レンズメーカーでもあり、大判カメラ用レンズや引き伸ばし用レンズを販売していた。また、レンズ曲線の計算用に、日本初のコンピュータであるFUJIC(開発者は岡崎文次)を開発した。詳細は「富士フイルム大判用レンズの一覧」を参照詳細は「富士フイルム引き伸ばし用レンズの一覧」を参照
しかし、2005年(平成17年)・2006年(平成18年)には写真フィルム事業を縮小し、他分野事業への進出を推進している。2008年(平成20年)の会社四季報その他によると、写真フィルムによって培われた技術を上記の液晶ディスプレイや、医療分野(画像、検査用機器等)などの分野へ活用する試みを続けている。液晶ディスプレイに使用される偏光層保護フィルム(フジタック)は、世界で80%ものシェアを誇っている(残りはコニカミノルタ)。 2008年から化粧品事業に本格参入し、CMに中島みゆき、松田聖子2人の大物ミュージシャンを起用した。既存の写真関係やデパート、ドラッグストアなどの化粧品販売ルートではなく、テレビショッピングや新聞広告などの通信販売で展開しており、現在は、通販による健康食品事業にも進出している。機能性表示食品も展開している[4]。 2018年製薬会社の富山化学工業を完全子会社化し、富士フイルム富山化学に社名変更。2020年、新型コロナウイルス感染症への治療薬として「アビガン」の治験が各国で実施されている。 1960年より東京芝浦電気(現在:東芝)と共同でオープンリールタイプの磁気テープを製造・販売し、1969年にはコンパクトカセット(以下カセットテープ)を製造・販売。Fシリーズ、FXシリーズ、レンジシリーズ等高性能音楽用のノーマルポジション、ハイポジション、メタルポジションの各種カセットテープを音響機器メーカーのパイオニア(ホームAV機器事業部、後のパイオニアホームエレクトロニクス→オンキヨー&パイオニア→オンキヨーホームエンターテイメント→オンキヨーテクノロジー/ティアック)向けのOEM供給品を含め製造・販売していたが、ソニー(現在:ソニーグループ)、日立マクセル(現在:マクセル)、TDKの3大メーカーに対抗するため、1985年6月には新規でカセットテープを使い始めるローティーン(主に中学生)向けにターゲットを絞り、日本市場に限り「AXIA」ブランドでコンパクトカセット等のAV記録メディア製品を製造販売した。AXIAブランドのイメージキャラクターとして当初、斉藤由貴を起用したCM効果が功を奏し、それ以降は先述の大手3大メーカーと肩を並べるほどのメジャーブランドに成長した。 2006年末までにカセットテープ、およびビデオテープ、DVD-R/DVD-RW、CD-R/CD-RW、DAT、ミニディスク、フロッピーディスク、DDSや乾電池(富士フイルムブランドでエナジャイザーと提携)と共に製造から撤退した。 しかしながら業務用のデータ・ストレージ専用磁気テープ(リニア・テープ・オープン(LTO)等)は、各種データのバックアップ用として需要が高く、富士フイルムを含めた日本企業の占有率は高い[5]。
化粧品
医薬品詳細は「ファビピラビル」を参照
記録メディアFUJI/AXIAのカセットテープ2023年現在、同社で継続生産されているLTOデータカートリッジ(画像は旧FUJIFILMロゴ時代の製品)
プリンター・複合機詳細は「富士フイルムビジネスイノベーション」を参照
事業所
本社(東京都港区)
工場
神奈川事業場 足柄サイト(神奈川県南足柄市、持株会社体制前の登記上本店)
神奈川事業場 小田原サイト(神奈川県小田原市)
富士宮工場(静岡県富士宮市)
吉田北工場(静岡県榛原郡吉田町、富士フイルムオプトマテリアルズ株式会社)
吉田南工場(静岡県榛原郡吉田町)
九州工場(熊本県菊池郡菊陽町、富士フイルム九州株式会社)