1908年(明治41年)1月1日に施行された皇室令による宮内省官制では、大臣官房、侍従職、式部職、内蔵寮、図書寮、爵位寮、侍医寮、大膳寮、諸陵寮、主殿寮、内匠寮、内苑寮、主馬寮、主猟寮、調度寮が設置された[5]。
内部部局としては、通常の官衙とは異なり、「職・寮」といった律令制度下の部局名を承継したものが用いられた。長の名称は各部局により異なり、侍従職は「侍従長」、式部職は「式部長官」、宗秩寮は「総裁」、総務局・警衛局は「局長」、その他の寮は「○○頭」( - のかみ)であった。
終戦当時の内部部局は以下の通り[6]。
大臣官房
侍従職(じじゅう - ):天皇の側近として仕える。
式部職(しきぶ - ):宮中儀礼を担当。
宗秩寮(そうちつ - ):皇族・華族に関する事務を担当。1910年(明治43年)8月29日に爵位寮を廃止して設置[5]。
諸陵寮(しょりょう - ):陵墓管理を担当。
図書寮(ずしょ - ):皇統譜・宮内省関係文書の管理。
侍医寮