ドナルド・サザーランドの吹き替えは、若い頃でなく「彼がある程度年をとってから」多く担当するようになった。ただし、初担当は1975年放映の『ジョニーは戦場へ行った』である[16]。
サザーランドについて、家弓は「あの目が『絶対にこいつが悪い奴だ』と思わせる」と語った。また「しゃべり方が不思議で、息継ぎをせずにだらだらしゃべるため担当する時は辛いとも語り、『JFK』では15分もほとんど1人でしゃべり通すシーンだったため泣かされたという[16]。 宮崎駿の監督作品では、二度悪役として出演している。 『未来少年コナン』では、独裁者のレプカを担当。家弓はレプカに対して、人物像を探れるような描写が少なく役が掴みにくかったといい、場面によって性格が大きく異なったことで「もう少し陰のあるキャラクターであって欲しかったな」と評している。また「もっと人間としての存在感というかリアリティがある役でいてほしかった」という趣の発言をしているほか、収録時に絵が完成しておらず苦労したこともあり「いろんな意味において不満の多かった作品ですね。僕にとっては」と発言している[31]。 『未来少年コナン』の後に公開された『風の谷のナウシカ』ではクロトワを演じており、クロトワに関して家弓は「同じ“敵役”でも今回のクロトワという男は、レプカに比べて肩に力が入ってない??とでもいうのでしょうか。要するに飄々と生きている感じです」と評し、「この宮崎さんが創った魅力あるキャラクターは、演じていてとても楽しかったですね」とコメントしている[32]。 なお、上記二作の間に製作された『ルパン三世 カリオストロの城』では、宮崎本人からカリオストロ伯爵役を熱望されたが、諸事情により辞退している(演じたのは石田太郎)。 『超音速攻撃ヘリ エアーウルフ』でアークエンジェル(アレックス・コード)を担当した際は、「CIAは日本では陰謀に関わる悪玉として知られているが、自分は主人公側なので主役をサポートする人格者を演じなきゃならない、少々やりにくい」と述べた[17]。 太字はメインキャラクター。
宮崎駿作品
その他出演作
出演
テレビドラマ
わが青春のとき(日本テレビ)
鬼平犯科帳 第1シリーズ 第43話「うんぷてんぷ」(1970年、NET / 東宝)‐ 弥太夫
東京Gメン
ダイヤル110番(日本テレビ)
事件記者(NHK)
鬼平犯科帳(フジテレビ)
気になる嫁さん(1971年、日本テレビ)
太陽にほえろ! 第69話「初恋への殺意」(1973年、日本テレビ) - 森岡愼一郎
傷だらけの天使 第22話「くちなしの花に別れのバラードを」(1975年、日本テレビ) - 藤宮理事長
白い巨塔 第15話(1978年、フジテレビ) - 新聞記者役、ナレーションも兼任
松本清張生誕100年記念作品 駅路(2009年4月11日、フジテレビ)
吹き替え
担当俳優
アーサー・ケネディ
アメリカの戦慄
怒りの河(エマーソン・コール)※フジテレビ版
エルマー・ガントリー/魅せられた男(ジム・レファーツ)
壮烈第七騎兵隊(ネッド・シャープ)
必死の逃亡者(ジェシー・バード保安官補)※NHK版
アレックス・コード
ジェシカおばさんの事件簿 シーズン3(プレストン・バーソロミュー)
新スパイ大作戦 シーズン2(ダニエル・トラヴァース)
超音速攻撃ヘリ エアーウルフ(“アークエンジェル”マイケル・コールドスミス・ブリッグス3世・CIA特別作戦部部長)
クリストファー・プラマー
ドーバー海峡殺人事件(レオ・アーガイル)※TBS版
ドリームスケープ
ビューティフル・マインド(ローゼン医師)
黙秘(ジョン・マッケイ警部)※テレビ東京版
クリストファー・リー
女奴隷の復讐