安宅家の人々
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それまでの愛憎ドロドロ路線とは離れた真実の愛を描く作品になるとしていた[2]。しかし、1月7日放送の『ハピふる』内で、安宅宗一役の内田滋が「今もらっている台本では、ドロドロって感じなんですが…」とコメントしており、第32、33回での放送では久仁子が嫉妬心に駆られた悪人として描かれるなど[3]、主人公の夫・宗一を取り巻く人々との愛憎劇も多く描かれている。

1月、2月上旬までの視聴率は平凡だったが、その後、視聴率は上昇を続け、3月20日には最高視聴率9.5%(関東地区)を記録している。

第2部以降は「セックス」という単語が台詞に組み込まれることが非常に多かった。

あらすじ

バブル経済終焉の昭和63年のクリスマス、幼馴染同士の安宅ホテルグループ会長・宗右衛門の息子・宗一と使用人の娘・久仁子は結婚した。宗一には生まれつき知的障害があり、長い間伊豆の施設にいたのだが、母・綾子が心臓病で余命いくばくもないこともあり、久しぶりに東京の安宅家に戻ってきたばかりであった。翌年、久仁子夫妻は長年閉鎖していた宗右衛門と亡き妻・綾子の思い出である安宅高原ホテルを再開する。4年後、バブル崩壊とともに破産寸前の宗一の弟・譲二とその妻・雅子が安宅家に戻ってくる。名家の出身である雅子は夫・譲二の無謀な新事業計画やチンピラ達との関係を知り、次第に穢れのない心を持った宗一に惹かれてゆく。また、宗一もピアノや生け花を通し、雅子を初めて女性として愛するようになる。それを知った久仁子は雅子に激しく嫉妬し、次第に行動がヒステリックになって行ってしまう。一方、譲二は宗一から財産を引き出そうと色々と画策するが…。
登場人物
安宅(旧姓:宇田川)久仁子 -
遠藤久美子岡野真也(幼少)
宗一の妻。安宅家の使用人の娘として、妹の仁美と幼少期から宗一・譲二兄弟と一緒に育つ。宗一と話す時の一人称は「久仁子」である。成人し、婚約者・稔の弁護士事務所で働いていたが、宗右衛門と綾子の願いで幼なじみの宗一と結婚することを決意。結婚後、安宅高原ホテルの副支配人となり、懸命にホテル経営の仕事に打ち込むが、真面目で真っ直ぐ過ぎる性格が宗一の心を閉ざす原因に。宗一が雅子を愛していることを知り、雅子への嫉妬心を抑えられず恐ろしい行動に出てしまう。家を出た母・さきと再会し、最初は頑なに拒んでいたが、和解する。宗一をかばって脚に障害を負った譲二から、一生自分の世話をしろと言われた矢先、父・英雄から5年前に書いた宗一との婚姻届が提出されていなかったことを知らされる。宗一との決別を決意すると、雅子に宗一を託し、脚に障害を負った譲二の世話にあけくれるが、その頃宗一の子を妊娠していることに気づく。
安宅宗一 - 内田滋大久保祥太郎(幼少)
安宅家の長男。知的障害があるため伊豆の養護施設で暮していたが、母・綾子が病気のため久々に家に戻る。幼なじみの久仁子と結婚。宗右衛門の命により安宅家の当主となる。そして、安宅高原ホテルの支配人に就任。久仁子はホテル経営に支障を来さないよう苦肉の策として、宗一に過去の帳簿を書き写す仕事を頼むが…。ホテル経営以後は厳しい態度で接する久仁子とは違い、自分に優しく接する雅子に対し、生まれて初めて異性愛に目覚め苦悩する。譲二と争い、森の中の斜面を転落するが、譲二が自分をかばい大怪我をしたことに心を痛める。どんぐりをひろっていたときにまた森の中の斜面におちて大怪我をした。そしてその怪我が癒えないまま最後に「クニちゃんは僕が守ります」といって静かにこの世を去った。
安宅(旧姓:玉木)雅子 - 小田茜
譲二の妻。結婚までインテリアデザイナーとして活躍していた。世界的インテリアデザイナーの父とピアニストの母の間に生まれ、幼い頃から芸術に接していた。譲二の倒産後、安宅高原ホテルではフラワーコーディネートを担当。心を閉ざした宗一にピアノを教える。ホテルスタッフからの信頼も厚い。美しく穏やかで優しい女性。譲二と仁美の不倫を知ってショックを受ける。さらに、父の経営していた玉木インテリアもバブル崩壊で倒産し、借金を残さない代わりに生まれ育った京都の実家を手放さざるを得なくなってしまった。宗一を愛してしまい、その思いを断ち切るように高原ホテルを出て単身東京へ戻るが、久仁子から宗一を託され、一緒に暮らし始める。しかし、宗一の心には久仁子がいることを知り、ある賭けに出る。
