宮城球場
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当時既に日本製紙側が契約更新の意思を県・楽天野球団側へ事前に伝達していたことから、契約中の企業が優先交渉権を有すると定めた県の規定に基づいて、県・楽天野球団は日本製紙側と契約更新に向けて交渉を進めた結果、3年間の契約延長が決まり、11月1日に発表された[19][20][21]。契約期間は2011年1月1日から2013年12月31日までの3年間で、契約金額は年額2億円(うち1億5000万円は球団、5000万円は県の収入)。年額が5000万円減となったことについて、村井知事は同日の定例記者会見で「企業では厳しい経済状況を背景に広告経費を削減する傾向にあり、他県でも命名権の契約額を減額する傾向にある。2億円は基本協定書の最低金額を満たしており、やむを得ないものだと考えた。2億円でも更新になったのは大変ありがたい」と説明した。また契約更新にあたって県教委の広告審査委員会が同社を再審査した結果、コンプライアンス(法令順守)体制や地域貢献活動への取り組みを評価し、再び名称に社名を冠することを認めたため、2011年からの呼称は日本製紙クリネックススタジアム宮城とすることが決まった。併せて略称のKスタ宮城もこれまで通り継続して使用し、加えて旧呼称のクリネックススタジアム宮城も新たに略称として使用することになった。

しかし、日本製紙は国内需要の縮小に伴う経営効率化の一環として2013年10月に前述の命名権契約を更新しない意向を宮城県に伝えた。このため宮城県は日本シリーズ終了後の11月5日から12月4日まで、日本全国の企業を対象に新たな命名権契約企業を公募[22]。その結果、楽天と他1社が立候補した[23]。なお、「日本製紙クリネックススタジアム宮城」「クリネックススタジアム宮城」「Kスタ宮城」といった呼称は、契約期間の満了と新たなスポンサー企業(楽天)との命名権契約締結を機に変更された(後述)[24]
楽天Koboスタジアム宮城

宮城県が上記の命名権契約企業公募に応じた楽天など2社を審査した結果、イーグルスを所有する楽天が、年間契約料2億100万円で命名権を取得。2014年1月1日に、球場の愛称を同社の電子書籍通信販売サイト「楽天Kobo」の名称を冠した楽天Koboスタジアム宮城に変更した[25][26][注 4]。契約期間は従来と同じ3年間で、略記は2016年1月31日まではコボスタ宮城[27]、同年2月1日から契約期間満了まではKoboスタ宮城を用いていた[28]
Koboパーク宮城

2016年10月31日、楽天が宮城球場の施設命名権に関する契約を更新。2017年1月1日から1年間にわたってKoboパーク宮城という愛称を使用した[29]

球場の魅力向上を目指す「ボールパーク化」を反映し、それまで愛称で「スタジアム」だった部分が「パーク」に変更された[29]。これ以降の愛称は、全て「○○パーク宮城」の形となっている。
楽天生命パーク宮城

2018年1月1日から2022年12月31日までは、楽天が宮城球場の施設命名権を保有したままグループ会社(楽天生命保険)の名を冠した「楽天生命パーク宮城」という愛称を使用した[30]。この間には、2019年11月25日に施設命名権の契約を更新している[31]
楽天モバイルパーク宮城

2022年11月28日、楽天グループ(2021年4月1日に楽天より社名変更)との間で施設命名権に関する契約を更新。契約期間は2023年1月1日から2025年12月31日までの3年間で、これに合わせて球場の愛称を「楽天モバイル」(グループ傘下の電気通信事業者)の名を冠した「楽天モバイルパーク宮城」に変更した[32]
歴史

プロ野球の公式戦に評定河原球場を使用していた仙台市内で、第二次世界大戦後(GHQによる占領期)に造成されていた土地(大日本帝国陸軍練兵場の跡地)に建設。日本プロ野球がパシフィック・リーグとセントラル・リーグによる2リーグ制へ移行した1950年昭和25年)5月に開場した。

パシフィック・リーグでは宮城球場の竣工(1950年5月27日)を目前に控えていた同月5日、変則ダブルヘッダー方式の公式戦(毎日オリオンズ南海ホークス戦と毎日対大映スターズ)を組んでいた[33]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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