4月2日の楽天対日本ハム戦から、楽天主催の一・二軍公式戦開催日限定でスタジアム内外を完全にキャッシュレス化。この試合は16:00に始まったが、1回裏の途中から激しい降雪に突如見舞われたため、16:11から22分間中断した末に再開された(試合は3-1で楽天の勝利)[39]。
7月11日には、令和時代および、宮城県内の球場としては初めてフレッシュオールスターゲームを開催した[40]。
「楽天生命パーク」時代
2020年(令和2年)
年頭から日本国内で新型コロナウイルスへの感染が拡大していることに伴って、NPBがレギュラーシーズンの開幕を当初の予定からおよそ3ヶ月延期。当球場では、開幕当初に楽天主催の2カード(対ロッテ戦・対西武戦各6試合)を無観客で実施した。7月15日の対西武戦から、最大5,000名限定で観客の入場を再開(詳細後述)。
7月21日には上記の措置に沿って楽天対オリックスのナイトゲームを催したところ、8回表の途中から濃霧で中断した後にコールドゲームが成立した(試合は10対3でオリックスの勝利)。濃霧によるコールドゲームはNPBの一軍公式戦で20年振り5回目(日本シリーズを含めれば6回目)だが、宮城球場時代にも、1975年4月27日のロッテ対近鉄戦と1977年6月26日の大洋対阪神戦で成立している[41]。
2021年(令和3年)
宮城県内で2月下旬から新型コロナウイルスへの感染が再び拡大していることを背景に、3月18日に宮城県と仙台市が緊急事態宣言を発出したことを受けて感染拡大防止策を強化。楽天主催の一軍公式戦では、日本ハムとの開幕3連戦(3月27 - 29日)を皮切りに、観客の入場を1試合あたり1万5,600人までに制限した[42]。さらに、仙台市内における感染状況の深刻化を背景にまん延防止等重点措置が4月5日から5月5日まで仙台市に適用されることを受けて、当該期間中に予定されている楽天のホームゲーム12試合の前売券の販売を4月5日の21:00で停止。試合が開催される場合には、停止時間までに前売券を購入した観客にのみ入場を認めていたが、この措置が緩和されるまでは当日券を発売しなかった[43]。
上記の条件に沿って5月2日に開催された楽天対ロッテのデーゲームでは、4回表1死1塁の局面でロッテの安田尚憲が放った飛球が、左翼フェンス最上部とネット最下部に生じている隙間へ挟まった。楽天の左翼手・島内宏明がボールの抜き取りに手間取るうちに、一塁走者の中村奨吾が本塁へ生還したものの、審判団は協議によって以上の状況を「ボールデッド」とみなした。このため、中村の生還は認められず、試合は1死2・3塁の局面から再開(公式記録上は安田の二塁打)。三塁に戻された中村は、次打者・角中勝也による二塁ゴロの間に、改めて本塁へ生還している[44]。
なお、この年が東日本大震災の発災から10年目に当たることを背景に、7月17日にはオールスターゲームの第2戦で使用。楽天から5選手が出場した結果、「3番・左翼手」としてスタメンに起用された島内がMVPに選ばれた。
また、7月19日から25日までは2020東京オリンピック野球日本代表の強化合宿、オリンピック開会式後の24日・25日には日本代表の強化試合に使用されている。当球場で開催される楽天関連の試合では、基本として後攻のホームチーム(楽天)が三塁側のダグアウトを使用するが、24日の強化試合第1戦(日本代表対楽天戦)では日本代表が後攻(ホームチーム扱い)ながら一塁側のダグアウトへ入っていた[45](結果は5対3で楽天が逆転勝利)[46]。
2022年(令和4年)
8月30日に楽天対オリックスのナイトゲームを18:01から開始したところ、日没の直後から場内の至る場所で蛾が大量に飛翔。バックネット、バックネット裏のフェンス、照明設備の近くに張り付いたほか、3回までマウンドや打席の近くでも飛び回るなど、選手の視界を遮っていた。スタンドの観客が屋内へ避難することも相次いでいたが、審判団が試合を中断させるまでには至らず、5回裏に楽天が攻撃を終えた時点で試合が成立した[47][48]。もっとも、2日後(9月1日)の同カードでは、試合が9回に入ったところで十数羽の鳥が外野方向からグラウンド内へ飛来。主に左翼から中堅のエリアを低空で旋回したばかりか、一部の鳥が内野グラウンドにまで飛んできたため、審判がプレーを一時止める事態に至った[49]。