宗教事業協会
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また、この事件は、映画ゴッドファーザーPARTIIIでも取り扱われている。
相次ぐ違法行為

この様な大スキャンダルに見舞われたものの、マルチンクス大司教が冷戦終結直後の1990年まで総裁の座につき続けるなど汚職体質は変わらず、宗教事業協会はその後も主要取引銀行を介して度々マネーロンダリングなどの違法な取引にかかわったと指摘されている。

近年も2009年11月と2010年9月の2度に渡り、宗教事業協会とエットレ・ゴッティ・テデスキ(イタリア語版)総裁が主要取引行の1つのクレーディト・アルティジャーノ銀行を介したマネーロンダリングを行ったとの報告を受けたイタリアの司法当局が捜査を行い、捜査の過程で2300万ユーロの資産が押収されている[3][4]
バチリークス・スキャンダル詳細は「バチリークス・スキャンダル(英語版)」を参照

2012年5月24日、エットレ・ゴッティ・テデスキがIORから解任された[5][6]
元総裁の横領とマネーロンダリング

2021年1月21日、バチカン市国の裁判所は宗教事業協会の元総裁であるイタリア人のアンジェロ・カロイアに対して公金の横領とマネーロンダリングの罪で禁錮8年11ヶ月の有罪判決を言い渡した。カロイアは弁護士2人と共謀し、宗教事業協会が所有する20箇所以上の土地を市場で安値で売却したと見せかけ、スイスでマネーロンダリングを行ったため、起訴されていた。バチカン市国の裁判所が金融関連の犯罪で有罪判決を下すのは史上初であった[7]
関連項目

連帯 - 1980年代に、ヨハネ・パウロ2世の出身国のポーランドの反政府運動である「連帯」に、アメリカのCIAが資金援助を行う際の抜け道として宗教事業協会が利用されたという報道がなされた。

カトー・カンブレジ条約

出典^ a b “IOR(アイオーアール)とは? 意味や使い方”. コトバンク. 2024年3月10日閲覧。
^ 世界史・日本史未解決事件ファイル著者: 日本博学倶楽部[要ページ番号]
^ 『バチカン銀行の資金押収 「闇」の解明なるか』MSN産経 2010年9月22日 Archived 2010年9月25日, at the Wayback Machine.
^ CNN.co.jp:バチカン銀行、資金洗浄に関与か 伊司法当局が捜査開始 at the Wayback Machine (archived 2010-09-25)
^ “Benoit XVI ≪afflige≫ d'avoir ete trahi par son majordome” (フランス語). Le Figaro (2012年5月26日). 2024年3月10日閲覧。
^ バチカン:カネと権力めぐるスキャンダルで激震? 毎日jp(毎日新聞) at Archive.is (archived 2012-07-11)
^ “バチカン銀行元総裁、公金横領と資金洗浄で禁錮8年11月”. www.afpbb.com. 2021年7月8日閲覧。

外部リンク

Home Page - Istituto per le Opere di Religione(イタリア語)

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