英国推理作家協会から1963年度のゴールド・ダガー賞に選出された。1965年にはアメリカ探偵作家クラブからエドガー賞 長編賞が授与された。両賞を共に受賞した作品はこれがはじめてである。2005年にはダガー賞受賞作品の中でも最良の作品であるとして「Dagger of Daggers」賞を送られている。
作品は「タイム」が、同誌が創刊された1923年から現在までに出版された英語で書かれた小説の「史上最高の小説100册」(All-Time 100 Novels)に選んでいる[4]。2006年にはアメリカの図書業界向けの権威ある雑誌である「Publishers Weekly」により、歴代最高のスパイ小説に選ばれている。
登場人物
アレック・リーマス(Alec Leamas):ベルリンにおけるイギリス秘密情報部(ケンブリッジ・サーカス)の責任者
ハンス=ディーター・ムント(Hans-Dieter Mundt):東ドイツの諜報部(アプタイルンク)副長官。現場作戦の指導者。元ナチスで反ユダヤ主義者
フィードラー(Fiedler):ムントの部下。対敵諜報局長。ユダヤ人
リズ・ゴールド(Liz Gold):イギリスの図書館員。イギリス共産党員
管理官(Control):イギリス秘密情報部の長官
ジョージ・スマイリー(George Smiley):イギリス秘密情報部の元職員
ピーター・ギラム(Peter Guillam):イギリス秘密情報部の職員
カルル・リーメック(Karl Riemeck):東ドイツ政府の高官。ドイツ社会主義統一党最高会議メンバー。イギリスのスパイ
脚注^ アダム・シズマン 著、加賀山卓朗、鈴木和博 訳『ジョン・ル・カレ伝 <上>』早川書房、2018年5月25日、354頁。
^ “ ⇒John le Carre: 'I was a secret even to myself'”. The Guardian (2013年4月12日). 2013年12月22日閲覧。
^ ジョン・ル・カレ『「寒い国から帰ってきたスパイ」訳者あとがき』ハヤカワ文庫、1978年、332頁。
^ “ ⇒All-TIME 100 Novels The Spy Who Came in From the Cold”. The TIME (2010年1月18日). 2013年12月22日閲覧。
外部リンク
⇒寒い国から帰ってきたスパイ - ハヤカワ・オンライン
⇒The Spy Who Came In From The Cold、John le Carre: The author's official website