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定性的研究と定量的研究.mw-parser-output .ambox{border:1px solid #a2a9b1;border-left:10px solid #36c;background-color:#fbfbfb;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .ambox+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+link+.ambox{margin-top:-1px}html body.mediawiki .mw-parser-output .ambox.mbox-small-left{margin:4px 1em 4px 0;overflow:hidden;width:238px;border-collapse:collapse;font-size:88%;line-height:1.25em}.mw-parser-output .ambox-speedy{border-left:10px solid #b32424;background-color:#fee7e6}.mw-parser-output .ambox-delete{border-left:10px solid #b32424}.mw-parser-output .ambox-content{border-left:10px solid #f28500}.mw-parser-output .ambox-style{border-left:10px solid #fc3}.mw-parser-output .ambox-move{border-left:10px solid #9932cc}.mw-parser-output .ambox-protection{border-left:10px solid #a2a9b1}.mw-parser-output .ambox .mbox-text{border:none;padding:0.25em 0.5em;width:100%;font-size:90%}.mw-parser-output .ambox .mbox-image{border:none;padding:2px 0 2px 0.5em;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-imageright{border:none;padding:2px 0.5em 2px 0;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-empty-cell{border:none;padding:0;width:1px}.mw-parser-output .ambox .mbox-image-div{width:52px}html.client-js body.skin-minerva .mw-parser-output .mbox-text-span{margin-left:23px!important}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .ambox{margin:0 10%}}

この節には独自研究が含まれているおそれがあります。問題箇所を検証出典を追加して、記事の改善にご協力ください。議論はノートを参照してください。(2016年7月)

定性的研究は、定量的研究と比べて科学的でない、と評される場合がある。比較的よく見られる定性的研究への批判には以下のようなものがある。
古典や理論などを解釈し続けるばかりで実用性、応用性、実証性に欠ける。

研究対象となる異文化などに研究者自ら参加してしまうため、客観性があるかどうかが疑わしい(参与観察など)。

研究者自身の経験を題材にしており客観性があるかどうかが疑わしい(アクション・リサーチなど)。

客観的な研究が望める事実判断だけに研究を限定せず、善悪や美醜をめぐる価値判断も扱っている。

言語や身振り、表情の意味の解釈などを含んでおり、判断の恣意性、主観性が高い。

研究を通じて特定の価値判断や物の見方を広めようとしており、中立性を欠く(文化研究など)。

結論に辿り着くプロセスとして、仮説の選定、調査のデザイン、データ収集、分析、結論という順序に従っていない。このため、他の研究者が同じ研究を行っていた場合には結論が異なっていたのではないかと疑われる(グラウンデッド・セオリーなど)。

研究を発表するスタイルとして、事前に採択した仮説、調査のデザイン、分析結果、解釈、結論という体裁をとっておらず、結論が主張され、それを支持する証拠や主な反証に対する反駁が示されるという形をとる。この場合、調査のデザインや分析結果が示されている体裁をとっている場合と比べて、結論を出す際の元になったデータの全容が第三者にはわかりづらい。結論に説得力を持たせるために切り捨てている部分などがあったとしても、第三者はそれに気づかない可能性が高い。

これに対して、定性的研究に従事する者や定性的研究を擁護する立場からの反論や、定量的研究に対する批判も数多く存在している。これらの意見は、認識論的な前提や研究者の社会的役割についての考え方が多様であり、簡単にまとめることが難しいが、以下のようなものが含まれる。
理論研究や古典の研究は、他の研究者への影響や学生への教育などを通じて一定の貢献を果たしている。

研究対象が未知であったり、複雑であったりする場合には、定量的研究では適切に扱うことができない。

要素還元主義的な学問には限界があり、複雑な物事に関する総合的判断を行うためには恣意性とつきあっていかなければならない。

定量的研究にも、研究者が意識していないだけで様々な恣意性がある。定量研究ではそれらを意識化し、考察の対象にしていないために、かえってそうした恣意性に束縛されやすい面もある。

研究対象に対する恣意的な解釈が研究からどうしても除外できない場合があるので、その場合には恣意性との付合い方を考えるべきで、恣意性の徹底排除だけが望ましいアプローチではない。

価値判断を徹底して控えることは、研究者が既存の価値観に対して無批判になることであり、倫理的に望ましいこととは言えない。

積極的に行うか否かに関わらず、学術出版物は社会的影響を持ってしまうので、出版の結果について考えないことは社会的責任の放棄にあたる。

参考文献

出典は列挙するだけでなく、脚注などを用いてどの記述の情報源であるかを明記してください。記事の信頼性向上にご協力をお願いいたします。(2016年7月)


盛山和夫.2004.『社会調査法入門』有斐閣.

原純輔・海野道郎.2004.『社会調査演習 第2版』東京大学出版会.

今田高俊編.2000.『社会学研究法 ?リアリティの捉え方』有斐閣 ISBN 978-4641121157.

木村邦博.2006.『日常生活のクリティカル・シンキング』河出書房新社.

北澤毅・古賀正義編. 1997. 『社会を読み解く技法 ?質的調査法への招待』 福村出版.

大谷信介他編.2005.『社会調査へのアプローチ 第2版』ミネルヴァ書房.

佐藤郁哉.2002.『組織と経営について知るための実践フィールドワーク入門』有斐閣.

鹿又伸夫・長谷川計二・野宮大志郎.2001.『質的比較分析』ミネルヴァ書房 ISBN 978-4623034741.

鈴木裕久.2006.『臨床心理研究のための質的方法概説』創風社.

宮内洋.2005.『体験と経験のフィールドワーク』北大路書房.

Flick, Uwe, 1995, Qualitative Forschung, Rowohlt Taschenbuch Verlag GmbH, Reinbek bei Hamburg

小田博志・春日常・山本則子・宮地尚子訳、2002『質的研究入門―「人間の科学」のための方法論』、春秋社 ISBN 978-4393499092

Gary King, Robert O. Keohane, Sidney Verba. 1994 =真渕勝監訳.2004.『 社会科学のリサーチ・デザイン―定性的研究における科学的推論』勁草書房 ISBN 978-4326301508.

戈木クレイグヒル滋子.2006.『グラウンデッド・セオリー・アプローチ ―理論を生みだすまで』新曜社 ISBN 978-4788509917.

安田三郎・原純輔.1982.『社会調査ハンドブック(第3版)』有斐閣.

Robert K. Yin, 近藤 公彦訳.『ケース・スタディの方法 (第2版)』千倉書房 ISBN 978-4805107324.

関連項目

定量的研究

社会調査

質的心理学

エスノメソドロジー

参与観察

内容分析テキスト分析

会話分析

現象学

シンボリック相互作用論

ラベリング理論

コミュニケーション論

社会調査士

世論調査

事例研究(ケーススタディ)

グラウンデッド・セオリー

QDAソフト - NVivo -

外部リンク

日本社会学会「質的な分析の方法に関する科目」の授業内容に関する調査報告書

日本質的心理学会

社会調査の道具箱

ヤフー 社会調査 - ウェイバックマシン(2016年6月18日アーカイブ分)

社会調査工房オンライン










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