寄席
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うち鈴本演芸場は落語協会のみ、浅草・新宿末廣亭・池袋は落語協会・落語芸術協会の定席となっており、それ以外の団体は「余一会」(1月・3月・5月・7月・8月・10月の31日に行われる特別興行)などを除き、原則として上記の寄席に上がることはできない[注釈 16]

2000年から、上記に国立演芸場を加えた5か所の寄席が共同で毎年6月第一月曜日を「寄席の日」として入場割引・記念品の配布などのイベントを行ってきたが、コロナ禍以降中断している。


永谷商事運営


お江戸上野広小路亭(東京・上野)

お江戸日本橋亭(東京・日本橋)*2023年12月で建替えのため休館

お江戸両国亭(東京・両国

新宿永谷ホール(新宿Fu-)(東京・新宿歌舞伎町
うち上野と日本橋は落語芸術協会・落語立川流により、両国は円楽一門会により、落語の定席興行も催されている。上野は(定席である鈴本が至近にある関係上)落語協会員は出演することができない。新宿はお笑いライブハウスとして使われることが多い。
演芸関係団体・会社などによる運営


国立演芸場(東京・千代田区隼町) - 国が文化の振興のために設立。2003年に独立行政法人に移行。通常は落語定席と同様に、落語協会と落語芸術協会が交互に出演。立川流、円楽一門会も落語会が行われる。毎年ゴールデンウイークに各出演者団体が企画公演する「大演芸まつり」が開かれる。2023年10月より改修工事に入る予定でいったん閉場となる。再開場は2029年秋の予定で、再開場までの間は「国立演芸場主催」の形で紀尾井小ホールや千代田区立内幸町ホールなどの都内のホールを利用して公演を行う。改修工事前には『笑点』の収録が行われ二週に渡って放送された。

浅草木馬亭(東京・浅草奥山) - 浪曲定席。根岸興行部経営。木馬館1階。講談師も出演するほか、落語の貸席としても機能している。

黒門亭(東京・上野)- 2003年より落語協会事務所の2Fで週末に開催されている寄席。2020年以降コロナ禍のため断続的に開催→中断→開催を繰り返している。

浅草フランス座演芸場東洋館(東京・浅草六区)- 通称「東洋館」。浅草演芸ホールと同じ建物で、経営も同じく東洋興業株式会社。元はストリップ劇場。現在は色物の定席となっているが落語との混合番組も組まれており、毎年正月初席に落語協会の定席興行として浅草演芸ホールと併用される。また夜は貸席として利用され、落語会なども行われることがある。

三吉演芸場(横浜・南区)- 大衆演劇主体の劇場。1930年開場。近所に住んでいた桂歌丸が、1994年に「三吉演芸場を残す会」を結成、それ以来不定期であるが落語会が催されている。四代目社長は本田博。

その他寄席として用いられるスペース


らくごカフェ (東京・神田神保町)- 神田古書センターの5Fに2008年12月オープン。カフェと古書店を併設、若手を中心に毎日に近いペースで落語会を開催。オーナーは地元出身のライターの青木伸広。2019年2月には「らくごカフェ10周年記念 平成最後の武道館落語公演」[27]が開かれた。

焼肉八起(やおき、神奈川・相模大野) - 店主は唐澤章・時子。店は1974年元住吉にオープン、1979年に現在地に移転。「八起寄席」スタートは1986年。店の定休日である第一月曜日に開催、東京四流派の落語家が出演。立川談志が生前唯一認めた焼肉店でもあり、晩年まで年に一度出演を続けた。純烈が愛する店としても有名[28]。1997年からはグリーンホール相模大野との共催でホールでも寄席を開催[29]

徳丸 三凱亭 (とくまる みよしてい・東京・板橋区徳丸) - 2004年オープン。独演会会場を探していた古今亭菊龍のために、自宅地下の駐車場に隣接するスペースを寄席としてオープンしたのが最初。席亭・関村具由[30]

道楽亭 Ryu's Bar(東京・新宿二丁目)-  2010年オープン。落語会を中心に講談・浪曲の会、お笑いライブを月20回以上開催するイベントスペース。オーナーの橋本龍兒が、行きつけにしていた三鷹の落語会会場の店(文鳥舎)の閉店を受け、新宿にスペースをオープンさせる[31]。2021年に貸主から立ち退きを求められ、9月よりクラウドファンディングにより移転先を探していたが、交渉の結果10月に同じ場所での存続が決定。改装工事、器材・設備等の入れ替えを行い、2021年12月に再開場した[32]。なお、席亭であった橋本が2024年5月23日に死去したため、同年6月以降の興行実施については協議中[33]

