富岳_(スーパーコンピュータ)
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3月9日、本格運用開始[5][54][55]

4月28日、立教大学、神戸大学のチームが「富岳」を使ったシミュレーションで新型コロナウイルスの変異株が人の細胞と結合する力が従来種より高いことが証明できたと発表した[56]

4月30日、理化学研究所のグループが、「富岳」を使ったシミュレーションで新型コロナウイルス感染症で屋外でも屋内と同等の感染リスクがあることを証明したと発表した[57][58]

6月28日、「TOP500」、「HPCG」、「HPL-AI」、「Graph500」の4部門で世界ランキング1位を獲得。3期連続4冠[59]

9月14日、千葉大学と名古屋大学の研究チームが太陽では赤道が極地方よりも速く自転するという「差動回転」を、「富岳」を用いた約54億点という超高解像度計算により人工的な仮説を用いずに再現することに成功したと発表した[60][61]。水素などのガスでできている太陽は赤道付近が北極・南極より速く自転しているが、コンピューターで再現できず、「熱対流の難問」と呼ばれ太陽物理学の長年の謎とされてきた[60][61]。論文は英科学誌「ネイチャー・アストロノミー」に2021年9月14日付けで掲載された[60]

11月13日、末松信介文部科学大臣(当時)が視察に訪れる[62]

11月16日、「TOP500」、「HPCG」、「HPL-AI」、「Graph500」の4部門で世界ランキング1位を獲得。4期連続4冠[63]

11月18日、大規模機械学習処理のベンチマーク「MLPerf HPC」の一つである「CosmoFlow」において、世界最高速度を達成し第1位を獲得[64]

11月19日、「富岳」を用いた新型コロナウイルスの飛沫拡散計算がゴードン・ベル賞COVID-19研究特別賞を受賞した[65]


2022年(令和4年)

2月2日、理化学研究所や神戸大学などのチームが「富岳」による新型コロナウイルスの変異株オミクロン株」のリスクの計算結果を発表[66]。マスクを着用しても、50センチメートル以内の近距離で会話すると、感染の確率が高まるとの結果を公表した[66]

5月17日、富士通と理化学研究所は、富士通の人工知能(AI)技術と理研のAI創薬シミュレーション技術を組み合わせ、スーパーコンピューター「富岳」を活用した創薬技術の共同研究を開始すると発表した[67]。共同研究期間は2022年5月17日から25年3月31日まで[67]

5月30日、「TOP500」で世界ランキング2位[68]。2020年6月から4期連続1位であったが、アメリカ・オークリッジ国立研究所の「Frontier(フロンティア)」に追い抜かれた[68][69]。産業応用で使う計算の処理速度を測る「HPCG」、ビッグデータの解析能力の指標となる「Graph500」では5期連続世界1位[68][70]

7月27日、光熱費の高騰により運用費の不足が予測されたため、11月8日まで「富岳」全体の約1/3の計算ノードを停止[34]

11月18日、アメリカ、イギリスの研究機関と理化学研究所の国際共同研究チームの「レーザー電子加速器の設計関連の研究」が「ゴードン・ベル賞」に選ばれた[71]。2021年も同賞の「COVID-19特別賞」に選ばれており、2年連続の受賞であり、海外の研究機関が参加するチームが日本のスパコンを利用して同賞に選ばれたのは初めてとなる[71]


2023年(令和5年)

1月23日、「富岳」用のアプリケーションなどをクラウド環境でも利用することなどを目指し、アマゾン ウェブ サービス ジャパン(AWSジャパン)と共同研究を開始すると発表[72]

5月、東京工業大学や富士通などは、2023年度中に「富岳」で大規模言語モデルを用いて生成AIを開発すると発表した[73][74]
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