官僚たちの夏
通産省繊維局長→通商局長→特許庁長官→事務次官風越と同期。原綿輸入自由化推進派。自由化を巡り、風越と対立する。
辻
旧制専門学校卒。風呂場でも本を読む勉強家。風越が大臣・次官を説得して設けさせたノン・キャリ組を対象とした登用試験で能力を見込まれ、繊維雑貨局雑貨第二課長に抜擢されるが、キャリアの議論法に慣れることができず、また周囲の期待が重荷となり、ノイローゼ気味になり、課長補佐に戻して欲しいと懇願する。
御影
通産省入省希望の京大法学部生。学生運動で停学処分を受けたことがある。浅黒い顔の長身の男性。入省後、小糸とともに産業振興法成立に尽力する。
小糸 【小長啓一】
東大法学部の首席学生。大蔵省へ行くはずだったが、風越に熱心に口説かれ、通産省入省を承諾した。ふっくらした丸顔の男性。入省後、貿易振興局輸出保険課に配属される。
観音寺
重工業局課長。鮎川と同期、牧より一期上。観音のようにいつもにこにこしている。
白井
重工業局長。東大法学部・経済学部卒。じっくり型で、庭野以上にエンジンのかかりは遅いが、一度動き出すとなかなか引き下がらない。産業振興法に異論を出す。
鷹部 【渡辺弥栄司】
風越同様の血気盛んな男。古畑大臣在任時の官房長。
丸尾 【松尾金蔵】
玉木の前任の次官。小太りで丸顔、考え方も穏健で、あだ名は「仏の丸さん」。
氏名不明 【坂本春生】
通産省初の女性キャリアとして採用される。東大経済学部出身。あだ名は「お人形(にんぎょ)さん」。
氏名不明 【川口順子】[注 1]
事実上2人目の通産省の女性キャリアとして採用される。あだ名は「ベティさん」。
国会議員
竹橋 【石橋湛山】
池内の前任の通産大臣。かつては自由主義経済の論客として鳴らした。
池内 信人 【池田勇人】
官僚出身、大蔵大臣などを歴任してきた、与党(保守党)でも一、二の派閥(池内派)を率いる大物政治家。次期総理の呼び声が高い。経済通であることから、内閣改造により、通算3度目の通産相に就任する。過去の2度とも不適切な発言で不信任となった。後に保守党総裁公選にて、総理となる。
岩井 浩一郎 【石井光次郎】
池内の後任として通産相に就任。スポーツ好きで温厚。
須藤 恵作 【佐藤栄作】
池内の政敵の一人。官僚出身。オレンジの輸入自由化によって資金源を断たれる。岩井の後任として通産相に就任。首相(池内)に次ぐ実力者と評判が高い。
古畑 【福田一】
須藤の後任として通産相に就任。新聞記者出身で、戦後に政界に進出した。経済は素人。大川派の古参議員。実直で冗談などが通じない。風越の次官就任有力説を覆し、玉木を次官に据える。
大川 万禄 【大野伴睦】
池内政権下では副総裁。選挙区が風越の故郷と同じだった。
矢沢 【宮澤喜一】
若手の代議士。池内の大蔵相時代に秘書官を務めた、大蔵省出身者。経済企画長官時に、産業振興法を巡って、金融界と通産省との調停役に。
堂原 【大平正芳】
恰幅の良い代議士。池内の秘書官経験がある。
津和田 【勝間田清一】
最大野党・社会党の政調会長。
田河 【田中角栄】
大蔵大臣。金融界からの働きかけを受けて、産業振興法案に対して批判的に。
黒木 【黒金泰美】
官房長官。大蔵省出身。池内の秘書官を務めたこともあり、矢沢と並ぶ池内の秘蔵っ子の一人であり、信任も厚い。
梅石 【櫻内義雄】
古畑の後任の通産相。海野派の代議士。気さくで柔和な人柄。
九鬼 【三木武夫】
梅石の後任の通産相。豊かな福耳がミッキーマウスを思わせるような風貌。強気な風越と比較され「風越大臣、九鬼次官」と揶揄された。
その他
風越 道子
風越信吾の妻。家族は高校2年の長女、中学2年の長男、家族同然のお手伝いの女の子。
山岡 【宇佐美洵】
M銀行の頭取。経営者連合と銀行連盟の代表役員も務める財界人。風越のようなタイプの人間を嫌っている。
西丸
風越と懇意にしている関西地方紙の記者。
テレビドラマ(1996年・NHK版)1996年1月13日から同年1月27日までNHK総合テレビジョンの『土曜ドラマ』枠で放送。全3話。放送時間は毎週土曜 21:00 - 22:14 (日本標準時)[1][2][3]。
出演
風越信吾:中村敦夫[4]
玉木:地井武男
庭野:神田正輝
鮎川:矢崎滋
片山泰介:風間杜夫
牧順三:益岡徹
池内信人:神山繁
須藤恵作:渥美国泰
古畑:芦田伸介
村井涼子:細川直美
西丸:阿藤海
スタッフ
脚本:仲倉重郎
演出:小林武、谷口卓敬
プロデューサー:高橋幸作
表
話
編
歴
土曜ドラマ
※ 特記がない限りは21時放送、「*」…20時放送。「★」…22時放送。
第1次(1975年 - 1984年)
1975年 - 1979年
遠い接近 - 中央流沙 - 愛の断層 - 事故 - この町の人
- 愛染かつら - 生ける人形 - 浪華悲歌 - 限りなき前進 - 男たちの旅路(第1部) - 花に棲む - 寺島町奇譚 - 紅い花 - 閃光の遺産 - 高層の死角 - 轢き逃げ - 暗い落日 - 男たちの旅路(第2部) - 堂々たる打算 - およね平吉時穴道行 - 終りなき負債 - もしも・あの時 - 棲息分布 - 最後の自画像 - 依頼人 - たずね人 - 男たちの旅路(第3部) - 虹の花 - 優しい時代 - 兄とその妹 - 出来ごころ - 人情紙風船 - 十字路 第一部 - 天城越え - 虚飾の花園 - 一年半待て - 火の記憶 - 十字路 第二部 - 阿修羅のごとく - 死にたがる子 - 血痕追跡 - 四角な船 - 失楽園'79 - 大阪親不孝通り - 大阪発?あした - 男たちの旅路(第4部) - 素直な戦士たち
1980年 - 1984年
阿修羅のごとく パート2 - 離婚 - 天才画の女 - 空白の900分―国鉄総裁怪死事件― - 暁は寒かった―誰かが母を殺した日― - さらばきらめきの日々 - 魂の夏 - 蛇蝎のごとく - わが青春のブルース - 踊る - 君はまだ歌っているか - タクシー・サンバ - 価格破壊 - けものみち - 大阪ドン・キホーテ - 横浜物語 - 遠雷と怒涛と - 噂になった女たち - 私の父の反乱 - 希望 - 翔べ!南十字星号 - 追跡 - 白き抗争 - 欲望 - 日だまり - 波の塔 - 話すことはない - 華族の女 - わたしの名は女です - 青春スクランブル
第2次(1988年 - 1998年)
1988年 - 1989年
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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