フリースペース無何有(むかう)(東京・新宿)- 1936年創業の新宿三丁目の居酒屋「千草」が2014年に改装した際に、3階に芸能・芸術の活動の場としてのスペースを設けた。若手の勉強会や配信落語会などに用いられることが多い。オーナーは真船道朗・丸山ひでみ

落語・小料理やきもち(東京・秋葉原)- 2016年9月オープン。元日本テレビ社員で笑点などのディレクターも務めた中田志保が、退職後に落語と料理を楽しむことができる場として開業した[34]。2020年、コロナ禍による動画配信のための機材資金調達のためにクラウドファンディングを利用[35]

墨亭(ぼくてい)(東京・墨田区東向島)- 落語評論家の瀧口雅仁が自宅近くの元化粧品店の建物を改築、2019年5月に寄席としてオープンさせた。

スタジオフォー(東京・巣鴨) - 音楽スタジオではあるが、立川志の輔はじめ若手落語家の会も多数運営・開催。オーナーは西島瑞夫[36]

亀戸梅屋敷(東京・亀戸) - 2013年オープン。亀戸活性化のための観光・販売拠点。亀戸いきいき事業協同組合運営。円楽一門会が定席を開催。

ひらい円蔵亭(東京・平井)- 2017年オープン。 八代目橘家圓蔵邸を没後寄贈された江戸川区が記念館として一般に開放。2021年ごろから若手落語会の会場として積極的に利用されるようになる。

池之端しのぶ亭(東京・池之端) - 三遊亭好楽が自宅を改築して開設。後述する若竹同様『笑点』では解体や閉鎖ネタが使われている。

神田連雀亭(東京・神田須田町) - 落語・講談の二ツ目専門の寄席。オーナーは加藤伸。 古今亭志ん輔プロデュース(2017年9月まで)のち二ツ目有志による運営。

梶原いろは亭(東京・北区上中里)-2019年1月オープン。 特定非営利活動法人いろは苦楽部(代表:麻生希代子)が運営。2020年春から2022年3月まで無観客配信のみの開催となっていた。映画「二つ目物語」(2022年、林家しん平監督)は、ここが主なロケ地になっている。

にっぽり亭(東京・荒川区台東区[37]- 2019年4月7日、谷中商店街「夕やけだんだん」脇の元寿司店を寄席に改装してオープン、オーナーは三遊亭萬橘と林家たけ平。前身は、前出の二人に立川志の春を加えた三人が谷中よみせ通り商店街で2012年12月?2018年9月まで毎月25日?28日に開催していた落語会「谷中はなし処」[38]。地域の再開発のため2022年2月で閉館したが、土地買収の遅れなどで転居が延期となり5月より一時的に再開場ののち、7月18日に閉場。2023年5月、前会場より1kmほど上野寄りの上野桜木2丁目の住宅を寄席に改装して再オープン。

ガモール志學亭(東京・豊島区巣鴨)- 2021年5月オープン。地域活性化の実践拠点としてとげぬき地蔵前に大正大学が開設。店長は立川志らら

ばばん場(東京・新宿区高田馬場)- 2022年1月オープン。高円寺のバー「ノラや」「koenjiHACO」が、店内で開催していた落語会を分離、「山手線沿線に落語会の場所を」「若手に使ってもらいたい」というコンセプトで高田馬場に開場。代表は松本聖子。

ろじこや(東京・足立区千住旭町)- 地元の古民家を再生、2020年に和文化スペース&カフェ「路地裏寺子屋rojicoya」としてオープン。2022年より若手落語会を開催。代表は米本芳佳[39]

鈴座(りさ) Lisa cafe(東京・江東区毛利) - 2024年1月オープン。「リサ」の名前の由来はスペースオーナーの飼い犬。

蒲田楽落亭(東京都大田区) - 2018年4月オープン。

東京以外の寄席定席

横浜にぎわい座横浜野毛) - 横浜市営。貸席と市民寄席を融合した形の寄席。現在の館長は布目英一(2019年7月1日より)。初代館長は玉置宏、2代目館長は桂歌丸

大須演芸場(名古屋・大須) - 中京地区唯一の寄席。
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