完全試合
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2010年にはニュージャージー工科大学准教授のBruce Bukietが数理モデルを用いた分析をしており、その結果によれば通算311勝で殿堂入りのトム・シーバーは完全試合達成の可能性が史上7番目に高かったというが、シーバーも彼より上の6投手も実際には達成できていない[5]。史上唯一となるポストシーズンでの完全試合を1956年のワールドシリーズ第5戦で成し遂げたドン・ラーセンも、殿堂入りはおろかオールスター選出経験すら一度もない投手である[6]。また、同じ投手が複数回達成したこともない。審判員ではテッド・バレット(英語版)が、完全試合での球審を2度(1999年のデビッド・コーンによるものと、2012年のマット・ケインによるもの)務めたことがある[7]捕手ではロン・ハシー(英語版)が、1981年にインディアンズでレン・バーカーの完全試合(英語版)[8]、1991年にエクスポズでデニス・マルティネスの完全試合(英語版)[9]の双方に先発捕手として立ち会っており、2度の完全試合達成に関わった唯一の捕手となっている。

2010年に完全試合を成し遂げたダラス・ブレイデンは、自分の前に達成したマーク・バーリーから「これがしきたりかどうかは分からないんだけど、ようこそ(完全試合)クラブへ」と祝福の電話をもらったという[10]

達成日投手所属スコア対戦相手球場
1880年06月12日 リー・リッチモンドウースター・ルビーレッグス1-0クリーブランド・ブルースウースター・アグリカルチュラル・フェアグラウンズ
1880年06月17日 モンテ・ウォードプロビデンス・グレイズ5-0バッファロー・バイソンズメッサー・ストリート・グラウンズ
1904年05月05日 サイ・ヤングボストン・アメリカンズ3-0フィラデルフィア・アスレチックスハンティントン・アベニュー・グラウンズ
1908年10月02日 アディ・ジョスクリーブランド・ナップス1-0シカゴ・ホワイトソックスリーグ・パーク
1922年04月30日 チャーリー・ロバートソンシカゴ・ホワイトソックス2-0デトロイト・タイガースネビン・フィールド
1956年10月08日 ドン・ラーセンニューヨーク・ヤンキース2-0ブルックリン・ドジャースヤンキー・スタジアム
1964年06月21日 ジム・バニングフィラデルフィア・フィリーズ6-0ニューヨーク・メッツシェイ・スタジアム
1965年09月09日 サンディー・コーファックスロサンゼルス・ドジャース1-0シカゴ・カブスドジャー・スタジアム
1968年05月08日 キャットフィッシュ・ハンターオークランド・アスレチックス4-0ミネソタ・ツインズオークランド・アラメダ・カウンティ・コロシアム
1981年05月15日 レン・バーカークリーブランド・インディアンス3-0トロント・ブルージェイズクリーブランド・スタジアム
1984年09月30日 マイク・ウィットカリフォルニア・エンゼルス1-0テキサス・レンジャーズアーリントン・スタジアム
1988年09月16日 トム・ブラウニングシンシナティ・レッズ3-0ロサンゼルス・ドジャースリバーフロント・スタジアム
1991年07月28日 デニス・マルティネスモントリオール・エクスポズ3-0ロサンゼルス・ドジャースドジャー・スタジアム
1994年07月28日 ケニー・ロジャーステキサス・レンジャーズ4-0カリフォルニア・エンゼルスザ・ボールパーク・イン・アーリントン
1998年05月17日 デビッド・ウェルズニューヨーク・ヤンキース4-0ミネソタ・ツインズヤンキー・スタジアム
1999年07月18日 デビッド・コーンニューヨーク・ヤンキース6-0モントリオール・エクスポズヤンキー・スタジアム


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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