安宅譲二 - 小林高鹿澤畠流星(幼少)
宗一の異母弟、雅子の夫。安宅家で次男として育てられる。東京大学出身。幼少期から育ての母・綾子が宗一にかかりきりだったため、屈折した思いを抱きながら成人した。雅子に一目ぼれし、交際していた幼なじみの仁美を捨てる。ある日、自分が障害がある宗一のために、生みの母である佳恵の借金をかたに、宗右衛門と綾子と佳恵との間で契約されて出生した子だと知る。宗右衛門の死後、久仁子たちの安宅高原ホテルとは別で安宅ホテルグループを仕切っていたが、バブル景気の終焉とともに倒産させてしまい、仕方なく久仁子たちの所へ妻・雅子と身を寄せる。居候をしていても、いつかは大きなホテルを経営する野望を抱いている。帰国した仁美と再び関係を結んでしまう。雅子とやり直すことを決めた矢先、宗一と争いになり、森の中の斜面を転落。宗一をかばい重傷を負い、脚に障害が残ってしまい、久仁子を世話係に指名し虐待するが、後に改心し、宗一の死後は久仁子や英雄と協力し安宅高原ホテルを経営する。
宇田川仁美 - 宮下ともみ朝日梨帆(幼少)
久仁子の妹。派手好きな性格。幼なじみの譲二と交際していた。だが、譲二に捨てられ、働いていた安宅ホテルグループを退社し、譲二との過去を断つためにイタリアにワイン留学する。4年後、誰にも知らせずに日本に帰国。帰国後は佳恵の店に間借りして銀座でホステスをしていると言っていたが、実はコールガールをしていた。源氏名はバルベーラ。安宅高原ホテルでソムリエとして働くことになるが、譲二のことは断ち切れておらず、再び関係を結んでしまう。母と再会し、久々に水いらずの時を過ごし、本格的な自立を決意して高原ホテルを出る。
宇田川英雄 - 深水三章
久仁子と仁美姉妹の父。恩義がある宗右衛門に忠実な安宅家の運転手。久仁子と宗一の縁談に迷っていた。現在は安宅高原ホテルで総務を担当。生き方に迷う久仁子と仁美を見守る。20年前、宗右衛門の妻・綾子に横恋慕しており、それを知った妻・さきが包丁を持ち出し、綾子の所へ行こうとしたのを制止しようと争った時に腕に傷を負った。このことは久仁子と仁美には長年黙っていたが、20年振りに再会したさきの口から明らかになった。生前の宗右衛門から、久仁子と宗一の婚姻届は二人が幸せになったのを見届けてから提出するよう頼まれており、5年間婚姻届を出せずにいた。
玉木光春 - 河原崎建三
雅子の父。玉木インテリア社長。世界的に有名なインテリアデザイナーでもある。雅子が誕生して間もなく妻を亡くし、男手ひとつで雅子を育てた。雅子には破産した譲二と離婚し、京都の実家に帰ってきてほしいと思っている。だが、玉木インテリアがバブル崩壊と共に倒産してしまい、借金を残さない代わりに家(雅子の実家)と本社ビルを売却せざるを得なくなる。宗一を騙し、人手に渡った本社ビルを買い戻そうとするが素気無く追い返され、絶望のあまり自殺を計るが、すんでの所で発見した雅子たちが止める。それからは、単身京都に戻ってやり直すことを決意。
安宅宗右衛門 - 目黒祐樹
安宅家当主。宗一に人並みの生活ができるように久仁子との結婚を勧める。安宅高原ホテル再開記念パーティーで脳腫瘍のため倒れる。第19話で宗一らに未来を託し、別れを告げ、亡くなる。生前、密かに英雄に久仁子と宗一の婚姻届は二人が幸せに暮らしているのを見届けてから提出するように命じていた。
橋本稔 - 阪本浩之
弁護士、久仁子の元婚約者。海外研修を終え、久仁子と結婚しようとするが、実は既に母親の言いつけで別の女性と婚約していた。それでも久仁子を選んだが、宗一との結婚を決めた久仁子から別れを告げられる。4年後、譲二の破産管財人として安宅高原ホテルに現れ、久仁子に今でも変わらぬ思いを伝えたが「終わった恋だ」と言われてしまった。
岩井和孝 - 渡辺寛二
宗一がいた伊豆の養護施設「みその学園」園長。宗一を幼少期から教育しており、宗一の理解者。久仁子から宗一についての相談をよくされている。
安宅綾子 - 一柳みる


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