へ判定が変更され、レフリーはチームキャプテンにレッドカードを示し通告する。このように試合を中断することなく、裏で独立して分析を行うことから「Bunker(地下壕=戦闘から身を守るための地中の強固な建造物)」の名称がついた[9][10]
日本国内のラグビーフットボール協会

日本のラグビーフットボール公認審判員資格はA級・A1級・B級・C級の4種類。A級は日本ラグビーフットボール協会が主催する国際試合や国内試合をすべて、C級は各都道府県協会が主催する国内試合を裁くことが可能(効力は日本ラグビーフットボール協会傘下のみであり、それ以外については強制力はない)。

資格取得するには講習会に参加し、各都道府県協会レフリー委員会の推薦を受け、協会理事会で審査を経て認定される。

受験資格は、B級・C級は応募する都道府県に住所、勤務先がある者。A級・A1級はB級の資格と一定の実績、協会委員長の推薦が必要となる。
アメリカンフットボールアメリカンフットボールの主審詳細は「en:Official (American football)」を参照

オフィシャル(Official)と呼ばれる7名の審判員で構成される。ポジションによって呼び名と職務が変わるが、反則の指摘などの権限は平等に持っている。

レフェリー:Referee,Head referee(R)

アンパイア:Umpire(U)

ヘッド・ラインズマン:Head Linesman(HL)

ライン・ジャッジ:Line Judge(LJ)

フィールド・ジャッジ:Field Judge(FJ)

バック・ジャッジ:Back Judge(BJ)

サイド・ジャッジ:Side Judge(SJ)

レフェリーのみ白い帽子をかぶり、他の6名は黒い帽子をかぶる。レフェリーとアンパイアの呼称が用いられるが、主審はレフェリーである。反則などの問題が起こると、審判団が集まり協議を行い、協議の結果、反則はなかったことになることも多い。協議の結果を告知する職務を持つチーフ格の審判(Referee)によって、両チームと場内に説明がされる。

反則を受けた側は、ルール通り相手にペナルティを与えてプレーをやり直すか、それとも反則はなかったことにして(デクライン)プレーを進めるか、自身に有利となる方を任意に選択できる。

NFLでは、審判に不服がある場合、その場でチャレンジ(challenge)と呼ばれる再審査請求ができる(回数に制限あり)。チャレンジではビデオ画像なども判断の材料に入れて再審査を行い決定を下すが、その決定に対する不服申し立てはフィールド内ではできない。
アイスホッケーアイスホッケーのレフェリー詳細は「en:Official (ice hockey)」を参照

構成される審判団は、オフィシャル(Official)と呼ばれる。このためスコアボード操作等を行う場所はオフィシャルボックスの名称がある。審判はここでスコアボード操作員に判定を伝える。

レフェリー、ラインズマン、アシスタント・レフェリーと呼ばれるホッケーリンク上の審判員(On-ice officials)とリンク外の審判員(Off-ice officials)に分類される。見た目の違いとしてレフェリーは袖にオレンジの帯がある(写真参照)が、ラインズマンにはない。試合開始のフェイスオフはレフェリーが行う。通常はレフェリー1名にラインズマン2名、ゴール裏のボックス(リンク外にある。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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