寡占
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ポリプロピレン日本ポリプロサンアロマープライムポリマー住友化学
携帯電話キャリアNTTドコモKDDIソフトバンク
ビールアサヒビール麒麟麦酒キリン)、サントリービールサントリー)、サッポロビール
ウイスキーサントリースピリッツ(サントリー)、ニッカウヰスキー
自動車
軽自動車を除く)トヨタ自動車レクサス含む)、本田技研工業日産自動車マツダスバル
トラックバスいすゞ自動車日野自動車三菱ふそうトラック・バスUDトラックス
オートバイヤマハ発動機川崎重工業、スズキ、本田技研工業
水上オートバイヤマハ発動機、川崎重工業、ボンバルディア・レクリエーショナルプロダクツ
農業機械クボタヤンマーヤンマーホールディングス)、井関農機
ピアノヤマハ河合楽器製作所
印刷会社凸版印刷大日本印刷
広告代理店電通博報堂DYホールディングス
損害保険MS&ADインシュアランスグループホールディングス東京海上ホールディングスSOMPOホールディングス
宅配便ヤマト運輸宅急便)、佐川急便(飛脚宅配便)、日本郵便ゆうパック
警備セコム綜合警備保障セントラル警備保障
鉄道車両川崎車両日本車輌近畿車輛総合車両製作所日立製作所

寡占企業間の結託

寡占企業が共謀して価格を引き上げ、生産を制限するという一社独占に似た状態が生まれることもある。こうした共謀に公式な協定などがあれば、それはカルテルと呼ばれる。また寡占企業は、投資や生産増強による当該市場に固有のリスクを削減するため、不安定な市場を安定化させようと共謀をすることもある。ほとんどの国では、こうした共謀に対し独占禁止法などの法的制限がある。しかし法規制を逃れるため、公式な協定を作らずに共謀を起こすこともある(もちろん協定が文書化されなくても、企業同士に実際話し合いが行われれば、そうした共謀は違法となる)。たとえば、いくつかの産業では、市場のリーダーとして定評のある企業があり、そこがプライスリーダーとして価格を決めると他社も追随する、というものがある。さらに、長期的な商行為が繰り返された結果、暗黙のカルテルが出来上がっていることもある(たとえば、近接するガソリンスタンドで値引き合戦が繰り返されるうちに、お互いに値引きをしても利潤が増えないことを学び、自然と高い価格を付け合ったままにしている、など)。
寡占の分析

寡占に関する理論では、寡占企業の行動のモデル化のためゲーム理論を多用している。

クールノー競争

このモデルでは、会社は供給量を定める。クールノー競争では均衡供給量は完全競争の場合に比べて低くなる。したがって均衡価格は完全競争の場合より高くなり、消費者余剰が減少する。生産者余剰(利潤)は増加するが、消費者余剰と生産者余剰を合計した総余剰は完全競争の場合より低くなる。また、会社数が多くなれば、その分均衡価格は減少し、完全競争に近づく。会社数を無限大とする極限では、完全競争とクールノー競争の均衡点は一致する。


シュタッケルベルグ競争

このモデルでは、先導企業と、先導企業から戦略的影響を受ける一方の追随企業がある。先導企業は、追随企業の行動を自分の行動を通してコントロールできるため、先導企業のほうが利潤が高い(数量競争の場合)。


ベルトラン競争

このモデルでは、会社は価格を定める。クールノー競争と異なり、2社のみでの均衡点と完全競争での均衡点は一致する。つまり、価格は限界費用と等しくなる。総余剰は完全競争時と等しく、パレート最適である。インターネットでの電化製品の販売などがベルトラン競争に近い。


独占的競争

この市場構造では、多数の企業が似た製品を生産して競争しているが、それぞれの製品は少しだけ差別化され違っていることから、ある程度の価格支配力(独占力)がある。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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