富岳_(スーパーコンピュータ)
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11月、同月発表のGreen500において、「富岳」の試作機が世界1位を獲得した[49][50][51]

12月2日富士通ITプロダクツから最初の筐体6台が出荷開始[52]


2020年(令和2年)

4月7日、理化学研究所は、整備中であり試行ではあるが、「富岳」を新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の性質の解明、および新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の治療薬となりえる物質の探索などに利用する方針を発表した[4]

5月13日、「富岳」のすべての筐体の搬入が完了[53]

6月23日 、TOP500、HPCG、HPL-AI、Graph500において世界第1位を獲得したことを発表[21]

11月17日、「TOP500」、「HPCG」、「HPL-AI」、「Graph500」で1位。2期連続4冠世界初の快挙[8]


2021年(令和3年)

3月9日、本格運用開始[5][54][55]

4月28日、立教大学、神戸大学のチームが「富岳」を使ったシミュレーションで新型コロナウイルスの変異株が人の細胞と結合する力が従来種より高いことが証明できたと発表した[56]

4月30日、理化学研究所のグループが、「富岳」を使ったシミュレーションで新型コロナウイルス感染症で屋外でも屋内と同等の感染リスクがあることを証明したと発表した[57][58]

6月28日、「TOP500」、「HPCG」、「HPL-AI」、「Graph500」の4部門で世界ランキング1位を獲得。3期連続4冠[59]

9月14日、千葉大学と名古屋大学の研究チームが太陽では赤道が極地方よりも速く自転するという「差動回転」を、「富岳」を用いた約54億点という超高解像度計算により人工的な仮説を用いずに再現することに成功したと発表した[60][61]。水素などのガスでできている太陽は赤道付近が北極・南極より速く自転しているが、コンピューターで再現できず、「熱対流の難問」と呼ばれ太陽物理学の長年の謎とされてきた[60][61]。論文は英科学誌「ネイチャー・アストロノミー」に2021年9月14日付けで掲載された[60]

11月13日、末松信介文部科学大臣(当時)が視察に訪れる[62]

11月16日、「TOP500」、「HPCG」、「HPL-AI」、「Graph500」の4部門で世界ランキング1位を獲得。4期連続4冠[63]

11月18日、大規模機械学習処理のベンチマーク「MLPerf HPC」の一つである「CosmoFlow」において、世界最高速度を達成し第1位を獲得[64]

11月19日、「富岳」を用いた新型コロナウイルスの飛沫拡散計算がゴードン・ベル賞COVID-19研究特別賞を受賞した[65]


2022年(令和4年)

2月2日、理化学研究所や神戸大学などのチームが「富岳」による新型コロナウイルスの変異株オミクロン株」のリスクの計算結果を発表[66]。マスクを着用しても、50センチメートル以内の近距離で会話すると、感染の確率が高まるとの結果を公表した[66]

5月17日、富士通と理化学研究所は、富士通の人工知能(AI)技術と理研のAI創薬シミュレーション技術を組み合わせ、スーパーコンピューター「富岳」を活用した創薬技術の共同研究を開始すると発表した[67]。共同研究期間は2022年5月17日から25年3月31日まで[67]
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